いよいよ、だ。
NHK大河「軍師 官兵衛」のことである。
そういえば、最終回カウントダウン応援合戦をやってたっけ。
つぎの放送で最終回(21日「乱世ここに終わる」)だけれど、大変お世話になった。
超ひらパー兄さん(岡田准一氏)の演技に魅了された1年でもあった。
さて、「織田がつき、羽柴がこねし天下餅、座りしままに食らうは徳川」。
この時代を支持する層は厚い。
NHK大河の視聴率も、戦国にフォーカスすれば鉄板的だ。
巷でも「信長、秀吉、家康、この中でどのタイプ?」みたいな会話は、ありがちである。
しかし、野暮なハナシでもある。
世の大多数は雑兵だと思うわけで。
かくいうボクも、そうだ。
歴史好きも手伝い「どのタイプだろ?」と、大妄想した頃もあったが、雑兵で間違いない。
軽装的な具足をまとい、地べたを走り回る足軽という者だ。
前置きが長くなった。
人は「他人(平均)よりも優れている」という自信があるという。
「優越の錯覚」。そう呼ばれたりもするけれど、ほとんどの人はそう認識しているそうだ。
なので、戦国武将クラス。
そう図々しくも置き換えてしまうのかもしれない。
はたまた、知略な官兵衛タイプだと。
いっぽう、心理学では健康な心の証だと捉えられている。
自身の可能性を信じられる根拠だとも。
ふむ。たしかに、頷ける。
「根拠なき自信」のおかげで野心を持てたり、できそうな気がしたり、頑張れたりするわけで。
人には欠かせないファクターなのだろう。
ともすると、他人と比べるな論はムリゲーなのかもしれない。
すこし穿った見方をすれば、それもまたエネルギーの源。
当たらずと雖も遠からず的な気がする次第である。
できるヤツという妄想
しかし、この錯覚とは諸刃の剣でもある。
外に向かってまき散らしては、ちょっと嫌らしいわけで。
いや、それだけじゃない。周りも大変だ。
「すごいね!」、「さすが!」などと認め、ホメなければならなかったりもするわけで。
スルーをすればヘソを曲げたりするものだからな。
もちろん、軽んじる類は厳禁。
ムダに怒りを買うパターンだからな。
(敬意を払うとは別の意味で)
「自分はできるヤツ」。
そう信じるチカラは偉大であることは間違いない。
が、絶大なる妄想家になりえる側面もありそうだ。
標準装備的に組み込まれている以上、ウマく付き合っていきたい。自戒を込めてそう思う次第だ。
やや余談的だが、雑兵のチカラは侮れない。
いや、雑兵がいるからこそでもある。
企業もそう。
彼らが組織を回しているのである。
成長や利益への原動力なのである。
ふむ。雑兵らしく、今日も地べたを走りまくろう。
(討ち死にするかもだけれど)
ではでは。ステキな週末を。