人の欲求はマズローのごとく変化している。ソフト的な欲求は消費にも大きな影響を。 | No Rice,No Life! 佐藤琢也公式ブログサイト

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企業論、人財論、労働論、マーケティング論、プロモーション論。
時事問題、関心事、個人的な日常など、徒然なるままに綴ります。

こんばんは。

夜になっても、なんとも暑い。
少し涼しげな気分になれるかも。
と、ホテルのロビーにある自販機で「金麦」を買ってみた。



「やっぱりASAHIの方が口に合うかも」


日中の暑さは、とてつもなかったね。
途中、西宮名塩SAでは水のカーテン?で休憩してみたり。
ビジュアル的には暑さが和らいだ気がした。



「霧状に吹き出す水」



「近くによると、こんな感じ」


さて、夕方にお邪魔していたカフェ・カノンさん。
久々にお会いしたマスターと奥さんとの会話はどれも面白く、とくに「アンパン投げつけエピソード」は傑作だった。

(モノを投げつけるとスッとする。やはりストレス発散には効果的のようだ)

中でも「マズローの欲求階層説」を匂わせるオハナシは刺激に富んでいた。



「人の欲求ピラミッド」


この有名すぎる説は、こう説明している。
「人の欲求は満たされるたびに、べつの次元へとステップアップするのだ」と。

ご存知の通り、それぞれのステップはこんな感じ。

①生理的な欲求
食物、排泄、睡眠など、生きていくための基本的な欲求。

②安全の欲求(安定性欲求)
誰にも脅かされることなく、安全に安心して生活をしたい欲求。

③愛情の欲求(所属欲求・社会的欲求)
集団に所属したり、仲間から愛情をえたいとする欲求。

④尊敬の欲求(承認欲求)
独立した個人として認められ、他者から尊重されたい欲求。

⑤自己実現の欲求
自身の持つ能力や可能性を最大限に引き出したい。
創造的活動や目標を達成したい、成長したいとする欲求。

※その後、⑥自己超越の欲求を追加。
「見返りを求めず、純粋に目的のみに没頭する」という領域。


たしかに頷ける。

衣・食・住をはじめ、ハード的な欲求が満たされればソフトへと。
高度と呼ぶかどうかは別にして、自然な流れだろう。


ソフト的な欲求は、消費行動にも大きな影響を


この説は、しばしばマーケティング的にも置き換えられたりする。
(とくに注目されるのは、④・⑤の辺り)

たとえば、生活必需的なモノが揃ってしまえばハード的な欲求は満たされる。
なれば、ソフト面の欲求が芽生えやすくなる。

「心を満たしてくれそうなモノは、どれか?」
そういった基準でありウェイトだ。

なので、情緒的な消費、自分らしい消費とも言われたりする。


とうぜん、提供する側、売り手側もその欲求に合わせて大きく変わった。

性能やスペックなどのハード面から「どう心を満たせるか?」など、ソフト面へと訴求点が移っている。

たとえば、自動車メーカー各社のテレビCMを思い出していただくと分かりやすいかもしれない。

すべてではないが、ストーリー仕立て風が多い。
「これを買えば、こんなことができるんじゃないか」
そう想像を掻き立てるような感じだ。

ただ、このストーリー的な手法。
クライアントのプロモーションや販促などをお手伝いする中、いつの頃からかうまく伝わらない感も出てきた。

企業側が画一的に発信するストーリーという意味なのだが、どうも届きづらくなった。

おそらく、消費者個人がソーシャル上で創り出すストーリー。
それぞれの価値観での語りが大きく関係しているのではないか。
原因のひとつとして、個人的にはそう捉えている。


たくさんのモノサシが存在する社会はどこかエキサイティング


どこに価値を見出すか?なにを優先するか?
それは価値観という括りにされたりする。

さらに、時代や環境の変化、増えつづける選択肢と共に多様化しているとも言われる。

いずれにしてもモノサシがいくつも存在するような感覚は、どこかエキサイティングで面白みがある。

場合によっては、ピンチがチャンスになったりするような。
新しい価値を創造できるような。
個人的にはそうポジティブに受け止めている。


お邪魔したカフェ・カノンさん。
ある意味では自己超越のカフェにも映る。
その個性には面白みがあり眩いばかりだ。
きっとマスターと奥さんの欲求や感性がそうさせているのだろう。

また、いつも良くしていただき、その温かなお気持ちに感謝するばかりだ。
次回は流星群を観に伺おうかな。

ではでは。