昨日のつづきです。
昨日の記事には、こう書きました。
差別化とは他社との比較。
提供する側=会社を「主」とした視点。
だから、得てしてお客さまの関心事とは違う。
その差は、素人であるお客さまにとってあまり理解できない。
つまり、お客さまは関心も湧かないし、理解もできない。
こうなる場合が多いことから、差別化なんてしない方がいい、と。
それらに加えて「みんなと一緒になっちゃう」。
これが今日のハナシです。
みんなと一緒、「同質化への道」をまっしぐら
差別化をするほど、同質化しやすくなります。
同質化とは「みんな同じように見える」状態。
カンタンに言えば「それっぽい」。
そういう意味です。
たとえば、あなたの会社のあらゆる販促物と同業他社のモノ。
会社名と商品を除いてみたら、同じように見えませんか?
きっと、大した違和感はなく「その業界っぽい」と思う。
つまり、お客さまの目にも「それっぽく」映るワケです。
では、みんな同じように見える中からどれかを選ぶとき、なにを基準にしますか?
それはカンタン。
多くの場合「価格」です。
あなたも消費者のときは、きっとそうしているはず。
ですよね?
ということは「他社の方が安いから」。
そういう理由で選ばれないことが多くなるワケです。
たしかに、どこの会社もこだわっています。
品質だって良いし、情熱だってある。
もちろん、それぞれの個性だってある。
だけど、「みんな同じように見える」。
そうお客さまが認識すれば、価格には及ばないワケです。
つまり、「ヨソとの差別化を図るんだ!」
そうすればするほど、価格をはじめとした、あらゆる競争に自らツッコんでいくようなもの。
もちろん、同質化、競争を意図するシナリオがあるなら別ですが、そうじゃないなら差別化は今すぐ止めることです。
あらゆる業界でこれだけの数の同業他社がいる
他社との競争とは、他社と同じ土俵にいるために起こります。
そして、この土俵では、体力があり価格やコストもコントロールできる。そういう会社が最強。
では、最強じゃない会社は永遠と不利な戦いを続けなければならないのか?
誰もが疲れ果てる、消耗戦をつづけるしかないのか?
値引き合戦をしないといけないのか?
縮小の一途をたどるしかないのか?
いえいえ、そんなことはありません。
あなたの会社しか存在しない土俵を創ってしまえば良いのです。
とうぜん、競争とは無縁の世界ですから。
では、あなたの会社にしか存在しない、独自のモノとは何か?
それは哲学や価値観、考えなど土台になることです。
それらを深く考えてみたとき、本当に「〇〇業界」が自分たちの居場所ですか?
それっぽくすることが、本当に「らしさ」ですか?
きっと、その枠組みには収まりきらない。
あるいは、従来の枠組みにはない、まったく新しい枠組みが見つかるはず。
それが「独自の土俵」です。
規模の大小を問わず、どこにでもチャンスがある
私見ですが、これまでの「〇〇業界」という枠組みは、ますます崩れていくと思う。
マスコミも「何と表現したらいいんだ?」という具合に。
だから「独自の考えを基にした」という表現が増えてるでしょ。
従来は扱っているモノやサービスによる括り方でしたが、すでにそうじゃなくなってきている。
言い方を換えれば、どこにでもチャンスがありエキサイティング。ホント、そういう時代です。