最近読んでいた本、「あした死ぬかもよ?」を読み終えたところです。

「あした死ぬとしたら、あなたは何をしますか?」
さてさて、本書のテーマは「あした死ぬとしたら何をする?」
ここにフォーカスされているわけではありません。
「生きる覚悟ができたとき、死ぬ覚悟もできる」。
おおむね、そういうことが書かれている。
たとえば、この部分。

「自分だけよければいいのか?」
ここには、こう書いてあります。
志とは、個人の願望を超えたみんなの喜びにつながる「使命を持つ」ということです。
使命とは、その「命」を誰かのために「使」うことです。
では、質問です。
最近、どんなことで人から感謝されましたか?
「ありがとう」と言われましたか?
あなたのこれまでの人生は、人に喜ばれるような人生でしたか?
あなたが生きることで幸せになる人はいますか?
死はあなたに突きつけます。
「自分だけよければいいのか?」
人は、最後の最後には「人のためになることをやりたい」って、心の一番奥の思いが浮上するようです。
たしかに、「自分のため」という欲求であり願望は儚い。
そう思う。
というのは、これまでのつたない人生を振り返ってみると、それが現実になるまでの間だけテンションが上がっている。
そういう体験であり感情を味わったことが、まぁまぁある。
つまり、それまで大そうにしていたそれらは、じつはそれほど嬉しいことでも重要なことでもなかったんじゃないかと。
ということは、人生の最後が差し迫ってきたとき、
そういう類のことは思い出しもしないのではないだろうかと。
そんなことよりも「生きた意味」や「生きた証」など、そういう世界観が広がりそうな気がした。
だから染みるな、このセリフが。
最後のときに「ちょっと待って!いまから志を持ってやるぞ!」なんて、もうできないのだから。
死はあなたに突きつけます。
「自分だけよければいいのか?」
人は、最後の最後には「人のためになることをやりたい」って、心の一番奥の思いが浮上するようです。
人はだれでも死に向かって歩いている。
もちろん、死ぬ確率は遅かれ早かれ100%。
もしかしたら、明日死ぬかもしれない。
少なくとも、ため息をつくような「最後」を迎えたくないな。
そんなことを考えていた次第です。