ウルトラマンデッカー 第11話目
感想を語らせて頂きます前に、ジャーンと言いたくなる関連グッズを久しぶりに買いました件。
今回の登場に合わせDX玩具化がお約束されたロボが満を持して活躍するメイン テラフェイザー
元は1998年公開、劇場版ダイナ「光の戦士達」に登場「デスフェイサー」が原典なのは明らか。
ウルトラマンダイナに代わる戦力として、ゴンドウ参謀の指揮の元、開発されたプロメテウス号という名の戦艦がモネラ星人の暗躍で逆に人類の脅威に利用されて誕生した電脳魔神と呼ばれる本機。
元来、ダイナにとって代わる戦力として開発された経緯により初戦はダイナを撤退に追い込む程の戦闘力にモネラ星人の策略も相まってダイナに恐怖心を植え付けた程の過去作でいうとこのゼットン、キングジョーを彷彿する強敵として印象深い存在。
当時、ソフビを初めて見た時点で男の心をくすぶるデザインの格好良さに惚れた思い出があります(^_^;)
そんなダイナの系譜を引き継ぐ本作でも登場するだろうと思っていたらまさかのアレンジ版と思わなかったのでイベント告知の際、原典を知るファンから注目を集めていたので今回満を持しての登場。
今作におけるテラフェイザー製作の背景に前作トリガーの闇の巨人達に対抗する為の戦力として計画されたものの途中だ決着が着いたのと数年後のイーヴィルトリガーによる怪獣軍団襲来時もトリガー達が解決したのでお蔵入りとなる筈が今作のスフィア襲来を機に計画が復活した経緯が説明され、原典では戦艦でしたが最初からロボット形態の造形的にとても地球人達だけで作れるとは思えませんがマルゥル等メトロン星テクノロジーの援助を加えれば納得できるものの
完成した事により怪獣達の襲撃を招く結果にも繋がった事が暗示されていたりと、原典の様なフラグが立つ不穏感は否めませんが
本家と決定的な差別化として、ウルトラマンにとって代わる用ではなくあくまでも戦力の一つとして製作された説明から今回は実現化しなかったものの前々作Zにおけるストレイジ製マシンの様に共闘が期待できるマシンとして描かれてる(本家の製作者もその点に歩み寄って入れば‥)
AI搭載の自立自動型で動く描写は同じく本家登場の人造ウルトラマンことテラノイドを彷彿させるのはネーミングの時点で明らかですが、割りとあっさりヤラレる描写も奇しくも同じだったり
AIの学習経験が足らない故で例えるとスマブラのamiboファイターをロクに経験しないまま実践投入する様な感じ。
故に代わりの動力原としてHANE2ことハネジローが操縦する描写は以前もビジュアルが似てると触れた映画「ジュブナイル」のガンゲリオンを連想させる流れからの空中戦闘描写や散布されてるTR粒子はνガンダムや∀ガンダムをモロ彷彿したり
元の原典を知ってれば、強敵が味方となる
キングジョー以来のif展開として胸熱感はある等
今回7~8割ぐらいテラフェイザーのDX玩具宣伝アピール回としても機能していたといえますが
肝心の必殺技たるTRメガバスターが中枢神経損傷かオーバーヒートして使えなかったりと完成して間もない事もあっての調子の悪さもありますが
ここで出しちゃうと多分、テラフェイザー単体のスペックが無くなってしまう+一応の美味しい所はデッカーが持っていかないと‥主役だしのシナリオ上の都合が重なってますでしょうが
原典のデスフェイサーのネオマキシマム同様に元が戦艦繋がりで宇宙戦艦ヤマトにおける「波動砲」共通音声がDX玩具から確認できましたが
流石にダイナに恐怖心を植え付ける程の威力は
備えられてないでしょうが、次回の本領発揮に注目。
原典たるネオマキシマム砲の威力を例えた動画↑
その他、登場怪獣について掘り下げますと
開幕早々登場した「ガゾート」。
前作トリガーにも登場したティガを象徴する怪獣の一体ですが、割と直ぐフェードアウトした辺り再登場への布石なのかと思い、一応原典たるティガの設定を意識して平行世界たる今作において謎の多い存在として処理されてる辺り掘り下げられる可能性も
実質、敵対する怪獣は稲妻怪鳥ライバッサーというオーブ登場マガバッサーの亜種にしてリペイント怪獣ですが
人間サイズの取り巻きことヒナバッサーが襲撃し空中へ連れ去って行く描写は漫画「GANTZ」の同じ鳥型を連想させる描写ではありましたが
ガゾートと共通して飛行型をセレクトしたのも空中戦を見せたかった演出面もあるでしょうが、テラフェイザーの原典たるデスフェイサー‥更の元たるプロメテウスも空中仕様だった設定を反映してる部分もあるやも
そんな、戦闘面等の演出は面白いといえば毎回楽しませて頂くも、今回テラフェイザーもとい製作したアサカゲ・ユウイチロウ博士に関する一応の掘り下げ回となっておりますが
カイザキ・サワに観点を当てた前回の掘り下げがドラマ的にも描かれていた分、初めて見た第一印象のアサカゲ博士に抱いたよく解らない人物像は正直覆りませんでした。
‥というのも、メインはテラフェイザーという事や30分弱の尺の中、演出面から結構詰め込んだなぁと毎回抱いてるのですが
一応、前回の「人と怪獣」が根本のテーマ的に割と考えさせられる回だったので、共通して兵器としてどうなの?問題定義について少し触れる程度で後はラグビー🏈の要領でハネジローパスだったりウルトラマンサーガにもあった変身したと思ったら‥アレ?みたいなハズシギャグ等の合間に挟まれたコミカル演出は面白さこそあれど
肝心のテラフェイザーに対し、人類ではなく
「私の希望」と表現したりとマッドサイエンティスト的公私混同を感じる引っかかり発言から
現状、どういうキャラに描きたいのか伝わりにくさはあるのでラスト、チームの一員みたいな笑顔で走る演出に対するモヤモヤはあれど
テラフェイザー本来のスペックで起動した際の
アサカゲ博士の表情はいい歳した大人でしょうが少年の様な純粋さを秘めた良い演技をされていた事も相まって
兵器としての根本テーマについては一旦、置いておき劇中で感動していたカナタ一同、同様に視聴者側にも頼れる戦力としてのテラフェイザーを印象付ける為の演出上、アサカゲ博士共に味方たるテラフェイザーのドラマ面は発展途上で以降も引き続き掘り下げられていくと思われます(今は‥ね)。