語 13日の金曜日シリーズ | マシュレポ(@ω@)y-゚゚゚

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鬼ごっこって人間性凄く出るよね





「Friday the 13 the Game」

言わずと知れたホラー代名詞「13日の金曜日」
そのゲーム版発売から早しばらく経ちニンテンドースイッチにも移植(内容上、日本でのリリースは不明)されるらしく




更に5月中旬シリーズのシンボル
ジェイソンのホッケーマスクがガチャガチャにもなるのでそれ等を記念

なによりこのシリーズの ファン としての
レポートですが記事の文字数を限界に達する心配があるので今回はシリーズ振り返り編m(__)m

13日の金曜日とは?

ゲーム版の前に原典たる13日の金曜日
略して13金(13歳未満の意味ではありません+5歳分です)についておさらいすると




1980年公開の一作目以降続編が
スターウォーズに並ぶ程いくつも作られる
スラッシャーホラージャンルを映画史に確立させたシリーズ(その先駆けのハロウィンもありますがこちらまだ未鑑賞)。

どんな内容か大まかに述べると
キャンプ場に遊びに来たイケイケ若者グループがはしゃいでイエ~イ!と楽しむも

実は恐ろしい殺人鬼の縄張りで知らない彼等は一人またひとりと殺人鬼の餌食に最後に残ったヒロイン対殺人鬼との命を駆けた鬼ごっこがクライマックスになる流れがスラッシャーホラーの典型で13日といえば

ジェイソンというホッケーマスクを被った人が
大暴れするシリーズ重ねるごとに定着したお約束です

私が13金を知ったきっかけは
小学低学年にTVで観た「志村けんのバカ殿様」内で恐怖映画上映ホラーパロディ回で当時元ネタどれも知らなかったのですが無機質なマスク(ホッケーマスク)で顔を隠しチェーンソウを手に女性を森の中、追跡する描写は子供ながら結構衝撃場面(結果的にジェイソン=チェーンソーイメージを定着させたとか)でドアを破壊し追い詰めた女性の反撃で割れた仮面から 変なおじさん ネタ等

同時にパロディの面白さを知る事となった二度美味しい回で最初本気で怖がって観てた瞬間から一気に笑い転げた思い出があります(ようつべでまだ観れると思うので是非)。

当時は学校の怪談等の影響が強かったので怖い様で楽しい物と思ってましたが…
後に本家はどんな話なんだろうと気になり中学時レンタルでDVDじゃないVHS裏に調理された後の絵を観た時点で 鑑賞辞退🏃

パッケ裏でネタバレになりませんが
顔面に斧を叩き込まれ絶命した女性のアップ

この時点で、ホラー=甘い妄想は崩れ
心霊的のとはまたレベルが違うスプラッタならではの残虐描写は当時生理的に受け付けなかったのですが

ホラーの醍醐味って怖い痛いがウリというよりも過酷な状況に置かれた登場人物達がどうなるかが醍醐味で歳を重ねる事にバイオやかまいたちの夜等で色々経験済みでホラーに免疫が出来たのと




リボルテックフィギュア版に惹かれ
高校以降で始めて観たフレディvsジェイソンを機に順にシリーズを追って気付けばホラーの価値観を広めてくれるきっかけになる程お気に入りに^^;

前述した1980年公開1作目とその続編part2はどちらも終盤になるまで犯人が不明瞭なサスペンス色が強い内容で最初は長い青春物として始まりますが顔の見えない犯人視点のカメラワークで若者達に忍び寄り一人になった標的へ徐々に近付き事を実行するジョーズ的に本番へ突入する展開は初見退屈に感じた青春物要素が懐かしく思う程の不吉な予感から始まってしまった本番の流れは観る者を釘付けにさせ

普通なら勘が鋭い探偵が犯人を特定し解決する
金田一的頼もしい人物はこの世界におらず居たとしても説得が通じる相手ではなく

実態の掴めない犯人に成す術なく次々と残虐な手段で調理され一人残った主人公の前にようやく姿を現した犯人が事の動機を語った後に最後に残った極限状態で目の前の殺意に恐怖する主人公対剥き出しの殺意で直接襲い掛かる犯人との攻防の末に逆転した女性主人公が最終的に生き残る通称「ファイナルガール」(例外として男も)という用語も定着しましたが二作目の冒頭で呆気なく退場になり

この時の役を演じた女優エイドリアン・キングは
実生活でストーカーにつけ狙われ命の危機に感じる程追い詰められたのでこういう処理になったと

一作目の犯人がジェイソンでなく
幼い頃、息子が湖に溺れ指導員の誰も助けなかった事で精神が病んだ彼の母親でジェイソン本人が本格的に登場した二作目から主人公も犯人も世代交代となりますが明確な話や怖さはあり

一作目の結末から因縁が強かった筈の主人公が
前述した大人の事情でああいう処理となった事からpart2~4作目まではジェイソンにスポットを当てた話となりジェイソンといえばマスクで顔を隠す大男ですがその隠された素顔は鬼を彷彿とする物で劇中の行動や彼に関する都市伝説からある人物の推測通り元は周りから迫害され社会から事実抹消された被害者でその無差別な殺戮は

コンプレックスを表情のないマスクで覆い隠す様に大人の身体に籠った子供そのものな幼稚性
(最初は布袋でしたが、ホッケーマスクは次のpart3で標的の一人から奪い気に入ったのか以降ずっと着用しホッケーマスクのイメージを大幅に変えたとか)

だからこそ話が通じずジェイソンから生き延びたとしても主人公は幸せにはならず3作目に至っては精神が崩壊する生き地獄な結末となり

ジェイソンが殺戮を続ける動機として
死んだ母親の遺言に従っての行動と二作目で指摘され後のリメイク版でその説が強調されており

「息子の為にこれだけの事をしたのだから
今度は貴方がお母さんに恩を返しなさい(生け贄を捧げる)」by Jママ

つまり一連のpart3までのジェイソン物語のテーマはホラー版「はじめてのおつかい」
(一回番組音源を使用したMAD動画作られないかなぁとか思ったり(^-^;)




続く物語的に一端の区切りから新たな恐怖を描く
トミージャーヴィス三部作 part4~6。

新主人公ことホラーオタクのトミー少年は家族と友人でキャンプを楽しんでる中、場所が仇になったかジェイソンに目を付けられ追いかけられる一連の流れは従来と同じながら最終的にトミー少年の機転でジェイソンに引導を渡す二作目から続く一連の殺戮劇に幕を引くもこの後のトミーが取る行動。

子供が抵抗の術がない大人に追い討ちをかける様はどちらが怪物か解らなくなりラストまで主人公にさえ恐怖心を抱かせる形で終わり

このラストが意味するpart5 新13日の金曜日。
前作でジェイソン事件がトラウマとなり精神病院に入れられ青年となったトミー(しかも因縁高い湖と近場なのだからさあ大変)は克服を試みるも時折現れる殺人鬼の幻影、そこで起きた患者同士のトラブルが殺人事件にまで発展した事を皮切りにトミーの前に死んだ筈のジェイソンが姿を表し、生き残った仲間と協力し何とか倒すもジェイソン本人でなく前述の事件で死亡した患者の父親が息子の死のショックでジェイソンに模倣したコピーキャットだった事が発覚しトラウマは克服されるどころか悪化したトミーはジェイソンの幻影に飲み込まれる様に自らホッケーマスクを被り二代目ジェイソンになる事を示唆した形で幕を引く。

このpart5の本質の怖さはジェイソン含めたボーヒーズ親子に限った話ではなく
誰もがジェイソンの様な怪物になれる

犯人の動機が一作目におけるジェイソンママと同じ点等含め誰もが持つ暴力衝動が何かのきっかけでいつ破裂するか解らない誰もが目を背けたい悲惨な現実に耐えきれず自分の心の闇に飲み込まれ怪物になっていく現実における日の闇を表す
(本質的に掘り下げたメタテーマはもう一つありますが語ることがなくなるのでゲーム版へ)

ホラーとしての役割はpart5の時点で全て描き切り
完結してますがこの後トミーが新生ジェイソンとして新シリーズを引っ張る予定だったらしいですが興行収入が期待ハズレだったらしく

続くpart6では完全にジェイソンを葬り去る為
掘り起こした遺体に突き刺した杭に雷が落ちた事でなんとジェイソンは不死身の超人となって復活

最終的にモノホンジェイソンと対決=自分の心の闇と戦いトラウマを克服する話になっていきシリーズ中最もウェルメイドな着地とジェイソンに関わった中でようやくハッピーエンドを迎える事になった初めての例で

被害者~加害者の負の連鎖をトミーの物語を通して完結させた(そもそもの発端はトミーだしえらい被害を出したモヤモヤもありますが)といえます。

延長戦はコメディのインフレ化 part7~X





雷で不死身の怪物としてジェイソン復活と荒業をして以降、引き続きジェイソン単独の続編と無理やり続けた結果ホラー要素は形骸化しだんだんインフレ化の何でもアリとなっていき

part7では超能力を持つ少女との対決
別名キャリーvsジェイソンで一方的に苦戦するジェイソンがシュールで

part8に至っては位置関係を無視した瞬間移動や
縄張りの湖飛び越しニューヨークまで行ったり、挙げ句の果てにはpart9とXでは他者の身体を乗っ取るオカルト物や近未来の宇宙でサイボーグにパワーアップするSF物になったりとpart6までのホラー要素は形だけ残しとにかくジェイソンが無茶苦茶に暴れる某怪獣映画の擬人化版みたいになっていきpart2以降は犯人=ジェイソンと知ってる前提なのでホラーというより

ブラックな悪趣味コメディ路線 になっていく

例えばジェイソンが劇中で獲物を仕留める際の
やり方はこっそり隠れて一人ずつ始末していく
洋画版「必殺仕置人」殺陣場面でシリーズ重ねるごとに猟奇的な物からつい笑っちゃう作り手の趣味としか言い様のない悪趣味ブラック描写も増え

part3では逆立ちしていた男性の背後に構えてた
ジェイソンが鉈を男性の象徴ごとたたっ切りベッドで合体中のカップルに片方は気づくももう片方は気づかないまま二人仲良く串刺し等、初期の時点でもブラックギャグ感はありましたが復活以降はコメディ色が増し

キャンピングカー内で捕まえた女性の顔面を壁に叩きつける際に反対側の壁が顔の形にめり込む等実際は凄まじいゴアの筈がギャグっぽい表現(^-^;

part8のニューヨークでは人目を気にするのか(その異様な成りで注目を集めてるが)周囲の一般人を基本無視して標的の主人公を追跡し絡んできたチンピラに素顔を自ら晒して追い返す様がシュールで特に大都会の街並みにカルチャーショックを受けてキョロキョロしてる様は笑っちゃいました(^^;

ホラーとしてはハッキリ形骸化してますが
こういうおバカコメディと捉えると楽しめます

シリーズ重ねるごとに根本的なツッコミは作中で連続殺人事件が立て続けに起こった湖にいくらなんでも若者数人行きたがらないだろのホラー映画お約束の登場人物アホの子問題

初期の頃は本当青春映画風の割りと普通な若者でしたが3以降チャラチャラした人も絡み出しpart7に至っては感じの悪い女性キャラが出てきたりとやられても観てる側は「へっザマァないぜ」な感情移入しにくいやられ役要員も増えたり

「絶対このキャラ作り手の嫌いなタイプ入ってるわぁ(^-^」

これは誇張でもなく作り手が公言している事で
要は作り手の嫌いなタイプがジェイソンに料理され作り手も観る者もスッキリさせるいわば他所の子供にプリン食われ漫画の中でぶっコロし復讐する蛭子能収的手法でスッキリしてた事でしょうな
(いわゆるスカッと何とかって番組もその類)




シリーズ延長の宿命 マスコット化
VSフレディ~リメイク

そんなシリーズ延長に連れ別作品のホラー
「エルム街の悪夢」よりフレディとガチンコ対決披露の最早怪獣映画といってもいい内容で

賛否は分かれますが明確にならなかったジェイソンの過去が明かされたり元のエルム街を知らなくてもフレディのはっちゃけ具合が充分伝わる等個人的に好きな作品ですが最終的にジェイソンをヒーロー(結果的に)に描いたまさかの着地が特徴でしたが(^^;

シリーズ化に連れホラーの宿命ですが初期の得体の知れない恐ろしい怪物の印象も薄まりゴジラの擬人化版といってもいい程で志村けん含めパロディの対象となり良くも悪くも

ジェイソン=ホラーのマスコット化

そんな13日の金曜日の原点に帰ったリメイク版
賛否が分かれるみたいですが旧シリーズを観た後だと初期の頃のジェイソンを復活させいつの間にか被っていたホッケーマスクを被る場面やゲーム版にも今作の要素が強く反映されてるので個人的に好きな方(強いて言うなら要所に挟まれるマリファナ等のマイケルベイ的ギャグはやたら多いのが気になったり一番の名作は旧シリーズですが)。

ゲーム版

ようやく本題のゲーム版について語りたいのですが…元々前降り予定だった過去シリーズのおさらいが思っていたより長文の長文になってしまい文章量に余裕がなくなったので次回へ続きます。