バイオハザード7 考察レポート
今回はベイカー家の中では一番の問題児で
劇中様々な妨害活動と嫌がらせでちょっかいをかけてきたルーカスベイカーについてレポート。
モデル&元ネタ集
モデルとして初登場食卓シチュエーションから
見た目と性格は「悪魔のいけにえ」に登場するヒッチハイカーにして食人一家のヤンキー息子の影響が大きいと思われる。
トラップを仕掛ける描写は作り手も明言してる「SAW」の殺人鬼ジグソーを意識し獲物の行動パターンを予測してるかの様ないやらしい配置に相手の感情を逆撫でするような手口は元ネタの犯人並みのいやらしい性質を引き継いでるといっても過言ではなく劇中のピエロやエヴリウェア人形等元ネタのジグソーの象徴のビリー人形を連想させる。
余談だがベイカー家の家族写真に写る幼少期は意外やいがいな美少年だがその見た目は映画シャイニングの息子ダニーを彷彿させる
劇中ルーカスが拠点に使用する家畜小屋で派手に塗りたくられてる蛍光塗料アートに「エスター」の要素も入っていると思われる。
またNot a Herozにおけるクリスとの絡みは
本編でのジグソーというよりバットマンにおけるジョーカーのイメージが強くルックスは
ミュージアムのカエル男を連想させる。
本作同様ルーカスも様々なホラー怪人の幕の内弁当といえるキャラである。
最初から宿りし狂気
初登場時は食卓で拘束を受け戸惑うイーサンを挑発し食事?を投げつける等パッと見両親と比べて小物臭なチンピラであった。
しかし後に両親が倒された次に姿を表した際
様々なトラップを仕掛ける等厄介な存在でビデオテープに録画されていた映像日記から本質的に恐ろしい人物像が明らかになった。
ここで如何にして現在の人格が形成されたか
考察すると
ルーカスは工作等のスキルに恵まれ部屋には複数のトロフィーが置かれその中には自作ロボット大会なる物まであることから将来は有望視されその気になれば本来機械工学の博士号など取れスキルを存分に活かせられた筈。
しかし息子の異常性を疑った母マーガレットに連れられ医者でレントゲン検査を受ける等この頃から何かしらの奇行はあったと思われる。
幼少期オリバーという友人が居たらしく
日記によれば彼から「お前は頭の病気だ」とバカにされたと記されてる
これは医者に連れていかれる程の奇行が近所の噂レベルにまで発展したか才能への嫉妬故の発言か定かではないがこの言葉に相当根に持ったであろうルーカスは誕生日会と嘘をつきオリバーを自宅へと招き入れる。
友人への仕返しを目的に自慢のカラクリの屋根裏部屋へ登ったのを見計らい階段の蓋を閉めて閉じ込めた。
本来ならこの時点で仕返しは充分に果たしてるがそれでも気は収まらなかったか観察するかの様に監禁同然に放置し飲まず食わずにあったオリバーは数日持ったものの餓死してしまう幼少期においてルーカスが事実上殺人を犯した瞬間であった。
ベイカー家の誰も気がつかなかった?
オリバーを閉じ込めた際、妹のゾイが屋根裏へ入らない様トロフィーに何らかの仕掛けを加えたと記述されてるが
疑問なのがベイカー家の誰も息子が友人を閉じ込めた事に気がつかなかったのだろうか?
まずオリバーを自宅に招いたと思われる犯行時刻を推察すると当時二人とも小学生、誰にも気が付かれず招くには都合がいいのは当然放課後
具体的にルーカス及びオリバーの人間関係の幅がどれ程か知る由はないが自身の仕掛けた網へ誘う為に誕生日会があるなら皆を呼ばなきゃと答えるだろう
しかしもう全員に声を掛けてるからと嘘をつきまんまとベイカー家へと招く、この時両親は買い物か仕事もしくは学校が終わったゾイを迎えに行って不在で子供部屋へと誘ったオリバーに見せたいと称し屋根裏部屋へ閉じ込める。
この時点で殺意があったかは不明だが少なくとも友人の発言が余程頭に来たか気が済むまでの間、閉じ込めるつもりでいたと思われる。
日記によると餓死するまでの日付から一ヶ月程持ちこたえたらしく家族の誰かが異変に気づけば死ぬ事は避けられたのやもしれない
文面ではすすり泣きしながら天井を叩いてたらしいが当然家族の誰かが物音で異変を感じる筈で特にゾイが遊び場所である屋根裏部屋が急に使えなくなれば不審に思うが「ネズミが居るから」と言い逃れが出来なによりあの仕掛け部屋はルーカスが管理していた。
となると遺体は?
死後硬直を起こしたオリバーから尿が屋根裏から垂れたと記述されこの時点で本来隠しようがないが機転を利かしたかトロフィーに何らかの仕掛けを加え「これでねるときもピカピカだ」と表現していたことから完全に証拠を隠滅した物と思われる。
その仕掛けがどの様な物か定かではないが
ル完全犯罪は成立したことになる。
しかし息子が帰らない事に当然オリバーの家族は不審を持つだろうし捜索で足取りを辿ればベイカー家に行き着く筈だが跡形もなく証拠隠滅したので遺体は見つからず行方不明扱いになったと思われる
ルーカスの狂気はエヴリン介入以前からの物と解ったが彼が本編の様な性格となったのはいつからだろうか?
まずルーカスが母マーガレットに医者へ連れていかれる程になった原因を推察すると前述した完全犯罪以前からあったであろう奇行にあると思う。
どれ程のレベルなのか不明だが
彼の所業をみればいくらでも想像はつき仮説としてベイカー家は農場で過去に犬を飼っていた事がバースデー写真から明らかであるが
ルーカスが自身の作品の性能を試す為
もしくはロボット等を作る際に間接等の稼働の仕組みや構造を知る為といくらでも動機は思い付くとして
ペットか家畜を幼少期から何匹か殺してる可能性がある
後に本編でそれらしき痕跡があった事とあの性格を考えればやりかねないしそのような事がなければレントゲン検査される事はない筈
当時のルーカスから言わせれば
勉強目的=悪趣味からであろうがこれが本編における残虐性に繋がるかは別の話。
今あげた仮説が事実だとしても
命の価値を知らない段階の子供が生き物をいたぶるのはそう珍しくなく興味本意故に悪気は持っておらず単純に自己欲求を満たしたい子供なら誰もが持つ幼稚さ故の残虐性である。
しかしルーカスを今の人格に決定付けたのは後に彼が仕出かす事になる完全犯罪の件であろう、殺意はなく単なる仕返し目的だったがそこから歯止めがきかなくなったか人が死ぬ事を考えてなかったか定かではないが餓死させる最悪の結果を招き子供であろうと許されないことを仕出かした。
その事実すら自ら培ったスキルを悪用し
跡形もなくこの世から葬った。
だが年をとれば嫌でも自分の過ちを自覚し頭から離れる筈がなく、事なかれ主義で成人して過ごせふ筈がなく何より友人を死なせた部屋でパソコンさわるなど正気ではない
幼少期ふさふさだった髪も後に20代前半と思えない程後退していることから完全犯罪の件が頭に残りしばらく罪の意識に苛まれていた時期があったやもしれず完全犯罪の代償で前髪の毛根が死滅したのだろう
しかし罪の意識を通り越し逆に喜びを見出だしたルーカスは後々自身を馬鹿にした者を事故か何かに見せかけ密かに殺害し念入りに処理してきたであろう、いや例え手を下さずとも限りなく近い状態に追いやった筈
そんな神隠し的な事が立て続けに起これば
目撃証言の一つや二つ自身にくるが得意の裏工作で本来なら犯罪者認定されてもおかしくなかったレッテルを不良認定までに留めたのはそうした暗躍故なのかもしれない
成人してから就職しなかったのもそうした奇行で
家族から疑いの目を向けられる事を避ける為で異常性は封印した事だろう
エブリン介入以前から狂ってたベイカー家
ドウターズ配信を機にらあれだけ平和だったベイカー家がああなったのにはかわいそうだと声を多く聞く
確かに狂気の一家とも呼ばれた彼らも以前は
ごく普通の一般家庭(からくりは除く)で親切心からの人助けが裏目に出て崩壊してしまうとばっちりを受けた被害者と呼べるだろう
しかし前述したルーカスの件は別だ
いわば7におけるエヴリン介入前のベイカー家の平和はよその子供が長男に死亡させられた事実が闇に葬られた上で成り立ってたもので知らなかったでは済まされない事だ
真相を闇に葬ったたまま平和でいるにはいくらなんでも都合が良すぎるしベイカー家は事件の被害者ではあるが一方、因果応報とといえて一方的に彼らを被害者と呼ぶのは疑問だ。
それは妻がスパイだった事を知らなかったイーサンにも言える共通点だがもしベイカー家の誰かが長男の後ろめたい秘密に気づけばオリバーが死ぬ事はなかったのやも知れないし例え手遅れだったとしても法の裁きを受けさせる今とは違う結末があったやも知れない
元が一見すると平和で理想の家庭とも見れた
ベイカー家も日常に潜む闇の例外ではなかったといえる。
エヴリンやミアが来なかったら?
在りし頃のジャックは民宿の夢を叶えるため
ベイカー家の屋敷を宿屋として経営する予定だったらしいがミアやエヴリンと関わった事で歪んでしまう事になる。
しかしもし二人がベイカー家に来ることがなければ予定通り民宿に経営、息子ルーカスはスタッフとして事実上就職を果たしていたであろう
ただあの性格上、まともな接客が想像はつかないし絶対料理にゲテモノを混ぜてトラブルになる気がするが
ルーカスの感染経路
父ジャックがエヴリンを保護した場に家族全員居合わせた際、ルーカスは愛用の📱スマホをぶら下げ一瞬チラりと見た以外無関心であった
両親と違い直接エヴリンでなくスマホをさわってたので妹ゾイ共に未感染であった。
エヴリンを寝かせる為に子供部屋を使用すると聞いた際「嘘だろ別の部屋にしてくれよ」とあからさまに嫌がっていた(隠し部屋が利用できなくなるのを危惧した可能性もある)
それ以降一人不機嫌そうにテーブルに突っ伏し
スマホに夢中だったが後にエヴリンが活動を開始した同時の停電後何故かテーブルと一緒にひっくり返ってのびていた(ずぶ濡れの状態で現れたエヴリンに何だこのガキ!と攻撃しようとした際、発症したマーガレットにひっくり返された可能性がある)
この時、完全に気絶してたかゾイの呼び掛けに反応せず(顔がニヤケけてる様にもみえる)母マーガレットが二階に上がるのを見たゾイは様子を見に行きその間ルーカスは放置されたままであった。
それから同じく発症した父ジャックに子供部屋へ引きずられ中に居たであろうエヴリンに特異菌を直接体内へ注入感染したものとみえる。
気になるのはルーカスがジャックに引きずらるルートは二階のフロントの扉からだがルーカスは1階の食卓で気絶していた
ならば距離的に1番近い筈の反対側(ゾイのゲームオーバー場面)から引きずる筈だが階段の道は塞がれ何故か一番遠い場所から引きずっていた。
父の追跡から免れたゾイの直後にルーカスが捕まったのをみると発症したジャックにゾイが襲われてる最中意識を取り戻し屋敷内をうろつくと運悪く正気を失った父と鉢合わせて捕まったものと思われる。
しかし特異菌を直接注入されたばかりか
シナリオが終わるまで正気を失った状態でゾイの前に現れることはなかった。
実はスパイでもあった裏方。
そんなベイカー家と共に自我を奪われていたルーカスだが実はエヴリン及び特異菌を作った組織により事前に血清を打たれ正気を取り戻した事が終盤で組織との連絡メールで明らかになった
スパイであった伏線は実は本編を一から見直せば断片的に散りばめられている。
両親と違い直接襲いかかってくる事はない
道中あからさまにイーサンに置いたと思われるおたからメッセージ
イーサンを挑発する際に出て来たと思われる
エヴリンとのやり取り
等断片的ながら貼られ特にエヴリンとのやり取りだがここで拘束したゾイが自我を取り戻す為の血清を探していた事を罵倒し大声をまくしたてるが
感染で自我を失ってる両親に操られてる自覚がない筈にも関わらずルーカスは「俺たち皆、元に戻りたいわけじゃない」と告げる台詞は後に彼が既に自我を取り戻してる事を示す伏線だったと思われる(最もエヴリン自身気付いてなかった模様)
そんな彼はコネクションと共謀
引き続き正気を失ってる演技をしつつエヴリンの監視を組織に報告といつの間にか建設されていた研究所にて特異菌の培養実験をしていた
エヴリウェア人形
要所に置かれていた
首がガクンガクンと揺れるエヴリウェア人形。
最初はエヴリンが置いた物と思ったが
性格や子供部屋に貼っていたポスターから
持ち主はルーカスで人を煽る性質上イーサンを馬鹿にする為に人形を置いた物と思われる
現にルーカスが担当の21ゲームである条件を満たすと次回から画面を埋める程この人形が置かれることから確定。
本来なら可愛い?人形であるが
置いてるシチュエーションから人形にも悪意が宿るのか表情もニヤケ面でおちょくってる様に感じる。
しかし同時に彼の足取りを示す目印でもあり後々ルーカスがスパイだったことから単なるやりこみ要素でなく伏線の可能性もある。
ピエロ
ルーカスが家畜小屋奥の脱出ゲーム部屋に設置されていたピエロ型機械人形。
ルーカスのひねくれた人間性を具現化した様な悪趣味な作りで多分エヴリンでさえどっか閉まってとか言いそう
デザインはやや異なるがバースデー会の家族写真にコレと思われるピエロが写っていた事から幼少期にルーカスが作った思い出の作品だと思われる(トロフィーにロボット大会とあった)
その時のピエロは今と異なり(見えるだけかも知れないが)明るい作りだが今の様な死神みたいになったのは前述したルーカスが今の様な人格を反映したと共に人形の作りを変えたのだろう
ベイカー家に家畜が居ない理由
ベイカー家は農場である。当然牛や豚、鶏といった家畜がいてもおかしくないが本編で一切お目にかかることはなかった
特異菌で正気を失ったベイカー家により食糧か特異菌に適合できず死亡したのが妥当ではあるが
家畜小屋はルーカスがアジトに改造したり屋敷の隠し部屋内にバラバラにされた動物の死骸があった事から自信作であるトラップの威力や効果を試す為の実験台として家畜を殺したと思われる
理想は平和よりマッドでしょ!ベイカー家
平和な頃のベイカー家では
家族が幸せな時間を堪能していた一方でルーカスはスマホ漬けになる程明らかに退屈そうだった。
血清により一人意識を取り戻していたルーカスからいわせれば平和なベイカー家より正気を失った混沌こそが理想で自身を抑圧していた狂気を思う存分発揮できる環境となった。
ベイカー家が今の様にになったのを憂う妹と
正反対の心境でいたのがわかる
ルーカスが正気を取り戻すまで
ルーカスは一度エヴリンに直接特異菌を投与され正気を失った一年後、コネクションに血清を打たれ正気を取り戻しその恩恵として組織の内通者となりエヴリンの監視役になったと解るがいくつか引っ掛かるのが
血清を打つ対象にルーカスを選んだ理由
ベイカー家の中で一番の狂人様々なスキルがあるが人格的にかなりの問題があり唯一正気を保ったゾイを協力者に選ぶのが妥当ではあるが
組織がよりにもよってルーカスの様な人材を協力者に選んだのは彼の性格にあると思う
元から平和より混沌を望んでる節があるルーカスなら喜んで協力するだろうし元が問題児な為ちょっとやそっと屋敷内を引っ掻き回そうが両親は「そういうやつだから」と気にしないし元来の狂人故あのベイカー家の中では溶け込めていた。逆にゾイだと当然協力するとは思えずむしろ混乱するだけであの変わり果てたベイカー家に溶け込めなんてゾイでなくとも挙動不審でバレかねないのでそう思うとルーカスが理想といえる。
方法
疑問なのが組織がどうやってルーカスに接触
彼に血清を打ったのか一番気がかりだ。
戦闘面からジャックは厄介エヴリンとの接触の機会が多いマーガレットは例の虫を吐き出すような魔女で消去法で一番小物くさいルーカスなら捕まえ易いと思われるが
軍人顔負けのトラップを張るのが天才的に上手く確保する為に事前に先行したアンブレラ隊員数人を皆ワナにかける程の策士である。
あのベイカー家においてエヴリンに感知されない様神出鬼没なルーカスを探して接触、血清を打つ等例えコネクションであっても容易でなくむしろ返り討ちに遭うのがオチで逆にその血清をルーカスに打った人物が気になってくる…となるとこの可能性も生まれる
実はエヴリン以前から組織と関係を持ってた説
組織がベイカー家の誰にも特に一番見つかると厄介なエヴリンにバレず一番厄介な存在であるルーカスの様な人物と接触できたのは
今回の件が始まる以前からルーカスはコネクションと何らかの関係を持っていたと思わざるを得ない
それを匂わす描写はいくつかある
発端となったアナベル号を最初に見つけたのはルーカスであるとジャックの日記に記されてた。
一見いい加減な彼の性格上、スマホさわりがちで船どころか外の事など一切眼中になさそうにみえるが一番最初に船を見つけそれをわざわざ父ジャックに知らせていた。
もう一つドウターズでは
例の屋根裏部屋の奥に置いてるパソコンの隣にはフラスコや盗聴機、無線機や用途不明なモニター等お世辞にも一般家庭に相応しくない怪しげな機材がいくつも置かれていた。
これ等の機材は後の本編でアナベル号後にイーサンが訪れることになる休憩小屋にいくつか同じ物が置いてあったこと。
更に後のスーワゲイターズの宣伝pvによればルーカスの事を紹介する際「バイオテロの組織と協力関係の噂」と述べていたのでコネクションとは以前から何らかの繋がりがあった可能性がある
でなければルーカスの様な不確定要素を考えもなしに協力者にましてや最高責任者に選ぶ筈がなく以前から彼の人柄を知っていた物と思われる
内通者
本編ではルーカスは何者かと連絡をとり
彼がもう一つ拠点として使っていたコネクション研究所では度々エヴリンの監視報告をしていた
しかしアンブレラやクリスもルーカスの協力者を「第三者」「誰と連絡をとっていた?」と明らかに複数系でない特定の個人を示す様な表現をしてから実はもう一人内通者がいたことを匂わせる。
更にその人物へのメッセージを記した
「いつものヘリ監視されてる?」とアンブレラのヘリの写真があったことから互いに連絡を取り合いノットアヒーローズでもその内通者らしき人物と連絡を取る等何らかの計画があった模様。
この事からルーカスは一見黒幕的立場に見え実際は裏方に過ぎずその内通者こそが真の黒幕と思われるがここでは敢えて触れずまた別の機会で考察
フッテージビデオテープ
ベイカー家に至るところにビデオテープが意図的に訪れたイーサンが観るように置かれていた。
最初はほったて小屋、ミアが当てたメッセージ、屋根裏部屋等々
イーサンが最後に確認する事になるビデオテープはクランシーを通じて録画され殺害後回収している事からルーカスの仕業ではないかと思う。
恐らくミアがイーサン当てに録画したカメラもルーカスがわざとミアを逃がす様仕向けビデオカメラまで配置したと考えれば辻褄が合いそれにはガスバーナーの設計図をイーサンに教えるヒントにもなっているがここから後述。
ルーカスの目的
ルーカスは本編ではさんざんイーサンを煽り
フェードアウトするように姿を消した
以降姿を見せないので変異したジャックを
ルーカスと思ったプレイヤーもいたとか(最も終盤のラスボス手前に出てきたおデブモールデッドコンビをルーカスでは?と思った時期があります)
後日談ノットアヒーローズに再登場した際
E型得意菌の実験データをコネクションとは異なる別の買い取り手へと送るつもりだったらしく
それが何者かクリスの問いをはぐらかし結局は明かされることはなかった
具体的にルーカスが送信しようとしたデータの中身が何だったのかクリスがモニターごと破壊してしまったので解明されることはなかった。
しかし本シナリオの本編とフッテージの繋がりを整理するとある線に一本に繋がる。
具体的にルーカスがデータをコネクションと異なる別の組織に送るとするならば買い取り手はいくらでもいるであろう、しかしそれがHCF級の組織に送るとするならば単なる特異菌のデータだけでは実用性に乏しい筈
そこで思い出してほしいのはイーサンが
ベイカー家に来るきっかけとなったミアのメール
エヴリンの仕業だと精神世界でイーサンは解釈していたがそうなるとイーサンがミアの夫だとエヴリンは最初から知っていたことになるし三年経った今になってイーサンを呼ぶ意図が解らないしそれまで父親候補を探していた彼女の行動に矛盾が生じる
その解釈にジャックは否定も肯定もしてなかった事からイーサンの解釈は誤訳である。
手口からイーサンにミアの動画とメールを送り
ベイカー家へ招いたのはルーカスである可能性が高い
「おまえは何がしたいんだ?」
道化の如くルーカスの不可解な行動に疑問を抱くイーサン
正気を失っていたジャックやマーガレットが
イーサンを殺しにかかったのに対しルーカスは
直接手を下しにこずむしろ観察するか如く行動が目立っていた。
お宝の地図と称した写真の場所の蓋を開けると
体力増強剤や拳銃の弾等遠回しにイーサンをサポートするかの様にも感じる
かと思えば厄介なモールデッドをけしかけたり
クランシーを陥れたトラップを仕掛ける等
何がしたいんだ?と言いたくなるだろう
しかしこれらの行動が両親の様にただ特異菌で
狂ってるだけならまだ納得出来るが自我を保ち
3重スパイであった暗躍を考えるとこれまでのイーサンへの不可解な行動が全て意図的な物と考えるなら
イーサンをベイカー家に呼ぶ様仕組み
ルーカスはミアと戦わせる様に誘導、屋根裏に🔫拳銃を置きそれを手にしたイーサンは結果的にミアを返り討ちにし急死に一生を得た。
更に取ってつけた様に配置された
弾薬、薬品等も全てルーカスによる物であった可能性が高く現に豹変したジャックが息子に指示した焼却炉の中に鍵をわざわざ仕込み(モールデッド付き)彼が設計したと思われるバーナーもイーサンに作らせる様仕込む等敵か味方か解らない用意周到なのは全てある計画の為
恐らく劇中におけるゾイの助け船も全て
ルーカスの想定内である可能性も
特異菌の戦闘データ
イーサンを誘導したのは全て得意菌の戦闘データを収集する為で現にイーサンは結果として遭遇してきたベイカー夫妻だけでなくモールデッド達も葬った
これ等の行動を何処かで観察してたであろうルーカスは戦闘データを上手く収集し組織への手土産を用意する為かつてのアルバートウェスカーを彷彿させる計画が裏にあった。
…だがイーサンにそこまで注目した理由が単にミアの夫と事前に知っていたにしろビデオやメールを手に入れた経緯等何処まで知ってたのか不明だが恐らく根底…イーサンが特異菌と何かしらの因果関係があるところまで知っていたと思われるが例の第三者が関わってくるだろう。
小物からジョーカーへ
よくルーカスに言われるのが
自身が嵌めたクランシーのビデオを残したせいで事前に攻略法を知ったイーサンは脱出してしまう等迂闊な所があると記述されているが
今となっては単なるミスでなく故意でやった物と思われ前述したルーカスの用意周到ぶりや性格を考えるとこれまでの不可解な行動は特異菌データ収集だけでなく自身にとってプレイヤーであるイーサンを試す為で
ルーカスゲームの際に屋根裏のタンスにビデオテープをわざと残し実際に悪趣味な脱出ゲームに挑戦させる際。
「今度はお前のオツムを試してやるぞ」と
エヴリン以外に興味対象であるイーサンがどこまで生き延びられるか試していた節があり
ケーキ🎂トラップが攻略された際だめ押しに爆弾を出した割りに一分近く猶予のあるタイマー式でもし本気で抹殺するつもりならすぐに爆弾でイーサンを爆破させていた事だろうがこれ等の行動にはイーサンだけでなくエヴリンも騙す必要もあり
両親が居ない今近くに見張られてる状態のルーカスは表向きはイーサンを本気でトラップに仕掛ける等で演技を貫いていた(万が一イーサンが失敗したとしてもその程度だったかぐらいに思う筈)
突破された後捨て台詞を残しまんまと退散。
変異した父ジャックが倒されイーサン等の追跡を開始したエヴリンをよそにもはや演技の必要がなくなったか自身も拠点を研究所へと姿を移す。
後に訪れる事になるアンブレラの件だが
ヘリが飛び回ってる事を何者かと連絡を通じて事前に知っていたであろうルーカスは次なるプラン
クリスを含めた彼らも更なるゲームへ誘い
本来なら警察24時みたいにあわてふためいて呆気なく逮捕される筈が地下通路内に用意していた罠で隊員達を捕獲し皆クリスの目の前で抹殺する様仕向ける等まるで蜘蛛の様に全てルーカスの網に掛かっていた
ここでのルーカスはアンブレラ隊員の始末だけでなく強化型モールデッドのデータ収集にクリスを利用し最後にありったけぶつけ疲弊したクリスに例の爆発罠を仕掛ける
イーサンの時と異なりクリスを本気で始末するつもりであった。
その後の鼻唄ぶりから完全に死んだ者と思っていたが修羅場を幾つも潜り抜け生還したクリスに対し唯一の計画が破られパニックとなったルーカスは直接対決せねばならない状況に
ナイフ一本で不意打ちを狙うも返り討ちに遭い
致命傷を負うも得意菌の暴走で変異を起こし両親同様の異形な化け物となり死闘の果てに今度こそクリスに引導を渡されるのであった。
だが事件後に回収されたビデオテープ(恐らく例の屋根裏)に惨劇が録画されそれをルーカスが遺した物とするならばある種勝ち逃げしたとも取れる。
ホフマンについて
ルーカスゲームに捕らわれたホフマンという男
顔をずだ袋で被せられ素顔が不明ではあるがエヴリンの父親候補のメモに名前がなかった事から如何にして捕らわれる事になったか不明でホフマンという名前自体本名か不明(元ネタの映画に同名人物が居たのでペット感覚でルーカスが名付けた可能性も)。
クランシーより前に対戦相手として拘束された物と解るが不条理な罰を受け続け玩具にされ始末されるまでは生きていた事から今までベイカー家に捕まった被害者の中ではかなりタフな類
そんなホフマンの着てる作業着?らしき服から何者なのか身元が推察できる。
着用してる服には胸ポケットが二つ
よく見みると拘束されてる右腕にサイドポケットがあることからホフマンの正体は新生アンブレラの特殊部隊員ではなかろうか?
比較するとクリスら隊員の戦闘服の防弾チョッキらの装備を外してる様にも見えアンブレラのヘリが迂回していた写真からベイカー家を調査し監視する為アンブレラが送り
一応訓練を受けているならば多少のモールデッドには対処できたものの運悪くルーカスに捕まり情報を吐かされた事だろう
その後クランシーと対峙させられた事から恐らく単なる殺人ゲームでなく特異菌の実験目的で利用されホフマンは本命候補だったと思われるが結局は敗北し惨殺されてしまう 。
後にクリスと対峙する際にルーカスが隊員に成り済ましていたが、先行し捕らえた三名からわざわざ脱がしてまた着せたとは考えづらいので恐らくホフマンか同行していた隊員から奪ったと思われる。
変異ルーカス
特異菌の暴走で異形と化した姿
三つ繋がった頭は前述したピエロと類似してる事からベイカー家としてのスパイとしての狂人としてのルーカスの多重人格を反映させたかの様な皮肉な姿でその手はマッサージと称した手作りの回転ノコギリの様な形状。
ロード画面の説明によると頭は変異途中らしく
頭の痛みによる影響か両親の様な狂気よりクリスへの苛立ちの怒りを糧に行動し
外見こそ怪物だが怒りのまま暴れる様は子供っぽく唯一人間らしい皮肉を感じる。
疑問なのは既に特異菌の宿主であった筈の
エヴリンが既に居ないにも関わらずルーカスが変異したこと、彼女がいなくとも特異菌が残留している限り驚異は残り続けると思われる。
余談であるが変異した姿には洋館事件に登場したBOWキメラにも似ている気がする。
ルーカス生存説
そんなルーカスについて生存説を唱える声もある確かにあの強烈な印象を残した彼が終わるのには惜しまられるがこれ以上は多分描き様がなくむしろお祭り映画に復活する悪役みたいなぞんざいな扱いになるのが目に見える。
だがエンドオブゾイの最高難易度にはルーカスのトラップが道中出現していたり等本当に死んでいるのか疑わしい描写は一応はある。
ただその説が伏線となる可能性が変異したルーカスのなれ果てにあり今になって思うとアレがルーカス本人だったのかどうか正直不明瞭。
エキセントリックな言動を変異した後も披露した両親と違いルーカスは怒りのまま暴れるらしくなさが目立っていたがあくまで可能性で限りなく低いがアレはルーカス本人でなく全く別の替え玉を用意して逃亡したとも取れる。
候補として二人まずホフマン
クランシーと同じくゲームに捕らえられトドメを刺されるまで生きていたタフさを考えればルーカスが何らかの使い道があると死体を残していた可能性もある。
顔をぐちゃぐちゃにされていたが奇しくも変異してクリスと対峙したのと考えるなら辻褄は合う
もう一人はクランシー
ルーカスに焼死させられたがそれまでルーカスが彼を自身のゲームまで誘導させる様仕向けた節があるので焼かれた時点では死んでおらずいざというときの実験体候補として残していたと思われ共通点としては両者とも不条理な最後を遂げているので変異で怒りに駆られてもおかしくはない
…そうなると焼死体の件が気がかりだがホフマンの可能性も出てくるがいずれにせよあの変異した遺体は石灰化しておらずクリス達は完全に感染者が死亡する瞬間を見ていないので手掛かりを失ってる以上後にアンブレラに回収されたものと思われる。
「お楽しみが消えてしまうだろう」
本当に死んだとしても後述する闇がある限り形を変えてまたイーサンの前に現れるやも知れない
レジデントイービル
エヴリンよりもモールデッド等の特異菌を使いこなしている等本作一番の悪っぷりで狂人ではあるが単にその一言だけで済ますのは違和感はある。
ルーカスを狂人といいがちだがそれは同時に
我々人間にも当てはまる事ではないだろうか?
そもそもこのバイオハザードでの根底にあるのはゾンビやBOWよりそれ等を人道的に許されない行為で生み出したアンブレラこと人間の怖さにある
実際これまでアンブレラ以外にも様々な狂気に取り付かれた人間が数多く登場しており
今回の黒幕組織であるコネクションの研究員も
日記でルーカスの事を常軌を逸してるとはあるが確かにそうだが「お前等が言うな」と鼻で笑ってしまう所も
子供は親の写し鏡 という言葉がある様
ルーカスの行動の全体図が幼稚さ故の残虐さならそれは同じく非人道的行いを繰り返してきたアンブレラやコネクション含めた科学を隠れ蓑に好奇心が暴走した人間の恐ろしさの象徴でもある
ルーカスの存在は特異菌やウイルスによるものではなく人間なら誰もが持つ残酷の写し鏡で
本作7のバイオハザード(生物災害)の象徴が
エヴリン含めたBOWならば海外名で副題が
レジデントイービル直訳(内に潜む闇)の象徴がルーカス等の生物災害を生み出した人間の闇とも言えて特異菌が何に作用するか考察すると副題の意味に辿り着くといえる。
腐ってもベイカー家説
ルーカスは自身の家族だけでなくエヴリンや更には協力関係にあった組織コネクションをも出し抜いてた一番の巨悪に見える。
しかしその本質まで真に悪といえたのかまた別の話としてエヴリンの死後遺品である
人形と車椅子をいつの間にか回収、研究所の監視報告書と共に置かれていた。
その中で気になる大人の女性人形と子供の人形がまるでお互いに手を繋いでるような並べ方である
本編の終盤にテーブルに一体配置された
女の子の人形が一人佇む幻覚からあの人形はエヴリン自身を象り大人の女性はミアを象っている
そのことからルーカスはエヴリンの真意を知っておりわざわざ手を繋ぎ合ってるよう並べたのも
彼なりにエヴリンに何か思う物があったと思われる。
共通点としては二人とも中身は子供であり
子供なりに何か共感するものがあったのであろう
この事からイーサンはともかく父ジャックでさえも理解することができなかったエヴリンの真意をルーカスは理解していた事になりルーカスは劇中一番の悪人ではあったが彼なりに人間性があり腐っても良き頃のベイカー家の一員であった証明と言える。
因みに結果的ではあるがたまたま開いてた
スマホのパスワードや日記を置いてなかったら
ドウターズでの運命は変わっていたので最後のさいごでルーカスをフォローしてみました。