35枚目
そして俺は病院を出て
ただ茫然と歩いていた
もう君と合うことは許されない
連絡を取ることも許されなかった
俺は家に帰った
家には
久しぶりに帰ってきた兄貴がいた
兄「久しぶりやな
お前最近大変らしいな」
俺「...おう(小さい声)」
兄「お前1人の子
こんな好きなるん初めてやろ?
なんかオカン言っとったわ
お前がその子と付き合って
前のお前とは変わったって」
俺「今でも好きやで」
兄「前なんてお前
いっぱい女寄ってくるし
地元でたらしって
有名やったもんな
俺.そんなお前が変わったこと
正直嬉しかったけどなー」
俺「たらしちゃうし
てかそれお前もやん
まぁ確かにあいつのおかけで
俺.落ち着いたんかもな」
兄「まあ兄弟は似てるねん
喋っとったらわかるわ
前とか俺ら会ったら
必ず殴り合いって感じやったし
お前.すぐキレたからな」
俺「だからそれお前やん」
兄「だから兄弟似てるねん
いや.けどな真面目な話
お前のやったことは
ほんまによくないし
そこは一線引かなアカン
ってのはわかるやん?
でももう後戻りできひんやん
だからその教訓次に活かせよ
それで大人なって
もっかいその子のとこ行って
大人なったお前見せたれや
だからなこんなとこで
しょぼついとったらアカンねん
そらお前の学校進学校やし
真面目な子ばっかやろから
白い目で見られるやろし
地元でも噂流されると思う
でもそんなんどうでもいい
お前のしなアカンことは
お前らの赤ちゃんの供養と
お前がもっとおっきい男なって
彼女にその姿見せることやで
なんか真面目に語ってもたけど
なんやかんや俺絶対味方やから」
俺「ほんまさんきゅ
兄貴おってよかったわー
俺.もう死のうって思ってた
でも兄貴のおかけで気付いた
ほんま...ありがと(涙目)」
兄「俺の大事な弟やからな(笑)
泣いても俺は落ちひんぞ(笑)
まあほんまおっきい男なれよ」
俺は兄貴がいて
ほんまに助かった
兄貴と俺は
色んな面で似てて
今までは喧嘩ばっかやったし
兄貴なんていらんって思ってた
でも逆に
俺と同じよなことしてきた
兄貴が言った言葉は
俺の心にめっちゃ届いた
ほんまに兄貴がおって
よかったって思えた
そして
君と赤ちゃんとお別れした次の日
いつものように
朝携帯電話を見た
でもいつもと違った
付き合ってから
毎朝君が送ってきてくれてた
おはよーメェルがなかった
もう連絡を取ることは
許されないのだから
当たり前なんだけれど
「やっぱ来ぉへんのかな」
ってずっと気になって
何回も携帯電話を見た
やっぱり
もう君とお別れしたんだ
って改めて感じた
そして
君が側にいない生活が始まった
でも1年後の9/15
君に会って
おっきい男になった俺を
見せれるように頑張ろうと思った
そして
俺たちの赤ちゃんには
お父さんとして
恥ずかしくない男になれるように
頑張ろうって思った
でも
その1年後よりも前に
君に会うことになるなんて
その時は思っていなかった...
つづく
34枚目
赤ちゃんとお別れの日
俺は全く寝れなかった
今までのことを思い出してると
悲しくなったり
悔しくなったり
自分に腹が立ったりして
気付いたら朝になっていた
そして
君とパパさんママさんがいる
病院に行って君に会った
当たり前だけど
君はいつもみたいに
元気で笑顔じゃなかった
俺「ハロー
恐いやろし不安やろけど
離れててもお前の心の側に
絶対俺がおるってこと
忘れんなよー」
俺は精一杯の笑顔を作って言った
君「うん...うち頑張るな」
俺「うぅん
もう頑張らんでいいよ
もうお前めっちゃ頑張った
だから今日は何も
我慢せんでいいからな
泣きたかった泣きや
んで今日ぐらい俺に
いっぱい甘えてくれや
ちょっとぐらい
俺に彼氏らしいことさして」
ポロポロポロ
君は今まで溜めてた涙を
全部流すかのように
俺の胸で泣いたよな
それ見て
俺も泣きそうなったけど
俺は絶対泣いたらアカン
って思った
君の好きな俺は
笑顔の俺やって言ってたから
こんな時こそ
君の好きな俺でいたかった
そして
とうとう手術の時間になったよな
君は泣きながら入って行った
手術室のドアが閉まった瞬間
俺の目には涙が溢れた
君のパパさんママさんに
泣いてる所見られたくなかったし
一緒にいるのが気まずかったから
俺は個室便所に入って
ずっと1人で泣いていた
泣いてると
今までの2人で過ごした
楽しかった毎日が
いっぱい頭に浮かんできた
今日でそんな楽しかった日とも
お別れなんだと思うと
めっちゃ悲しく辛かった
俺にはもう何もないんだと思った
俺のせいで
たくさんの人が傷付き
自分もたくさんのものを失った
俺はずっと手術が終わるまで
トイレに閉じこもっていた
コンコン
パパ「手術終わったみたいやから
手術室から出てくるの
出迎えたってくれ」
やっぱりパパさんも
元気のない声だった
俺は手を洗う所で
泣いてたことが
ばれないように顔を洗った
そして君は泣きながら
手術室から出てきたよな
俺「よー頑張った」
君の頭をよしよしした
君「...あっく~ん~(涙)」
俺「今日でお別れやけど
ほんまこんな俺のせいで
こんなことなってしまったし
最後までダメダメな彼氏で
ほんまにごめん
でも俺はお前が好き
お前と出会えて
お前と付き合えて
お前と楽しい時間過ごせて
俺はめっちゃ幸せやった
ほんまにありがとうな
ぢゃ1年後の9/15会おな?
ぢゃ.またな
ほんまに好きやからな」
俺は君のほっぺたにキスして
君とお別れした
君「あっくーん...あっくーん」
俺は振り返ることができなかった
なぜなら
もう俺は泣いてしまってたから
だから振り返ることなく
俺は君の元を離れ病院を出た...
つづく