Pirates of the Deep | Walking in the Air

Walking in the Air

ファンタジーPBCサイト「鉱山都市フランネール」の登録PC、ニコルの活動日記です。



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年に一度のお祭りが開催されている。


―――といっても、夏にはフィエスタ・グランデがあったけれど……それはそれ、これはこれ。


皆が思い思いの仮装をして街を練り歩く様子は、まるで異世界に潜り込んだかのような錯覚を覚える。


あたしも遅れちゃいられない。楽しもう、今しかないイベントなのだから。



散々迷った末に、あたしは故郷の村でお祭りの時に着る衣装を作ることにした。

エプロンと丈の長いワンピースに、リボンやレース飾りをつけたものだ。

街のオシャレな人達の衣装に比べたら、泥臭いというか……垢抜けないのは否めないけど―――

やっぱりあたしのお祭りの衣装といえばそれしかない。

―――バブーシュカで猫耳を誤魔化せるという利点もあるし。


そんなこんなで衣装をギリギリまで作っていると、ガルーダがいつもの格好で迎えに来た。

自分はもう仮装を楽しむ歳じゃないから、とかなんとか言っていたけれど。

こういうお祭りに年齢制限も何もない。彼を無理矢理部屋に押し込めて着替えをさせた。


果たして出てきたのは、髑髏面の恐ろしげな幽霊船長。

本当に深海から幽霊船を率いて現れた亡霊のようで、あたしは思わず本気で驚いてしまった。

……隠していた猫耳が飛び出てしまうほど。


彼に慰めてもらって、お祭りに参加する為に街へ行く。

生えてしまった猫の耳と尻尾は暫く治らない。恥ずかしかったけれど、彼は隠さなくていいと言う。

彼がそう言うなら、もう隠さないようにしよう。

どんな姿になっても、あたしはあたしだから。―――それを恥じる必要はない。


―――そうだよね?……ね。



遭遇者:ガルーダ