![さすらいの『がん男(マン)』・ジウージョの右脳読書!-名称](https://stat.ameba.jp/user_images/20130720/06/vagabond6343/b8/99/j/t02200279_0463058712615799460.jpg?caw=800)
(監督・製作・撮影・編集)想田和弘
かなり低かった日経新聞夕刊による映画の評価。
![さすらいの『がん男(マン)』・ジウージョの右脳読書!-選挙2](https://stat.ameba.jp/user_images/20130720/05/vagabond6343/fa/bf/j/t02200220_0800080012615784426.jpg?caw=800)
さて日経記者の評価は正しいのだろうか……。
ナレーションなし。
テロップなし。
音楽なしの革命的な完全ドキュメンタリー映画『選挙』の続編。
![さすらいの『がん男(マン)』・ジウージョの右脳読書!-レシート](https://stat.ameba.jp/user_images/20130720/05/vagabond6343/17/26/j/t02200220_0800080012615784427.jpg?caw=800)
舞台は、2011年4月の川崎市議会選挙。
震災で実施が危ぶまれた、あの統一地方選挙だ。
映画『選挙』(07年)では自民党の落下傘候補だった「山さん」こと山内和彦が、完全無所属で出馬した。
スローガンは「脱原発」。
自粛ムードと原発「安全」報道の中、候補者たちは原発問題を積極的に取り上げようとしない。
小さな息子のいる山さんはその状況に怒りを感じ、急遽、立候補を決意したのだ。
かつて小泉自民党の組織力と徹底的なドブ板戦で初当選した山さん。
しかし、今度は違う。
組織なし、カネなし、看板なし。準備もなし。
選挙カーや事務所を使わず、タスキや握手も封印する豹変ぶりだ。
ないないづくしの山さんに、果たして勝ち目は?
【選挙2公式サイト】
http://www.youtube.com/watch?v=nalmdexTHes
福岡で公開されているのは『KBCシネマ』の1館。
しかも、公開は7月19日(金)までというギリギリのタイミングでこの映画の存在を知る。
もちろん、1作目の『選挙』も観ていない。
即、AmazonでDVDを購入する。
DVDが手元に届いたのは、18日(木)、あわてて鑑賞する。
1作目の感想は、「う~ん、微妙な映画。めちゃくちゃ面白いわけじゃない」。
勉強になったのはウグイス嬢のすばらしさ。
プロのしゃべりの上手さだった。
言葉を発するスピードや感情の乗せ具合、抑揚、間の取り方をすべて考えてしゃべっていることが分かる。
やはり、人に言葉をしっかりと届けたいならドシロウトではなく、しゃべりのスキルが高い人を選ぶべきであることを改めて確認した。
そして、プロ政治家のしゃべりの上手さ。
温厚な声、そして簡単な言葉、相手の共感を得ながらも、ときにはジョークを交えて投票を訴える先輩市議のスキルの高さに驚いた。
「あー、この人は『人に言葉を届ける』ことの難しさを知っているんだなぁ…。そして、それを知った上で『言葉を届けるスキル』を身に着けてんだなぁ…」と感心した。
18日(木)の夜に1作目を初鑑賞し、翌日の早朝に再度鑑賞する。
19日の鑑賞前は、ラジオに出演していた想田監督の音声データを入手したので予習のために聞いていた。
『選挙2』の感想。
ひとことで言うなら……
チョーおもしれぇ~!!!
映画を見て爆笑した。
そして、泣いた。
さらには、選挙ってなんだろう?と考えさせられた。
もし、『選挙2』を見るなら、『選挙』を見た後で鑑賞することをオススメします。
なぜならば、『選挙2』は『選挙』の真逆に位置する映画だからです。
そうです。これら二つの映画は、互いに『対』をなしているのです。
二つの映画を比較することで、面白さが立体化します。
登場人物に深みが増します。
もちろん、ウグイス嬢も出てくるし、先輩市議のセンセイも出てきます。
一番のオススメポイントは、「前作をよく見て、しっかりと比較しながら鑑賞すること」です。
福岡での公開は終わってしまいましたが、佐賀市の《シアター・シエマ》では8月3日から公開されます。
是非、1作目の『選挙』を鑑賞してから見ることをオススメします。
PS.もし、この映画のジャンルっは何?と問われたならば、しばらく考えてから「絶対、コメディ・ホラー!」と答えると思います(笑)。