《右脳読書》ドナウの旅人(下)。 | 帰ってきた『がん男(マン)』・ジウージョの右脳読書!

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2012年11月、《悪性リンパ腫》が発覚、約8か月の治療を終える。
最後の治療から丸3年の経過観察を終えた頃、再びあの病魔が…。
2016年8月、帰ってきた『がん男(マン)』の治療日記!

ボクの20年来のバイブルであり、宮本輝さんの代表的長編作品です!

下
ドナウの旅人(下) / 宮本 輝
(本年29冊目 / 通算715冊)
糸島市図書館 蔵書あり
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【この読書でのミッション】
『心に突き刺さる名言』をピックアップせよ!










ドナウという大河は、おびただしい数の小川や、谷間のせせらぎや、どこかの村の片隅で湧き出る泉の水や、ドナウとは匹敵しないまでも、豊かな水量を持つ川によって、涸れることなく三千キロ近い長流をなしている。

「これは、マサコよ。そして、私たち人間すべてよ」













たぶん、俺がこの旅行で得るものは数限りないだろう。
だけど、その中で最も重要なものは何だって質問されたら、俺は、人間はみんなおんなじだと判ったことだ。
(中略)
目や肌の色なんか関係ない。
気が遠くなるくらい長い長い歴史の中で、人間はみんなおんなじだったし、これからもおんなじなんだ。
風土や民族が違ってもその人間たちが求めてるものは、幸福だよ」













「どんなにえらそうにしてるインテリも返す言葉がないことを、ぽつんと言ったわね。
人間をいじめるものは、いつかきっと滅びるわ






















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