その前夜から24時間のドラマが今、始まる。
マージン・コール(原題:Margin Call)
2011年 アメリカ 109分
監督・脚本;J・C・チャンダー
出演;ケヴィン・スペイシー、ポール・ベタニー・ジェレミー・アイアンズ他
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【映画『マージン・コール』 - オリジナル予告編】
大手証券会社の危機管理部門のアナリストとして勤務しているエリック・デールは、コンピューターを使って様々な調査を進めているうちに、偶然、自社についての恐ろしいデータを見つける。
時を同じくしてその会社では、経営改善のため、大量の整理解雇が推し進められていた。
そして、エリックもその解雇の対象に選ばれてしまう。
解雇の通知を受けたエリックは、労働契約上、その日のうちに職場を追い出されることになる。
荷物を片づけ自分のデスクを後にしたエリックは、例のデータを保存したUSBメモリを部下のピーター・サリヴァンに託す。
「用心しろよ」という意味深な言葉を添えて…。
その日の夕方、友人から飲みに誘われたピーターは、「もう少し仕事が残っているから…」と誘いを断り、会社で仕事に打ち込んでいた。
仕事に区切りをつけたピーターは、エリックから預かったUSBのことを思い出し、その中身を調べてみて愕然とする。
そこには、自分の会社が抱えることになる負債のデータがあったのだ。
世界金融危機の引き金となったリーマン・ショック。
この『マージン・コール』という作品では、リーマン・ショックの前夜からその当日までの24時間に起こったドラマが描かれている。
もし、あなたがリーマン・ショック前夜に証券会社で働いていたならば、この事態にどう対処するだろう?
会社存続のため、間もなく価値がなくなるような金融商品を、何も知らない顧客相手に売りまくるだろうか?
それとも倫理観を貫き、買い注文をしてくる顧客に対して「こんなとんでもない商品をこれ以上買ってはいけない」と引き止めるだろうか?
世界的金融危機が今、始まろうとしている。
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