最近古伊万里の皿を買った。
今年になってから2枚も買ってしまった。
古伊万里は3枚目。
1枚目は楽天の三浦古美術店で購入。
15000円。
江戸後期から明治時代と書いてあった。
古伊万里とは佐賀県伊万里市で17世紀に日本で初めて作られた磁器のこと。
透き通るように白い地肌と藍色の顔料やガラス質の上絵具を用いた華やかな赤絵が特徴。
有田焼は出荷が始まった当初、伊万里港を積み出し港としたため、
伊万里焼とも呼ばれていた。
アンティークの伊万里焼を古伊万里と呼ぶ。
今年の冬に買ったのがこれ。
グリーンがベースになってるのが珍しいと思ったから。
Eベイというネット販売で50ユーロ。(8500円くらい)
古伊万里の絵は全て手描きである。
この絵を書いた人は同じ模様が均一じゃなく、
他の皿に比べるとちょっと下手くそだ。
これが3日前にオークションで買った皿。
同じ皿が2枚セットになっていた。
この皿の模様は緻密で上の2枚の皿よりよくできている。
オークションは2枚で100ユーロが出発点だった。
100だったら買うけどそれ以上だったら買わないつもりだった。
幸い他に誰も買いたい人が現れず、落札できた。(プラス25%のコミッション付けて購入)
イタリアでは中古品を売ってる店やネット上で結構古伊万里が売りに出されている。
以前は結構な値がしたらしいが、最近は飽きた人が手放す事が多いからか、
日本より簡単に手に入る。
日本は戦災や地震で古いものが失われたからか、
手軽な値段で簡単に手に入らないような気がする。
17世紀、中国の明から清の過渡期に海外との交易がストップした。
そこでオランダ東インド会社が中国磁器の代わりに古伊万里を持ち込んだのである。
ヨーロッパでは宮殿や城を豪華に飾るために大きくて華麗な磁器が求められていた。
江戸時代から400年の歴史を持つ有田焼は
柿右衛門様式と色鍋島様式と古伊万里様式の3つに分けられる。
古伊万里様式は元禄時代に生まれたため豪華絢爛だ。
ヨーロッパで人気を博し、大量に輸出された。
古伊万里は結構出回ってるが、
偽物も多い。
裏に作家やお店のサインがないものはちょっと怪しいので買わないようにした。
最近買ったお皿の裏側。
簡単だけど一応 冨
という漢字が一文字だけど書かれている。
これは九谷焼。
祖父母の遺品だから多分60〜70年代のものだろう。
(祖父母の横浜の家は焼けてしまって何も戦前のものは残ってない)
古伊万里と比べると、模様が完璧で手描きじゃないのは一目瞭然だ。
古いのは絵具も少しかすれているし、
横から見ると、手作りだから歪んでいる。
この2枚のお皿は20年前に40ユーロで蚤の市で買ったもの。
オールド九谷だ。
皿の裏側にはこんな文字が書かれている。
鏑木商店というお店はいまだにある。
Facebookで問い合わせたところ、
このお店で20世紀初頭に作られたという返事が返ってきた。
最近イケアに行ったら、
こんな和風のお茶碗が売られてた。
でも100円ショップで売ってるお茶碗ぽい。
値段の割には安っぽいね。(4つで2200〜2700円)