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今週 ローマのオペラ座でヴェルディのオテロを見た。

 

 

 

 

 

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カーテンコール。

 

 

 

 

 

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ユダヤ人の指揮者、ダニエル・オーレンが中々良かった。
 
 
 
オテロはマルコ・ベルティ、妻のデスデモーナ役は韓国人のヴィットリア・ヨーで、
熱演が素晴らしかった。
 
 
 
ムーア人(アラブ)であるベネチアの将軍オテロは軍を率いてキプロス島で凱旋する。
 
 
部下のイアーゴはオテロがライバル、カシオを副官に任命したことを妬み、
彼を陥れるために、
カシオとオテロの妻デスデモーナが不倫関係にあると
嘘をでっち上げて、オテロに信じ込ませる。
 
 
嫉妬に狂ったオテロは最後には妻を殺してしまう。
 
 
嫉妬は人を狂気に陥れる。
 
 
でも相手を真剣に愛している時はよく嫉妬する。
 
 
夫とは結婚33年目、
彼に嫉妬しなくなってからずいぶん経つなぁ。笑い泣き
 
 
 
 

 

 
 
今年になってから気になる演目を取り上げていることが多く、
オペラ座に行くことが多くなった。
 
 
1月には魔笛(モーツアルト)、3月にはサロメ(シュトラウス)、
4月にはベッリーニの夢遊病の女、
 
あと来週と9月にやるバレーの切符(白鳥の湖と眠れる森の美女)も買ったよ。
 
 
そして夏にカラカラ浴場でやるトスカとトゥーランドットを見に行く予定。
 
舞台は有名な建築家、フクサスが初めて手掛ける。
 
トスカはイタリアで1番のテノール歌手ヴィットーリオ・グリゴーロが歌う日の切符を購入した。
 
 
一人で行くし、65歳以上は25%の割引があるので、
舞台に近い席を買う。(カラカラのは10 %オフ)
 
結構痛い出費であるが、
ローマだとミラノスカラ座のレベルとそう変わらないし
スカラの半額で見れる。
 
 
以前は娘ムームーと息子Sと一緒に行ったので、
3人分は痛いので安い3階席だったよ。
 
 
ムームーは
corri all' opera (オペラへ走れ)という若者向けの切符で、
自分が行ける日に開演時間の30分前に行って、
残った券を15ユーロでゲットしている。
(大抵平日だといい席の券が余っている) 
 
 
これは26歳までだから、
ムームーあと1年だけ得できる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
話変わって、
 
今 japan film festival  というのをやっていて、
 
オンラインで日本の映画をタダで見れる。(6月19日、日本時間正午まで)
 
で、
 
 
私が見たのは
 
 
ジュリー主演の 土を喰う12カ月  と、
 
役所広司さん主演の銀河鉄道の父という映画。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ジュリーのは長野県白馬の山奥に
たった一人で犬と住んでいる作家の生活を描いたものなんだけど、
彼が暮らしてる様子がとても魅力的なのである。
 
 
テレビもラジオもインターネットもなくて、
 
畑を耕して山菜をつんで、肉も魚も食べない禅僧のような生活をしてるんだけど、
 
その野菜はとり立ての
旬のものばっかりで、とても美味しそうなのである。
 
 
数少ないお友達が段々去って行って、
最後は一人きりになってしまうのがちょっと切ないけど、
 
生きていて、自分で苦労して手に入れて料理した
本当に美味しい料理の前で、
感謝の手を合わす主人公を尊敬してしまう。
 
ほのぼのとしていて、
ちょっと前に見た役所広司さんのパーフェクトデイとなんか繋がるものを感じた。
 
 
 
 
そしてその役所さん主演の銀河鉄道の父は
宮沢賢治の一生と家族の絆を描いたもの。
 
 
 
 
宮沢賢治といえば、
 
子供が小さい頃亡き母が
セロひきのゴーシュの絵本を読ませてあげてと
イタリアに送ってくれたのを思い出して、
久しぶりにその本を取り上げて読んだ。
 
 
 
 
 
 
この映画を見て初めて、
 
短かった宮沢賢治の一生を知る事ができて
興味深かった。
 
 
日蓮真宗にはまったり、
農民を助けたり、
妹や彼の病気のこと、
家業に馴染めなかったこと、
生前は全然作品が売れなかったこと等々。
 
 
今度 銀河鉄道の夜の本を読んでみたい。
 
 
 
 
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キキョウの花が売ってた。
 
 
日本を思い出して
買ってベランダに置いた。