週に3回はお散歩しに行く近所の水道橋公園。(うちから5分)
結構長くて、端から端まで歩くと8キロもある。
一番北にあるフィスカーレ塔。
13世期に作られたこの30 m の塔は見張り台のような役割をしていて、
上階へ登る為には、外から非常階段をつけて入る仕組みになっている。
塔に隣接しているフェリーチェ水道橋のアーチの下には、
1935年から1970年くらいまで、
南イタリアから仕事を求めて移住してきた人々が
バラック小屋を建てて住んでいたそうだ。
この近くにバール兼レストランがあって、
娘の成人パーティはそこでやった。
でも夜間は閉まってたので、野外で DJ 呼んで、
うちからアルコールや食料持ち込みで。
場所代だけ払ったから、他の場所の3分の1以下の値段でできた。
そこから南方面に歩いて行くと、
クラウディアとフェリーチェの二つの水道橋が並行してる場所に着く。
1587年になると古代ローマ時代の水道橋が荒廃して使い物にならなくなったし、
人口が増えて大量の水が必要になってきたので、
時の教皇シスト5世の命令で新しく作ったのがフェリーチェ水道橋だ。
長さは30キロほど。
高さは古代ローマのより低い。
この水道橋のおかげでローマの中心地に色々な噴水ができた。
古代ローマ時代(38〜52年建造)のクラウディオ水道橋の高さは17m ~27m。
長さは68キロだ。
ローマ近辺の山か丘の上から始まって、
ローマ中心地に水を運ぶように作られた。
アーチの上方に水の通り道がある。
そこからまたどんどん南の方に歩いて行くと、
亀が泳いでいる池がある。
そこに紀元前144年に作られたマルチャ水道橋とフェリーチェ水道橋が接続している部分がある。
マルチャ水道橋の水道管の中がのぞけるようになっていた。
おそらくこの水道橋は長さが91キロなので、
元はクラウディオ水道橋同様の高さがあったのではないかと思われる。
(下の部分は地中に埋れているのであろう)
背が高いほど水流が高くなるからである。
水道管の傾斜がある為、水が流れるようになっている。
大人が腰をかがめて入れる高さだ。
この水道橋公園にはゴルフ場が隣接されていたり、
ワンちゃんの遊び場もあるし、
一番南端には小さな教会もある。
小さすぎて普段はしまっている。
日曜のミサの時だけ開くみたい。
入り口にミサ中はスマホの電源切ろうねと、
書かれた紙が貼られてた。
最近この公園の桑の木に沢山実がなって、
夫が毎日のように食べにいってた。
ローマの公園では羊が放し飼いになっていて、
こんな牧歌的な風景が見られる。
(カッフェレッラ公園にて)