イタリアの老人介護事情 | ローマの松の木の下で・・・

ローマの松の木の下で・・・

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昨日、夫の84歳のV叔母さん(義母の姉)と94歳の旦那さんNをうちにご招待した。

 

ご高齢なので娘のムームーが車で送り迎えした。

 

Nさんのお母さんはオペラ歌手だったので、

ムームーが歌うのを聞くのが大好きなので、

 

昼食前に3曲ほど披露。

 

とても喜んでいた。

 

 

ランチはタコミンチのショートパスタ。

 

Nさんはパスタが大好きで、おかわりをリクエストしてくれた。

V叔母さんから彼は糖尿病だから少なめによそってくれと言われているのでリクエストに応えられなくて、

本当はまだあるんだけど

残念ながらもう何も残ってないんですよと言った。

 

 

それにも関わらず、

 

夫はそのすぐあと

僕もおかわりいいかなと言うもんだから呆れた。

 

小声でNおじさんの前で出せないよと言って、

その日の夕飯に食べてもらった。

 

 

 

それから

スズキを天火で焼いたもの。

 

 

付け合わせはアンティチョークとウイキョウの天火焼き。

 

 

アンティチョークはユダヤ風のフリットが一番美味しいのだが、

 

オイルがたくさんいるし、ギタギタになるので滅多に作らない。

 

でもムームーが天火で焼いて、ユダヤ風にそっくりになるレシピを探し出してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

写真はとらなかったので、揚げアンティチョークの写真を拝借した。

 

 

 

まずアンティチョークを下ごしらえする。

 

外側の皮を半分くらい取り、上の部分を1cmくらいカット。

 

指で真ん中をこじ開け、中のふさふさの髭をナイフで除去し、熱湯で少し柔らかくなるまで茹でた。

 

(茎は下の部分を5cm ほどカットしてから、周りを厚めにむいたものも一緒に茹でた)

 

そのあと

上にパン粉とパセリミジンをふりかけ、おろしたニンニクが入ってるオリーブオイルをたっぷりかけて、

天火でカリカリになるまで焼いた。

 

 

 

ウイキョウも細めにカットして天火で焼いた。

 

これもパン粉とパルミジャーノチーズを振りかけたあと、オリーブオイルを注いだ。

(カンポさんのブログからヒントを得た)

 

 

 

 

 

 

 

 

最後はカフェと一緒に抹茶サブレとベルギーのドルフィンチョコをお出しした。

 

残ったサブレは映画館のバールに持っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと休んだあと、みんな一緒に

2週間前から老人ホームに入っている義母を訪ねに行った。

 

 

 

場所はフラスカーティの見晴らしのいい丘の上。

 

 

ローマが一望できる。

 

 

イタリアは介護保険はないが、

義母の様に歩行ができなくて、介護が必要だと、

月500ユーロ(8万円)ほど補助金が出る。

 

彼女に収入があればもらえないので、

金額は人によりけり。

 

 

それと年金を合わせたお金で、

今まで自宅で24時間勤務のヘルパーさんを雇っていたが、

出費が凄いので、今回家を売って施設に入居した。

 

 

 

毎日の様に3人の息子が様子を見に行っているが、

 

最近電話をかけても出ない。

 

 

昨日も自分の姉が訪ねて行ったのに、

誰だかわからないなど、

ボケ始めた。

 

 

お年寄りが環境を変えると

急にボケるんだなと実感した。

 

 

先週、義弟が来て、

自分と息子がレストランで食べたいが故に

寒くて雨が降ってるのに関わらず、

義母も一緒に連れて行き、(必要経費として落とせる)

足が濡れたのに乾かさなかった。

 

そのあと彼女は風邪をひいて熱が出てしまったので、

夫は弟が自分勝手だと、カンカンになって怒ってた。

 

 

 

 

 

 

 

 

娘のムームーは先週、ブリュッセルの自宅を引っ越したので、

1週間ほどブリュッセル に行ってたのだが、

 

お土産に美味しい中国茶を買ってきてくれた。

 

 

 

 

 

 

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まあるいプーアールティ。

 

 

ユンナン省の山で取れた竜のブラックパールという高級茶で、

1個、3ユーロもしたそうだ。(約450円)

 

これ飲んだら、やたらユンナンの秘境を訪ねてみたくなった。

 

 

 

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パリのお茶の宮殿(パレ・デ・テ)と言うメーカー。

 

 

 

 

ブリュッセルから帰ってきて2、3日したら、

 

モーツアルトの魔笛の夜の女王のアリア

有名な歌の先生のところで歌わなければいけないと言うので練習したのだが、

 

このアリア、高音だらけでメッチャ難しいので、

引越しなどで最近全然歌ってなかったムームーは、なかなかうまくいかない。

 

 

 

実は来年、イタリア国営放送RAIでやるベルカントというドラマに出る人を応募していて、

この女王のアリアをビデオに撮って送ったのだが、

その時も1回で出来ず、何回か試してやっと出来た。

 

 

このアリアが歌える人が中々いないからか、

ムームーにお呼びが掛かった。

 

 

主役は本当の女優さんがやって、

でも歌う場面は口パクパクで、他の人が歌うらしい。

 

 

ムームーは自分が歌ったのを録音してそれに合わせて歌うのだが、

役どころは、主役と一緒に音楽院を受けて、

試験に通らない受験者の役らしい。笑い泣き

 

来週ナポリで収録するけど、

 

テレビに登場するのは多分2、3分だけなんじゃないかな。

 

 

で、録音の前にこの先生のレッスンを受けることになった。

私は伴奏でついて行った。

 

先生のレッスンでも初めはあまりうまく行かなかったけど、

先生の教授がとても良かったので、

最終的にはちゃんと歌えて、ビデオに録画することができた。

 

 

 

 

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先生のおうちはとっても素敵で、

窓からサン・ピエトロのクーポラが大きく見えた。