ローマ歴史地区にあるクゥアットロ・フォンターナ（バルベリーニ美術館から徒歩３分）は
日本映画など、私好みの映画を上映するお気に入りの映画館。
その中にあるバールのオーナーから
日本のスイーツを店に置きたいという要望があった。
ミニマルな和風テイストのバール。
去年リノヴェーションされた。
で、この１ヶ月間、何を置かせてもらおうか、
試作を重ねていた。
最初どら焼きはどうかとのことだったが、
どら焼きを一つ一つフライパンで焼くのは手間がかかるし、
あまり日持ちがしない。
そして見栄えが悪いし。
どら焼きのことを知らないお客さんが
茶色い丸い物を見て食べたいと思うかどうか、疑問が湧いた。
それなら今北ヨーロッパで流行っている抹茶
（ベルギーじゃ抹茶ラッテが普通に飲まれている）
を使ったスイーツだったら
見栄えもいいし、いけるのではないかと思った。
あと
たまに抹茶アイスを作るだけで大量に余っていた、
業務用の抹茶パウダーがうちにあるので、
消費するのにいいかなと思ったから。
で、
最初に作ったのが抹茶生チョコタルト。
カカオ８０％チョコで作ったタルトも作成したが、
これはちょっと苦くてイタリア人には受けないだろうとのことでボツになった。
（私はこちらの方がお気に入りだったけど）
抹茶生チョコ、美味しかったけど、
生クリーム使ってるので日持ちしないし、
この時10cm直径のタルト型を使ったので一人で全部食べると多すぎるような気がした。
作るのも手間がかかったのでリピはなし。
次に作ったのは抹茶パウンドケーキ。
抹茶の分量が多すぎて苦くなってしまったので、
甘い餡子を中に投入したら丁度良くなった。
でもできは普通だったのでリピなし。
あとパウンドケーキは焼く時間が長いので電気代がもったいないし。
それからmaria815andlucaさんのブログで
抹茶マドレーヌの記事を読み、
これだと閃いた！
抹茶マドレーヌのコーティングは抹茶チョコ（ホワイトチョコ＋抹茶）
見栄えもいいし日持ちするし簡単にできるしで、（焼き時間は１０分くらい）
とても美味しかったので、
これに決定だ。
しばらくこれを作り、
あったかくなってきたら、
抹茶ティーラミス、抹茶チーズケーキや抹茶パンナコッタに挑戦しようと思っている。
売り上げの一部を差し上げると言われたが、
いつもこの映画館で上映する映画をただで見せてもらっているのでお断りした。
代わりに全映画をただで見れる定期券をいただけるとのことだったが、
すると 毎日映画三昧になっちゃうね。
最近ここの映画館で見たのは・・・・・
エマ・ストーンの「哀れなる者たち」（Povere creature)
哀れなる者たちは2時間以上の長い映画にかかわらず、
奇抜すぎて飽きさせず、とても面白かった。
で、
夫にも勧めて、スイーツを届けてもらう際、彼もただで鑑賞。
彼の好きな俳優ウィリアム・デフォーも出演してるし、
大層喜んでいた。
でもこれってポルノ？
と思わせるシーンが満載だった。
でもオッペンハイマーに次いで、
アカデミー賞候補に上がってるらしい。
エマ・ストーンの演技力が凄い！
ララランドに次いで２度目のアカデミー賞を獲得する可能性大である。
その次に見たのはシドニー・イン・ジャパン(Viaggio in Giappone)
というフランス映画。
夫を交通事故で失った女流作家が仕事で日本を訪れ、
ある日本男性に惹かれていくというストーリー。
伊原剛志が主演している。
映画は可もなく不可も無くという感じか。
京都、奈良、直島などのシーンが素敵だった。
今年になってロードショーされてるジブリの「君はどう生きるか」は
イタリアで人気ナンバー１になった。
（第２位は役所さん主演のパーフェクトデイズ）
息子Sの住むスペインで、君はどう生きるかはほとんど話題にならなかったそうなので、
これでイタリアでの日本アニメ熱の強さが伺えられる。
日本への旅行熱は世界的で、
トリップアドヴァイザーの今一番行ってみたい町のナンバー１に東京が選ばれたよ！
ジブリの「ハウルの動く城」の主題曲、人生のメリーゴーランドを演奏した動画を
YouTubeにupしました。
よろしかったらご視聴ください。
シゲルカワイのピアノで弾いています。
