息子Sが住むマドリードに行ってきた。
Sはマンションの１室を借りているのだが、
そのうちにはオーナーの男性が大きな部屋に寝泊まりしていて、
Sの他、3人の男性が住んでいる。
（他の町で働いているオーナーの息子さんが帰省して滞在する部屋もある）
バスルームが４つもあって、
１つのバスルームを二人で共有してる。
キッチンはひとつだが、
冷蔵庫が４つも置かれているので、
二人で一つの冷蔵庫を使うことになる。
週１回、共同のスペースはお掃除のおばさんがきれいにしてくれる。
キッチンを少しでも汚くしておくと、
マンションの上階に住んでいるオーナーの元妻がゴミを出しに来るので、
その時キッチンをチェックしてクレームをつけることがあるそうだ。
１度Sがエスプレッソをモカという器具で入れて、
洗わずに放置しておいたら文句を言われたらしい。
でも朝すぐ出かけなければいけない時は、
器具が冷えるのを待ってから洗ってたら遅れちゃうので、
会社でコーヒー飲むことにしたそうだ。
でも部屋は広いし、
周りの環境はいいし、近くにスーパーは３つもあるし、
スポーツジムもあるし交通の便もいいので、
凄く満足してるらしい。
でも４月からバルセロナに引っ越しするので、
家を変えるのを残念がってる。
今回マドリードは３回目で（スペインは５回目）５日間滞在した。
最初の2日間は一人でまだ見てない所を回った。
１日目、まず
光と空気が織りなす美しさを描いた
ホアキン・ソローリャの邸宅を利用した美術館に行ってきた。
ちょっとモネっぽい。
そのあと、
ゴヤが描いた天井壁画が素晴らしい、
彼のお墓がある聖堂を訪れた。
そのあとは
ナポリの画家、ルーカ・ジョルダーノの壁画が素晴らしい教会、
サン・アントニオ・デ・ロス・アレマネスに行った。
Sが仕事が終わる７時までまだ時間があったので、
素晴らしい調度品が置かれている、セラルボ男爵の邸宅を訪問した。
丁度その日の午後は無料だったので、
長蛇の列。
少しずつしか入れないので、小雨が降って超寒いところで
1時間以上待って入ったので疲れた。
日本の侍の鎧かぶとのコレクションもあった。
見終わったあと、Sと待ち合わせた場所に行ったんだけど、
冷たい風がビュービュー吹いていたので、
その前にあったティールームに入って待ってた。
泡だてたミルク入りの中国茶を飲んだ。
中国人の若者が結構来ていた。
その日は丁度Sの３１回目の誕生日だったので、
どん底という日本レストランで祝った。
セットメニューを頼んだ。（２７ユーロ）
ソース焼きそば
Sによると、
マドリードはストライキもほとんどなくて、（イタリアはしょっちゅうある）
とても生活しやすい町だそうだ。
ゴミ箱があちこちにあるし、
清掃局の職員がしょっちゅう掃除しているので、ゴミ一つ落ちていない。
ローマはそれに比べて結構ゴミが落ちている。
歴史地区はちょっとましだけど、
郊外は月１回くらいしか清掃職員が掃除しないし、
日本みたいに家の前を掃除する習慣がないから汚くなる。
イタリアでも北へ行くに従い、ゴミが少なくなるけどね。
マドリードの人々のマナーも結構良い。
横断歩道を渡る時は車が止まってくれる。
日本やイギリスみたいだ。
ローマでは横断歩道を渡ろうとしても、
ほとんどの車が止まらないだけでなく、
渡ってるのにかかわらず、
速度を緩めず、スピードをあげて走ってくる車もいるので呆れてしまう。