イタリアのテレビ撮影、その2 (不眠と出した料理のこと) | ローマの松の木の下で・・・

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イタリアのテレビ撮影2日目は

一番大変な日だった。

 

なぜかと言うと

我が家にお客(審査員3人と2人の競争相手)を招く日だからだ。

(CORTESIE PER GLI OSPITIという

料理、テーブルセッティング、インテリアを競う番組)

 

私は以前から何か大事なイベントがあると

眠れなくなってしまう

困ったクセがある。

 

その日も12時に寝たのはいいが、

4時に起きてしまった!

 

普段だったらその後しばらくして眠りにつくのだが、

2時間経っても眠れない。

 

眠らなきゃ、

と焦れば焦るほど目がパッチリしてくる。

 

2時間経過し、

メラトニンを飲むことを決意した。

 

メラトニン飲んだから寝れるだろうと思ったら

大間違い。

 

頭がもうろうとしてくるだけで、

全然状況は変わらなかった。

 

4時間ほど寝床でなんとかしようと頑張ってみたがダメ!

 

いつまでもこうしていてもラチがあかないから

8時に起床、

準備に取り掛かることにした。

 

まず自分たちが食べる昼ごはんの野菜スープを作り、

撮影用のデザートのスポンジケーキ作りに取り掛かった。

 

スポンジを作るのには2種類やり方がある。

 

1つは卵を白身と黄身に分け、

白身を固く泡だて、少し泡だてた黄身と合わせてから

小麦粉を混ぜる方法。

 

もう1つは、黄身白身を分けず、

湯せんにかけて白くなるまで泡立てる方法だ。

その時は小麦粉を入れた後、

少量のとかしバターとミルクも入れる。

 

 

1週間前に家で料理の工程を撮った時、

2番目の方法でやって、

とても美味しかった。

 

 

ところが本番の日、

頭がもうろうとしていたからか、

 

出来上がって味見してみると、

固くてゴムみたいになってしまった。

おまけに部分的に小麦粉が溶けないで、

ダマになって残ってるではないか!  ポーン

 

 

上にトッピングしたら気がつかないかも、

と思ったが、

 

やり方を変えてもう一度やったら、

とても美味しくできた。

 

 

 

 

 

スポンジの上に

日本で買った北海道産の小豆の練りあんを塗り、

生クリームでトッピング、

横に前日に作った抹茶アイスを乗せた。

 

 

この抹茶アイス、

お客に出そうとするとき

まだカチカチであることに気がつき、

湯せんにかけて少し溶かさなければいけなかった。(汗)

 

でもこのアイス、

テーブルマナー審査員、クサバからお褒めをいただいた。

 

ケーキは自分で言うのはなんだが、

とても良くできた。

 

結局、スポンジを焼きなおして、

本当によかった!

 

 

 

 

 

次は肉料理の下準備に取り掛かった。

 

 

 

 

肉料理は事前に作れる、チキンロールにした。

 

 

 

これは1週間前に撮影した時とやり方を変えて作った。

中に入れる野菜が少なく貧弱だったので、今回は前より増やしたほか、

フライパンではなく、圧力鍋で作った。

 

なぜかと言うと、

フライパンだと出来立ては美味しいが、

 

時間が経過すると固くなってしまうことに気がつき、

圧力鍋で数日前にトライした。

 

蒸気が出てから15分くらい煮たが、

思ったほど柔らかくならなかったので、

今回20分に伸ばしたら、

トロッと柔らかく出来上がった。

 

 

お客が来て、

カットしたロールを煮汁で温め、

その後、煮汁にバルサミコ酢を加え

さらに煮詰めてトロトロにしようとしたら、

スタッフから時間がないのですぐ出せと言われたので、

煮詰められず、

ソースがサラサラになりすぎてしまったのが

ちょっと残念だった。

 

その横に

柔らかい葉っぱのサラダの上に

大谷豆腐を焼いて、みそ、しょうゆ、みりんと絡めたもの、

プチトマトを乗っけた。

 

豆腐は結構美味しくできた。

 

 

 

 

スタッフが来る前に作ったのは前菜の巻き寿司。

 

工程撮影の時は量が少なかったので(2合)

炊飯器でご飯を炊いたが、

我が家の炊飯器が小さいため

本番はストーブ鍋で炊いた。

 

娘のムームーは失敗したら困るので、

炊飯器で2回やったらと言うが、

時間がやたらかかるので、

4合を鍋で炊いたことなかったが、

イチカバチカ、やってみた。

 

レシピでは沸騰したら20分弱火で煮ろとあったが、

20分して味見したらまだ固い、

 

もしかしたら水が少なかったか?

と心配になったが、

時間を5分延長したら、

なんとか美味しくできた。

 

 

巻き寿司だが、

 

生ハムとルッコラ、フィラデルフィアチーズの裏巻き

表面はしょうゆ味のゴマをたっぷりかけた。

 

あと内側にスモークサーモン、アボカド、フィラデルフィア、

外側がとびことスモークサーモンの裏巻き。

 

とびこの瓶は2種類あった。

最初、KV NORDIC というメーカーのを使ったら

なぜかまずかった。

 

で、もう1つのNOR ITA というメーカーに変えたら美味しくできた。

 

 

このようにお料理って、

ちょっとした微妙なことで

味が変わってくるので面白い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別のお皿には

卵焼きときゅうりと焼肉の太巻きを乗せた。

 

お寿司をお醤油をつけずにちょこっと食べれるように、

しょうゆゴマや生ハム、味がたっぷり染み込んだ焼き豚、

とびこ、スモークサーモンのように

すでに塩辛い具を入れた。

 

お寿司は

テーブルマナー審査員と競争相手からお褒めをいただいた。

 

 

 

 

 

お客が来てから作ったのは

明太子スパゲッティだが、

 

これは唯一悔いが残る作品となった。

 

本物のたらこが小さいのが3本しかなく、

500gの茹でたスパゲッティとあえたら

ソースが足りないので、

日本で買ってきた明太スパのソースも入れたがまだ足りず、

美味しかったが

ソースが足りなかったため、

クリーミーさが欠けた。

 

結局7皿に盛ったら

てんこ盛りになってしまったし、

残した人が多かったので、

パスタを減らせば

クリーミーかつ、見栄えが良くなっただろうと思うと

悔いが一生残りそうだ。ショボーン

 

 

 

 

 

 

 

お料理は前菜と第一の皿、パスタ、

第二の皿、肉か魚料理、

そしてデザートで競い合う。

 

テーマを決めて

テーマに沿って料理することも大事である。

 

 

私のテーマはイタリアと日本の融合。

 

 

前菜の寿司は生ハムやスモークサーモン、チーズ、ルッコラなどの

イタリアの材料を使った。

 

 

麺類はスパゲッティを使用、

味は日本風。

 

第2の皿は豆腐を使用、

鳥の味付けはしょうゆ、みりんの他、

イタリアのバルサミコ酢を使った。

 

デザートは洋風だが、

あんこや抹茶を使ってる等々。

 

審査員が日本の味びいきだといいのだが。。。。。