イタリアのテレビ撮影、その3 | ローマの松の木の下で・・・

ローマの松の木の下で・・・

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イタリアのテレビ撮影、Cortesie per gli ospiti

2日目の収録日。

 

朝からバタバタ下準備に追われ、

スタッフが午後3時半に到着。

 

まず食事の場面の時、

どこにカメラを設置するか、

前菜用のテーブルをどこに置くか検討。

 

4時ごろに、

テーブルセッティングする場面を収録した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テーブルセッティングも審査されるので、

準備は念入りに。

 

 

ナイフ、フォーク、グラスの位置を

正しいかどうか、検討しながら置いていった。

 

 

テーブルクロスは実家にあった、

ウェッジウッドのベージュのクロス。

液体が溢れても染み込まないタイプである。

 

 

お皿は結婚のお祝いにもらった、

リチャード・ジノリのホワイト。

 

そしてクリスタルのグラス。

 

ベージュのクロスに

白無地のお皿だと少し寂しいので、

 

持ってない布ナプキンと一緒に

お皿の下に置く渋い金色の大皿を

ザラ・ホームでオーダーした。

 

 

最後に誰がどこに座るかすぐわかるように

各自の名前を日本語とイタリア語で書いた

折鶴も置いた。

 

 

 

 

テーブルの中心には

教会に花を飾ったり

アレンジメントを教えたり

テレビでも活躍している

イタリア人の友達Cが生けてくれた、

とても素敵な胡蝶蘭と竹でできた

生け花を置いた。

 

 

 

 

Cはローマに住んでいる

日本人の大原流の先生に

大枚払って習いにいったことがあるそうだが、

 

先生のうちには畳があって、

正座させられて苦痛だったと、

苦笑いしていた。

 

 

 

日本では

最初、神様のお供えとして使われた生け花が

その後、家を飾るのに使われた。

 

その反対に

 

西洋では家に飾る花のアレンジメントが、

教会の礼拝堂に飾られるようになった

ということもCは教えてくれた。

 

 

 

 

 

さて、この番組、

2つの家庭で、おもてなし(インテリア、テーブルセッティングとお料理)

を競い合うのだが、

 

結果は相手の勝ちだった。

 

 

 

 

競争相手の住んでいる家や

テーブルセッティングを見たとき、

 

もしかしたら負けるかも、

という考えがよぎった。

 

 

相手は

松の木が何本も立っている、

大きな庭を持つ

アンティークのお屋敷に住んでいたのだった!

 

 

 

この番組に参加した人たちは

全てすごいうちに住んでいるお金持ちばかりではなく、

 

キャンピングカーに住んでいる人もいたし、

我が家の半分くらいの小さなアパートに住んでいる人もいたのだが、

 

今回の競争相手は不運にも

 

アンティークの油絵や立派な調度品が置かれている大広間がある、

ゴージャスなお家で、

 

彼らの家にも我が家と同じようなグランドピアノがあったのだった!

 

 

あとテーブルの上には、

ヨーロッパの上流階級に見られる、

先祖代々に伝わる、立派なテーブルウェアが並べられていた!

 

 

 

 

 

 

下はゴールド、その上にレースの高級クロスが重ねがけされている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラスは水用のほか、白ワイン、赤ワイン用、

そして小さくてしゃれた食後酒用のグラスが置かれていた。

 

(我が家はワイングラスの数が足りないので赤のみ提供)

 

 

 

 

 

 

うちでやった時、

チキンにあうまろやかな高級ワインを出したが、

 

彼らのワインも

負けずといいものを出してきた。

 

 

 

 

ナプキンもレースがついた高級素材。

 

ザラホームのシンプルなコットンのナプキンと比べ物にならない!

 

 

 

前菜のお寿司のとき、私は銀色のナフキンとお箸を出したのに対して、

 

彼らはまたもやレースの高級でエレガントなミニ布ナフキンを出してきた。

 

 

フォークも正式な席では、

第一の皿と第二の皿と変えるのだが、

 

悲しいかな、

我が家のフォークは数が足りず、

1本しか置くことができなかった。

 

かといって、別のタイプのフォークを買って置くわけにいかないので、

全部のカトラリーを変えなければいけないことになるので断念した。

 

 

競争相手は小さなパン用の銀皿を各自一人一人に置いていたが、

 

我が家はテーブル真ん中に小さなカゴに入れたパンを

ドンと乗せただけ。

 

 

 

テーブルの中心にも

主人自ら生けたフラワーアレンジメント、

 

テーブルの脇にも

とても立派な百合の花束が

ドドド〜んと

生けてあった!

 

 

 

 

さて彼らのお料理だが、

前菜は市販パイ生地に

チーズと緑野菜を入れた小さなクロワッサンと

パンでできた巻き寿司みたいなもの。

 

 

第一の皿はラザーニャ、

見栄えは悪いがパスタはお手製とのことで

ふわっと柔らかく、

肉とベシャメルソースで絡めてあって、

私のソース少なめの明太スパをはるかに上回っていた。

 

 

ただ私の前菜のお寿司はよくできたし、

第二の皿のチキンロールは柔らかく美味しくできたので、

彼らが作った冷えたローストビーフより美味しいと思う。

 

デザートだが、

相手の娘さんが作ったという

アーモンドを細かくしたものとメレンゲを生クリームで和えた

チョコレートとレッドカラントソース付きセミフレッドは

美味しかったのだが、

ちょっとくどくて、

全部食べれなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が作ったケーキと抹茶アイスの方が全然美味しいと思うのだが、

 

食の審査員は一人なので、

クドいのやイタリア料理が好きな人で、しょうゆ味が嫌いだったら、

彼らの作ったのに軍パイをあげるかもしれない。

 

 

 

真相を知るのは4月までお預けになりそうだ。

(獲得点数はまだ教えてもらえない)

 

 

少なくともお料理で負けないことを願うのみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵のお客へのプレゼントは

ティーカップにお花を生けたものである。

 

 

これもなかなかしゃれてるではないか!