DIY ハードディスクドライブの分解=おしおき (後編) | 本を持って南の島へ

DIY ハードディスクドライブの分解=おしおき (後編)

前編のおしおきの続きです。壊れたハードディスクドライブを更に分解していきます。

 

前編では4枚ある磁気ディスクのうち1枚を外したところまで進みました。めずらしい木目模様のディスク、、、てなわけではなくて映り込みです。何もないと思っていたディスクとディスクの間には整流板らしき半月型の部品が挟まれています(*1)。

ハードディスクドライブの分解

 

 

 

ヘッドの休憩場所となっている黄色い部品を外します。

ハードディスクドライブの分解

 

 

 

右の灰色のゴムブッシュみたいのを外します。こうしないと残りの磁気ディスクを外せなかったのか忘れてしまいました。

ハードディスクドライブの分解

 

 

 

4枚のディスクと3枚の半月型整流板を外し終わったところ。中心のモーターは取り外し方がわかりませんでした。こんな大容量(4TB)の精密機器が1万円程度で買えるとは良い世の中です。壊れなければもっと素晴らしい。

ハードディスクドライブの分解

 

 

 

磁気ディスクを重ねてみます。驚異的に平滑な面同士が密着し、横にずらさないと分離できません。

ハードディスクドライブの分解

 

 

 

磁気ヘッド先端です。4枚の円盤を挟むように合計8つあります。この先端がディスクの回転気流で10ナノメートルだけ浮くわけです。

ハードディスクドライブの分解

 

 

 

ハードディスクドライブ裏面の基盤を外します。

ハードディスクドライブの分解

 

 

 

基盤と内部はゲジゲジのような接点を介してつながってます。

ハードディスクドライブの分解

 

 

 

右は磁気ヘッドを高速で左右に動かすための磁石。強力な磁力なんですが、変な形をしているのであまり使いみちはなさそう。追記: 金を溶かしてこの磁石そっくりに整形しハードディスクを装い密輸するんだそうです。捕まってしまいましたが。

ハードディスクドライブの分解

 

 

 

磁気ヘッドのお尻に付いている金色部分はコイル。スピーカーのボイスコイルと同じで磁界の中で電流に応じて左右に動きます。

ハードディスクドライブの分解

 

 

 

磁石とディスクで記念撮影、、、じゃなくて強力な磁力で磁気ディスクに書かれたデータを消去している(つもりの)ところです。

ハードディスクドライブの分解

 

 

 

この後、磁気ディスクを外に持ち出し、段差で踏みつけポテチのように折り曲げてやります(*2)。こうしておけば誰も再セットしてデータを読んでみようとは思わないでしょう(*3)。過去にはドリルでケースの上から穴を開けて破壊したことはありますが、部分的に穴が開くだけなので今回のように円盤に磁気を浴びせた上で曲げてしまえばより安全だと思います。

 

以上、壊れたディスクの多少手間のかかる破壊方法でした。

 

 

(*1) 高速回転する円盤の振動と空気の流れを抑え、ヘッドの動きによる外乱振動も低減。

 

(*2) あまりの平滑さにガラスかもしれないと思い、念のため外で踏みつけ。

 

(*3) ディスクなんてフォーマットすればいいじゃんと思ったら大間違い。データ復活ソフトを使えばリカバリできてしまうので。


 

 

 

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