知っておいてもらいことは、「あがるのは人間の本能なのだ」ということです。
人間ならば誰でもあがってしまうのです。
でも、人がスピーチをしている様子を見ると、堂々と話しているように見えますし、胸を張ってにこやかに、とても落ち着いているように見えます。
ところが、自分が人前で話をする時になると、
心臓はドキドキと高鳴る、目の前は真っ暗になってしまう、声が思うように出てこなくなり、おまけに自分の声がはるか遠くのほうに聞こえる感じがして、自分が何を言っているかさえ分からなくなってしまいます。
足はブルブル、手はガタガタ、頭はカーッとなって聞き手の顔なんかとても見えなくなってしまいます。
このような経験をすると、
「どうして自分はこんなにあがってしまうのだろう」
「他の人はみんな落ち着いて上手に話しているのに、どうして自分はこんなにあがってしまうのだろう」
「自分は他の人と違って特異体質なのではないだろうか」
と考え込んでしまいます。
しかも、「自分は、どうしてこうダメなのだろう」と思い込み、激しい敗北感に襲われてしまいます。
その結果、自己嫌悪に陥り、自ら消極的な性格を作り上げてしまうのです。
でも、心配しないでください。
あがるのは人間の本能であり、正常な人間ならば誰でもあがるのです。
あなたは、「どうして自分だけ、こんなにあがるのだろう」などと思ってはいませんか?
多くの人が、このような間違った考え方をしてしまいがちですが、その考え方は改めなければいけません。
あがるのはあなただけではない、人間ならば誰でもあがるのです。
「みんな落ち着いて上手に話しているのに、どうして自分だけが・・・」と感じるのは大きな錯覚で、人があがっていることにあなたが気が付いていないだけなのです。
「私は、どんなところに出てもあがらない」という自信のある人は、まずいないと思います。
もし、そのような人がいたら、よほどの自信過剰型の人か、あるいは、赤ちゃんのように知能指数の低い人しか考えられません。
赤ちゃんは、人がたくさん居る中でもあがらずに堂々と泣き叫びます。
「正常な人間はみんなあがるのであって、あがるのは人間の本能なのだ」ということを自分自身に言い聞かせてください。