24歳の私の写真、同じ人間とは思えない ↑
凍りついた感情
前回の続き
カウンセラー
「さて、今までどんな辛いことがあったか白状してもらいましょうか?」
わたし
「へっ?何のことでしゅか?辛いことなんか一度もなかったでしゅ」
カウンセラー
「では、何故そんなに鼻水たらして泣いてるんですか?」
わたし
「わかんない」
カウンセラー
「仕方ありませんね。では休憩にしましょう♪」
わたし
「へっ?いきなり休憩ですか?」
(やっぱり、コイツなめとる!闇討ちしたろか!)
カウンセラー
「休憩しながら、その感情を感じ続けていてください」
わたし
「・・・」
それから20分くらい、カウンセリングルームでボーっとしてました。
すると、どっかーん!
いきなり頭の中で映像が次々と出てきたのです。
子供の頃、ある日家に帰ると一通の置手紙がお膳の上に置かれていました。
お母さんが書いたものであろう、その手紙を4才の私が読めるハズもなく、
お父さんが帰ってくるのをひたすら待っていたのです。
お父さんが帰ってきて・・・
父ちゃんこの手紙よんで、よんで!
お母ちゃんいないよ!
父ちゃん
「お母ちゃんとこの婆ちゃんとこ行こう」
子供のわたし
「どうして?お母ちゃんどこに行ったの?」
父親は何も言わずに祖母の家に私を連れていき、
祖母と父親が泣きながら話しをしていました。
もうお父ちゃんとお母ちゃんと暮らすことはできない。
その時の絶望に耐え切れなかったのでしょう。
記憶がありません。
気を失ったようです。
かわいそうや!
かわいそうやんか!
それで、この子、一体、誰やーー!
子供のころの記憶が全くと言ってない私が、その子が
自分自身だと自覚するには少し時間がかかりました。
カウンセラー
「古傷が上がってきましたか?遠ざけられた記憶が蘇えってきたんじゃないですか?記憶と感情はセットになってますからね」
わたし
「どういうことでしょうか?」
カウンセラー
「簡単に言えば、感情を感じるとその感情を感じたときの記憶が蘇えり、記憶を思いだすとそのときの感情を感じるというシステムがあるからですよ。やすぞうさん子供のころの記憶ってあまり憶えてないでしょ?」
わたし
「まあ、そう言えば何にも覚えてないね」
カウンセラー
「これから、あなたの感情のセラピーを行います。そして、その記憶とともに遠ざけた感情を癒すことをしていきます。癒すって『考え方』ではなく『感じ方』を変えることですから」
わたし
「そんな、昔のこと穿り返して何になるっちゅーねん!」
カウンセラー
「やすぞうさんは、その奥にしまったハズの感情に振り回されて生きています。簡単に言うと感情アレルギー体質ってことですね。だから感じ方に対しての誤解を解きます」
わたし
「誤解?何を???」
カウンセラー
「あなたは悪くない」
わたし
「うん、俺は悪くないで」
カウンセラー
「私が言っているのは、本当にあなたは悪くないってことですよ」
ズキッ!
またや
何でこんなに涙が出るんや。
俺は一生で三回しか泣かへんって決めてたんや。
そやのに、もう三回も号泣してもた。
もう一生泣かれへんやんけ!!
つづく
