2003年1月、ロサンゼルス近郊に引っ越しました。
いきさつは忘れましたが、職場のメンバーとおしゃべりをしていたら、音楽の話になりました。
そして彼がライブに誘ってくれました。これは運命の出来事でした。
その場所は、Hollywoodの北にあるThe Baked Potatoというライブハウス。
Jazz/Fusion系の音楽をメインに、幅広いジャンルのミュージシャンが登場する場所です。
有名なミュージシャンもしょっちゅう来るよ、との事だったのですが、中は数十人入ればいっぱいとなるくらいの狭い場所で、ステージは客席から手が届きそうな場所。
ステージは一晩に2回あり、1回目は9:30くらいから始まるから、7:30くらいに行っていい場所を取って料理を注文して、出てくるのを待ちながらお酒を飲んで、そして料理を食べて、落ち着いた頃にライブが始まるよ。と。
メニューを見ると、基本的にベイクトポテトだけ。トッピング(味付け)を選ぶだけ。
そして出てきたのは、それまで見た事が無い大きさの、じゃがいもを焼いた料理。
さすがにアメリカだ。
そしていよいよステージが始まる。
そこで初めて見たのは、CABというグループ。
行きの車の中でその友人がメンバーの名前を教えてくれたのですが、私は当時誰一人知りませんでした。
正直に言うと、その当時はJazz/Fusionなんてあまり興味が無かったんです。
せっかく誘ってくれたから、まあ経験のために一度くらい行ってみてもいいか、くらいの感じで。
ところが演奏が始まったとたんにぶっ飛びました。
この人たち、すげーーーーーー。
こちらが当時の最新アルバムです。
Cab 4/Tony Macalpine

¥1,407
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演奏はすごい。
テクニックがすごい。
客席とミュージシャンの距離がすごい。
演奏の最中もウェイトレスは普通に料理やお酒を席に運んでいる。すごい。
そして演奏が終わった後はお客さんのところに来て一緒にビールを飲んでる。すごい。
お客さんもオトナなので、日本のように(?)キャーキャー言うこともなく、普通の友人のようにおしゃべりしている。すごい。すごい。
いっぱつで気に入ってしまったのでした。
ステージは1時間ほどで終わったのですが、友人が、11:30頃からもう一度ステージがあるけど見ていくか?
・・・と誘います。
見る見る。今日は金曜日の夜だし。二つ返事でした。
ショーの合間では、裏口に出ると喫煙所があって、ミュージシャンとお客さんがおしゃべりしたり、ステージの前ではCDが積んであって売っていたり。(CDにはサインしてくれたりする。)
結局セカンドステージが終わったのは1時近かったと思います。
その日は最高の夜にしびれたまま、帰路についたのでした。
つづく。