愛媛FC U-18
GK 1 草野 真人 3年 サザンウェイブ泉州FC
DF 6 谷岡 昌©️ 3年 愛媛FC U-15
15 村中 総一郎 3年 愛媛FC U-15
20 村上 昌 3年 愛媛FC U-15
MF 8 阪井 暖 2年 セレッソ大阪U-15
10 塩﨑 彰 3年 愛媛FC U-15
11 上岡 陸 3年 廿日市FCアカデミーU-15
13 岡田 蒼生 3年 FCゼブラ
14 柳下 将野 3年 愛媛FC U-15
17 高野 捺貴 2年 埼玉オーステンSC JY
FW 9 藤原 代知 3年 アルコバレーノFC(岡山)
神戸は「明らかにいつもと違うな」というほど、チームに活気があった。
まず、声がよく出ていた。
それだけで全然違う雰囲気で、明るさがあった。
そんな明るさに後押しされたのか、立ち上がりから神戸が攻め立てる。
前半4分、神戸は左サイドでボールを受けた重野祥輝が、敵をタッチライン際まで引きつけると一気に加速して2人を置き去りにする。
そのまま中へ切り込んでいくと、スピードでもう一枚剥がして右足を一閃。
鋭いシュートがゴールネットへと突き刺され、神戸が幸先良く先制に成功する。
[ヴィッセル神戸U-18 1-0 愛媛FC U-18]
🗣重野祥輝(よしき)は、先週の名古屋戦でも好パフォーマンスを披露したドリブラー。
名古屋のマテウスと同じ俯瞰型で、スペースを攻略しながらゴールへ向かうドリブルができる。
加えて駆け引きや、探索的行動もできるから、ドリブルを「ゴールするためのドリブル」にできている。
必ずシュートで終わる点が素晴らしいなと。
さらに前半8分、神戸は山内翔が2人を割って入るように右サイドからドリブル突破すると、中央へグラウンダーの速いクロスを入れる。
このクロスを受けた小田裕太郎がトラップして左足を一閃。
鋭いシュートがニアサイドへ突き刺され、神戸が追加点を挙げる。
[ヴィッセル神戸U-18 2-0 愛媛FC U-18]
🍊愛媛は開始早々から2点を追う苦しい展開となったが、スキルフルなサッカーをしていた。
ライン間でボールを受けると、後は個人の発想に任せるという自由が与えられており、
一対一で負けるな、という静岡学園のサッカーに似ているなと。
「仕掛けること」については拘りを持っているようで、とにかく攻撃の選手はどんな状況でも仕掛けられる。
何より、常に前を向ける点が素晴らしいなと。
前半12分、愛媛は左サイドからの岡田蒼生のパスを受けた柳下将野が切れ込んで右足を振り抜くと、
相手DFに当たってリフレクションして難しいボールになるも、GK多久美景紀が横っ飛びでブロックする。
🍊愛媛はトップチームと同じ3-4-2-1システムで、クロスに備えてボランチが帰陣するという約束事があった。
塩﨑彰と阪井暖(ひなた)のダブルボランチは共にモダンなMFで、首振りによる探索的行動ができており、密集地帯でも前を向ける上手さがあった。
🗣塩﨑彰はパスを受ける前の首振りで、自らのスペースと敵の状況を把握すると、
寄せてきた相手に対して、パスを触らずに前を向くターンで置き去りにし、安全地帯へと移動する。
パスでも「いきなり凄いところ通すな」というパスを刺して、幾何学的センスを見せてくれた。
🗣阪井暖は探索的行動に加えて予測力にも長けており、パスを受けてから逆を突く動きが必見。
右方向を向いてパスを出そうと試みると、敵が右方向へのパスコースを切ってインターセプトを狙ってくる。
右方向へ向いたのはフェイクで、彼はボールを触らずにボディーアングルだけを左方向へと変えてプロテクトし、敵を一気に置き去りにする。
敵のボールを奪おうとする心理を逆手に取る動きが自然とできるブラジル人みたいな選手だなと。
前半23分、神戸は山内翔のスルーパスに抜け出した佐々木貴哉がトラップして振り向きざまにシュートを放つもクロスバーに嫌われてしまう。
跳ね返りを山内翔がヘディングで押し込むも、わずかゴール右に外れてしまう。
神戸が2点リードのまま後半へと折り返す。
後半1分、神戸は佐伯清之助の浮き球に抜け出した小田裕太郎が右サイド深くから高速低空クロスをビシッと入れる。
すると、一番ファーサイドまで通り、クロスを受けた重野祥輝がカットインして右足を振り抜くと、鋭いシュートがゴールネットへと突き刺さり、神戸がさらなる追加点を加点する。
[ヴィッセル神戸U-18 3-0 愛媛FC U-18]
後半3分、3点を追う愛媛は塩﨑彰の縦パスを受けた柳下将野がエリア外からシュートを放ち、枠を捉えるもGK多久美景紀のブロックに遭ってしまう。
🍊愛媛はひとつひとつのプレーにセンスを感じさせるというか、常にまた抜きを狙っているような遊び心があった。
前述した阪井暖のフェイクも然りだが、
ドリブルでも相手の表情や動きを見てプレーを選択するクレバーさがあり、随所に「おっ、上手い」と思わずつぶやいてしまうようなプレーを見せてくれた。
🗣岡田蒼生はドリブルにセンスを感じさせる選手で、パスを受けて敵を引き寄せると、シャペウを使って華麗に抜き去り、
並走する相手には緩急とジグザグした方向転換を交えながら骨盤パニックを起こさせ、置き去りにしていた。
後半からは彼のドリブル突破からチャンスを作るシーンが目立っていた。
後半16分、神戸は左サイドから佐々木貴哉がドリブルを開始すると、相手DF2人を割って入るように突破し、さらに切り返しで3人目を抜き去り、右足で狙い澄ましてシュートを放つ。
しかし、これは惜しくもゴール右に外れてしまう。
🗣神戸の佐々木貴哉も先週の名古屋戦で好プレーを披露してくれた180cmの長身ドリブラー。
彼はリーチが長いからボールキープでも懐が深くてボールを取られない。
足が長い分、切り返しも深いから一気に相手を振り切れる。
今日は身長差でミスマッチを創出できたこともあり、キレキレのドリブルで左サイドから切れ込みまくっていた。
後半20分、神戸は山内 翔➡︎桐谷 雷。
後半25分、愛媛は柳下将野が前線へ浮き球パスを送ると、
抜け出した上岡陸がハーフボレーで叩きつけてゴールを狙うも、間合いを詰めたGK多久美景紀のブロックに遭ってしまう。
後半28分、神戸は佐伯清之助のコーナーキックをファーサイドから飛び込んできた東田正樹が頭で合わせてゴールへ襲いかかるも、わずかゴール左に外れてしまう。
神戸は立て続けに交代カードを切る。
後半30分、佐々木 貴哉➡︎臼井 勇気。
後半30分、小田 裕太郎➡︎五味 郁登。
後半36分、佐伯 清之助➡︎加藤 悠馬。
【試合終了】
🍊愛媛は開始早々の2失点が痛かった…というか、すべてでしたね。
リードされたことによってスペースがなくなり、シュートまで持ち込むことがなかなかできなかった。
逆に神戸は2点取ってからの試合運び、人数をかけてのスペースを消す動きが素晴らしかった。
良い攻撃は良い守備から、を体現したようなゲームでした。今日の試合で結果が出たことは、メンタル的にも大きかったと思います。
ヴィッセル神戸U-18 3-0 愛媛FC U-18
前半4分 重野 祥輝
前半8分 小田 裕太郎(山内 翔)
後半1分 重野 祥輝