J1 神戸×大分 | サッカー見てきました。

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ヴィッセル神戸は6月8日、吉田孝行監督の退任と、トルステン・フィンク新監督の就任を発表しました。


吉田孝行監督には感謝しかありません。

とにかくヘッドコーチに恵まれなかったなと。

学校に例えると、校長が監督で、担任がヘッドコーチみたいなものですからね。

吉田孝行監督はスケープゴートにされた、あとはご査収下さい。


フィンク新監督の初陣をDAZNで観戦しましたが、首位のFC東京を相手に見事な勝利を収めましたね。

ただ、セバスチャン・ハーンHCの真価が問われるのは、稀代の戦術家・片野坂知宏監督が率いる今日の大分戦になるでしょう。




🐢大分はオーソドックスなつなぐサッカーをしていた。

恐らく神戸が新監督2戦目ということで謎なチームだったため、前半は様子見だったと思う。


🐢相手を引きつけて、幅と深さを取りながら前方に藤本憲明が抜け出せるスペースを作る。


🐢そして、ひとつだけ策を施していたのは、藤本憲明による山口蛍のマンマークだ。

中央からのビルドアップを妨害されてしまった神戸は、サイドからしか行かざるを得なく、

これにはイニエスタ不在の大きさ強く感じました…。


すると前半6分、


サッカー[ヴィッセル神戸  -0  大分トリニータ]


牛神戸は前線3人、ビジャ・ウェリ・慶治朗のプレスが抜群に効いていましたね。

とにかくビジャのコースの切り方が上手く、ビジャの動きに合わせてウェリと慶治朗が残された2コースを切っていく。

出し手の制限はできているので、後ろの選手が受け手にプレッシャーをかけることができればカバーシャドウの完成なので楽しみだなと。


しかし前半7分、


サッカー[ヴィッセル神戸  1-  大分トリニータ]


牛神戸のミスが2回重なってしまった。

オナイウ君が決め切っていなければ、スンギュは決定機阻止で一発退場、大分にPKが与えられていたでしょう。

本当に九死に一生を得た形となった。


前半10分、神戸はウェリがスンギュからのロングボールを頭で落とすと、ボールを受けたビジャがGKの位置を見てループで狙うも、

GK高木がバックステップで戻りながら左手一本で弾く好ブロックを見せてゴールならず…。


牛神戸もビルドアップになるとサリーダ・ラボルピアーナを取り入れた3バックへと可変する。

ただ今日に関してはまったく効力を発揮しておらず、機能不全に陥っていましたね…。


牛サイドバックがボランチ化する偽インテリオールが一番効力を発揮すると思いますが、

さすがに2戦目でそこまで戦術を浸透させるのは至難の業だなと(・_・;


牛ただ後述しますが、ハーンHCがすばらしかったのは、後半に入ってからビルドアップを修正してきた点だ。


すると前半25分、


サッカー[ヴィッセル神戸  -1  大分トリニータ]


🐢大分は立ち上がりから異様にテンパっていた。

アウェイの雰囲気に飲まれたのか、理由は分からないが、とにかくメンタル面でいっぱいいっぱいという感じだった。

見兼ねた片野坂監督も「落ち着け」というジェスチャーを再三繰り返していた。


前半36分、大分は庄司の浮き球パスに抜け出した藤本がエリア内右からシュートを放つも、

これは角度が無く、ゴール右に外れてしまう。


試合は神戸リードで後半へ折り返す。

大分は後半から庄司 朋乃也➡︎刀根 亮輔。


牛神戸は大分の守備ブロックを前に、中盤を中継してのビルドアップは不可能と判断。

後半からは中盤を省略し、ウェリへのロングボールで一気にアタッキングサードを強襲するビルドアップへと修正を図っていた。


牛しかも、ウェリを必ず右サイドに開かせて、三竿雄斗に競らせるというミスマッチも意図的に創出。

質的優位を最大化させる工夫も施していた。


後半5分、神戸は宮大樹の鋭い縦パスを受けたウェリがエリア外から強烈なシュートを放つも、三竿雄斗が頭でブロックしてゴールならず。


🗣大分はオナイウ阿道が個の力が突出していた。

「とんでもないところから脚が出てくる」という表現がピッタリで、

プレスバックでビジャからボールを奪ったシーンなんかは圧巻だった。

身体能力に関しては「バケモノだな」という感じで、ジャンプしようものなら目線の高さにまで腰がくるほどだった。

これはモノが違う、と思いながら見ていました。


後半9分、大分は島川 俊郎➡︎長谷川 雄志。


後半20分、神戸は右サイドから西大伍がストレート性のクロスをシュルルとゴール前へ上げる。

すると、ビジャがヘディングで合わせてシュートを枠内へ飛ばすも、GK高木が横っ飛びの右手一本で防ぐ好ブロックを見せる。


牛神戸は何となく攻めているだけで攻撃に迫力が無く、これといったシーンをほとんど作れなかった。

スタッツを見ると後半シュート8本になっていましたが、そんなに撃ったの?という印象だった。


後半23分、大分は小塚 和季➡︎小林 成豪。

🗣小林くんはファーストプレーから魅せてくれた。

蛍とダンクレーというデュエリストを前に球際で勝利し、ドリブルで一気に運んでコーナーキックを取るというシーンを創出。

これには大分サポーター、ベンチ共にうおおー!と盛り上がって拍手を送っていた👏🏻


神戸も立て続けに交代カードを切る。

後半28分、三田 啓貴➡︎古橋 亨梧。

後半30分、セルジ サンペール➡︎安井 拓也。


牛神戸はこの時間帯から心身共に消耗して、切り替え・特にネガティブトランジションで遅れを取ってしまっていた。

安井拓也はボックス・トゥ・ボックスの動きで、トランジションを助けるために投入されたが、彼がミスを連発して逆に足を引っ張ってしまう…。


後半33分、大分は小林がハーフライン手前で安井の不用意な横パスをカットすると、

一気にドリブルでペナルティアークまで運んで右足を一閃。

鋭いシュートがゴールへ襲いかかるも、わずかゴール右へ外れてしまう。


牛試合後の小林くんの「結構スペースが空いていた」というコメントが示す通り、

神戸は情報過多となってしまって、逆に選手の動きに迷いが生まれて統一感を失ってしまっていた。


すると後半43分、


サッカー[ヴィッセル神戸  2-  大分トリニータ]


同点に追い付かれた神戸は直後に、ダビド ビジャ➡︎郷家 友太。


スコアはそのまま試合終了。


🐢大分は柔軟性のある素晴らしいチームで驚かされた。

試合の流れを読んでは選手を交代させながら、まるで別のチームかのように機能させて七変化させていった。


牛神戸はセバスチャン・ハーンHCの分析力が垣間見れましたね

現在できる最大限のことはやれたな、という手応えは掴めたし、今後への期待感を持たせるゲームとなりました。


ヴィッセル神戸

GK  18  キム スンギュ  4.5

退場回避できたのは日頃の行いが良いからだな。


DF  15  宮 大樹  5.0

裏抜けを監視し続けるも、最後に万事休す…。


DF  33  ダンクレー  5.0

寄せてきた2人を弾き飛ばしてドリブルしてた。


DF  19  初瀬 亮  5.0

彼と西くんなら偽インテリオールできそう。


DF  22  西 大伍  6.0

楔のパス交換でプレスを外す工夫を施していた。


MF  05  山口 蛍©️  6.0

後ろを封鎖されるや、前で暴れまくってくれた。


MF  06  セルジ サンペール  6.0

デ・ブルイネのような正確なミドルパスを出す。


→MF  35  安井 拓也  4.0

敵の動きを把握できず、いつも対人で遅れる。


MF  13  小川 慶治朗  5.0

ボールを受けて、前を向けないのは要改善。


MF  14  三田 啓貴  5.0

春先と比べてコンディションが上がってきた。


→MF  16  古橋 亨梧  5.0

守備で走らされる展開になってしまった。


FW  07  ダビド ビジャ  6.5

コースの切り方がめちゃくちゃ上手い。


→MF  27  郷家 友太

厳しい流れのなかでの交代となってしまった。


FW  17  ウェリントン  7.5

存在自体が戦術と化し、2得点に絡む大活躍。


大分トリニータ

GK  01  高木 駿  6.5

インステップキックが日本一上手いGKです。


DF  03  三竿 雄斗  5.0

ウェリントンに片手一本で封殺される。


DF  05  鈴木 義宜©️  6.0

空中戦の強さはJでも五指に入るでしょう。


DF  39  庄司 朋乃也  4.5

ミスで失点献上も、機動力の高さは見せた。


→DF  41  刀根 亮輔  5.0

攣った慶治朗の足を伸ばしてくれた良い人。


MF  04  島川 俊郎  5.0

中盤を中継しなかったため、彼は活きなかった。


→MF  40  長谷川 雄志  6.0

常に前を向こうとする姿勢がすばらしい。


MF  32  前田 凌佑  5.5

いろんなところに顔を出して潤滑油として機能。


MF  07  松本 怜  5.0

庄司とのコンビは敵を動かせて機動力があった。


MF  23  高山 薫  5.0

三田と西を前に後手に回ってしまった。


MF  14  小塚 和季  5.0

足の甲を使うボールキープが印象的だった。


→MF  25  小林 成豪  7.0

凄かった、仲川輝人みたいになって欲しい。


MF  45  オナイウ 阿道  7.0

献身的で貢献度が絶大な上に、点まで取った。


FW  10  藤本 憲明  6.5

攻撃は彼を中心にチームが作られている。


ヴィッセル神戸  2-2  大分トリニータ

1-0  前半6分  ダビド ビジャ(ウェリントン)

1-1  前半7分  オナイウ 阿道(小塚 和季)

2-1  前半25分  ウェリントン

2-2  後半43分  小林 成豪(鈴木 義宜)

20,192人