秋を迎えて生徒たちが予想以上によくできるようになっていることに驚かされる。
夏休みから授業を週2回にして続けてきた小6生徒の意外な伸びの大きさに驚く。
この生徒は、受験予定のいくつかの学校問題を解いた上でやってくるのであるが、選択肢問題の正答率が高過ぎる。ほとんど間違えない。
以前に生徒を信用して、選択肢は問題集の答えを見て書いてくるのを、疑うのも悪いので気づかないことにしていると、そういった生徒が受験に失敗した苦い経験があるので、やったことがない問題を目の前で解かせると、それでも高得点する。選択肢をほぼ一つも落とさない。しかも答えを決定するスピードが恐ろしく速い。もうこれで受験する学校の国語で軽く70は切らない「完成」が見えるので、「あとは算数」と考えるが、そこはこれ以上の「相棒」はないと言える算数古谷師が担当しているので万全である。というわけで、社会の入試問題の得点法の解説にも移らんとする。古谷さんは理科を詰めるだろう。経験上これは「絶対合格」する路線である。この生徒は塾に通わない。小学1年でカタカムナ古典音読を終了して、抽象構成作文法を「マスター」している。
もう一人、今度は高2理系生徒であるが、この夏以降、京大国語入試問題を演習しているが、ここのところ驚くほどの出来栄え。これなら国立理系を狙える。この生徒は中2でカタカムナ音読を習得していて、奥多摩古民家焚き火の常連である。この生徒も中学段階で音読法と作文法を身につけている。これまた英語は、上野師が担当しているので、数学さえ独力で何とかすれば、旧帝大理系、あるいは京大経済学部の理数枠も狙える。何と言うことはない。あとは数Ⅲの教科書を自分で読んで前に進めばればいいのだけのこと。
さらにもう一人、中3不登校昼ネット生と早大学院の入試国語をやると、これまたカタカムナ音読の結果古文はほぼ満点。一問だけ油断で勘違い。現代文でもほとんど落とさないので75%以上が確約される状態。これだと英数6割を切らなければ軽く合格する。文章の腕前も一般標準を遥かに上まっているので、小論文も心配ない。これも英語は上野師、数学は古谷師が担当しているので、早慶同時合格を目指したいところ。
国語ができること。書かれていることを的確に読み取り咀嚼して自分の考えに昇華すること。
この「当たり前」の能力を手にした者は、順調に「開花」し「結実」する道を歩む。
日本語古文の音読直解の修練と、そのことによる現代標準語の意味規定の客観化。
抽象構成作文法による文章自在。
半世紀の受験プロにすれば、それが入試勝利、さらには進学先での学力の順調な発達への最善の「王道」なのである。
勉強ができるとは、テキストを自分で読めて、自分の考えを文章化することができるということに他ならない。
多くの人にこの基本視点を忘れないようにすることをお勧めしたい。