未来の学力は、親子の古典音読で決まる! | JOKER.松永暢史のブログ

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私は繰り返し申し上げている通り、自称「限りなく無神論に近い哲学系」の個人教授者であるが、どう言うわけか30年ほど前、偶然カタカムナというものに出遭って、それを生徒に音読させると国語力の伸びが大きいことを発見した。

それ以前から、国語力の伸長には日本語古典を音読することが肝要で近道ということはわかっていた。

子どもの学力を伸ばすには、まず言語理解能力を高める必要がある。話されたことや文字で書かれたものを正しく了解する能力が必要である。

それには、過去の日本人が最も多く音読したテキストを音読することが正しい。そうすると、現代文もよく読めるようになる。

これだけでも充分驚きであったが、カタカムナ音読を学んだ子どもたちは、了解能力だけではなく、発語したりするときの運用能力にも優れるようになる。すなわち、良く聞き取り、あまり考えることなく瞬発的にその反応を言語化することができるようになる。こうなると、学校などでの対人言語環境では圧倒的に他を上回る。言葉のやり取りでは引けを取らないのであるから、コミュニケーション能力は周囲よりも高い状態になる。

つまり、カタカムナ日本語古典音読を行うと、聞く力だけではなく、話す力、読む力もそれまでにはなかったものに改変するのである。

しかも、さらに驚くのは、日本語古典音読が一通り終わった者は、文章を楽に書くようになっているということである。話す時と同じように、まるで波が打ち寄せ続けるように、考えなくてもリズムで言葉が浮かんでくるようになっている。

このような日本語能力を身につけた者は、自分さえその気になればいくらでも学力を伸ばすことができる。また自分の知りたいことを柱に学習し、面接・小論文で大学に進学することも可能である。

最近、都内の偏差値が高い女子校や共学校で、中学1年の一学期の国語は『百人一首』ばかりをやると聞いてなるほどと思ったが、それはカタカムナの音を最も伝えているのは和歌で、和歌は一音一音切って「詠った」ときにカタカムナと同じなのである。さすがレベルの高い学校では国語力を高めるというのがどういうことかわかっておられるらしい。でももしこれを公立でやっても授業にならないかもしれない。

日本で「優秀」になる子どもを育てる家庭には、日本語力を高めるという伝統的な家庭的メソッドがあったに違いない。それは和歌や俳句を味合わせることでもあったかもしれないが、一般家庭でも親しんだのが『百人一首』だった。だが『百人一首』はカルタ取りの色合いが濃くなって、一音一音切っての正しい音読は相応しくなかった。もしあるご家庭に和歌を詠む素養がある祖父母がいて、お正月の百人一首遊びなどで、宮中歌会始よろしく、その読み方を孫に伝えた場合、その時偶然その音に感応した子どもが言語的に優秀になるのではないか。

『百人一首』はカタカムナ読みすると、ほぼ詠むだけで意味が了解できるようになる。子どもの将来の学力を願う親は、これを子どもの耳に入れないわけにはいかないだろう。なぜならそれこそ「優秀」の元なのであるから。

カタカムナ音読を行うと、子どもの国語力が増大し、話す力読む力に加えて書く力も伸長する。テキストを読みこなし小論文も書けるようになる。これはアタマのハタラキが変わることを意味するのではないか。

小学生の子どもを連れた母親の集団がカタカムナ音読の練習すると、その子どもたちの国語力が伸びることがわかる。やはり母親の声は、子どもにとって「耳」に近いものであるのだ。しかしところが、そのときに幼児であった弟や妹がこれにくっついてくると、その子どもたちが小学校に入る頃には、驚くべき言語能力を身につけていることがわかった。

おそらく、兄や姉が家で練習する場合、そばでそれを何気なく耳にする弟や妹は、母親より声が年齢的に近い存在の発声する音を耳にすることによってさらに「感応」が深く起こるからではないのか。

カタカムナ音読指導を続けていると、次々に新しいことがわかってくる。

母親に抱かれた幼児が音読会に参加するとき、不思議なことに途中で泣き声を上げる子どもはまずいない。それどころか首をしゃんと起こしてものすごく集中して耳を傾けているのがわかる。それどころか何か自分も唸り出す子もいる。

なぜ赤ちゃんがカタカムナの音に耳をそばだてるのか。その答えはまだ見つからない。だが、人間の子どもとして生まれてきた生命体がそれがなんであるのかを確認するが如く耳を傾けるというのは、やはりそこにカタカムナのなんらかの力があるからなのかと思わざるを得なくなる。

「潜象物理」―研究者によれば、カタカムナは目に見えない世界の存在を前提にした科学的考え方の書であるとのことである。

6月25日に、『未来の学力は、親子の古典音読で決まる!』(ワニプラス)の増補改訂版が発売される。これはカタカムナ音読法をベースにした能力開発メソッドの書である。よろしければ是非予約注文、ご紹介などお願いしたい。