サイコロ暗算も20面体3つを卒業して、そこに12面体を加えて4つになると、途端に難度がアップする。
14×14×8×4=?
これにはいくつもの解法がある。
しかしその前に予備知識。
10の位が同じで、1の位の和が10の2数を掛けた時、その答えは10の位の数を一つ増やして、それをもとの数字にかけ、その後ろに一の位の数字を掛けたものをつけて求められる。例えば、
22×28は、10の位の(2+1)×2=6の後ろに、1の位の積の2×8=16を付けて616と暗算できる。
同様に、55×55=(5+1)×5=30の後ろに5×5=25を付け足して=3025と求められる。
ゆえに、54×56は、=55×55−1、つまり3024であることがわかる。
したがって、56×56は、この3024に、56×2=112を加えた数であるから=3136と求められる。
14×14×8×4=56×56×2であるから、3136×2=6272と求められる。
これは、
56×56=(55+1)(55+1)=3025+111=3136とやっても求められるし、
7×7×2=98を利用すれば、
14×14×8×4=98×64=6400−128=6272と瞬殺できる。
要は以上のような計算過程を、紙を使わず脳内イメージを用いて記憶しながら行うことである。
このレベルのアタマの働きをモノにした者は算数や数学で苦しまない。
一方的なドリル学習信仰がこうした力を奪っていると思う。
これを簡単に解決する「遊び」がサイコロ学習である。
9×14×16×19=1008×38=38000+304=38304
(*7×8×9×2=1008、8×38=16×19=304)
7×12×13×19=38×42×13=(400−4)×13=5200−52=5148