杉並区の女性区長選出について | JOKER.松永暢史のブログ

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筆者はもはや党派に関係なく女性候補にしか投票しないことにしたが、自ら住む武蔵野市に続いて杉並区でも女性首長が誕生している。

岸本聡子氏は、1974年生まれ、47歳で二児の母親である。

神奈川生まれのこの人がなぜ杉並区長選に立候補したかというと、 児童館閉鎖など区民の福祉政策に消極的な自民公明党系田中良杉並区長4選に反対する区民連「住民思いの区長をつくる会」に擁立決定された岸本は、日本大学学生時代に元 A SEED JAPNの代表を務めた活動家であり、2008年からベルギーで環境問題系「トランスナショナル研究所」に所属し、麻生一族の真逆の、水道の再公営化の活動を主として行い、この4月にベルギーのルーヴェンから杉並区に移住して立候補選挙活動をしてきた人物なのである。

すでにご存じの方もあろうが、彼女はこの21日に日本外国特派員委員会で「日本の民主主義のために働く」として、記者会見を行った。

私はこれを視聴して少なからぬ感動を禁じ得なかった。外国人特派員を前に、彼女は流暢な英語で杉並区のこと、我が国の女性の地位の現状のこと、そして地方首長としての自らの政治的立場を、自らに投票しなかった区民の声を聞くことなどを堂々と話した。

この人を選んで、杉並区民は儲けものである。溌剌とした女性区長が自ら区政について英語で語るメッセージ!これを見た杉並区民の女の子たちは、何度もこれを試聴することにより急速にその英語力を伸ばすと同時に、女性の社会進出と社会改革への夢を馳せることができたに違いない。これだけでも「教育効果」はまことに大きいと言える。

教育最前線の活動家?の一人である筆者は知る。もはやある程度の上位集団を測る試験では、全然女子が勝るということを。男子だって危機状態を脱しようとする時代なら、寸暇を惜しんで我慢して勉強することができた。しかし今の平和で経済的に満ち足りた状況下では、我慢する能力に勝る女子に男子は敵わない。男子は「好奇心」でしか勉強できない。そして「ゲーム」に負ける。

ゆえに、まともで総合的な仕事は女子に任せるほうが良い世の中がくることは目に見えている。男子のするべきは、女子の得意としないバカげた思いつきによって、世の中に新しいものをもたらし、世を楽しませることである。そうすれば女たちに存在を許される。女が男を選ぶことになる未来社会では、単に真面目な男はモテない。どこかウキウキさせるオモロいことを思いつくような男が女性にモテることになるはずだ。

子どもの教育は我々男性に任せてほしい。女の人は産んでくださるだけで良い。

あとは我々男性が自由に家の中にいて、家事の傍ら子どもの相手をしてオモロいことを思いつく仕事をする。

するともっとオモロい子が育つ。

そのためには政治という「労働」を女性に任せることが必要だ。

熱帯地域では、男性はとかく動かずサボることが多いと言う。

仕事をするにしても短時間で集約的だと言う。

ああなんとこれまで男たちはこの近代工業社会で働き続けてきたことよ。

でもこれからは、女性たちがその役割の多くを引き受けてくれる。

これからの男たちの仕事は、女性を楽しませること、笑わせること、疲れを癒させることになるのか。

今男性の世代交代生き残りのために必要なことの核心にあるのは、稼ぐことより働く女性を喜ばせることを思いつく能力であることになる。ミュージシャンや吉本芸人の代わりになる個性を磨くことが肝要になる。そうしないと、男なんて子育てが終われば、いや精子をもらったその後では、すぐに「お役御免」ということになる。

オモロい男を潰し続ける学校教育からは早々に逃れた方が、ある意味未来世代交代的には正しいということになる。

そして優秀で積極的に仕事をこなす女子が男たちの代わりの仕事をこなす。

それでいいじゃあないか。

だが、現時点では地方自治体女性首長は2%、杉並区長選の投票率は37、5%だった。