中学1年から英語を6年間学んでも、それだけではほとんどの人が英語がしゃべれるようにはならない。これは明らかにオカしなことであるが、その原因はなんであるのか、そしてなぜそれが放置され続けたのかの理由については未だしかと明らかにはなっていない。
で、これのことを想えば、当然、なぜ日本の学校で12年間学んだ子どもの多くが、日本語で読んで日本語で書くことができるようにならないのかを考察せざるを得なくなる。
作文が書けるようになっている子どもは、学年が上がってから成績が伸び続ける可能性が高い。それはなぜかと言うと、書ける段階にある人は当然読むことができている状態にあることになるので(人のレトリックがどういう意味でそう書いているのか分かることになるので)、授業、テキスト(教科書)、問題集解説、参考文献、そしてテストと、日本語で行われる学習内容を了解できるからである。
中学受験で「仕分け」されていられるのは算数の能力の他にこの能力であるのは言うまでもない。
中学受験に取り組んだ子どもたちの多くは、そうではない子どもに比べて日本語力が高い。しかし、その日本語力の根底にあるものは実は漢字力なのである。
エッそれだけ?と思われる方も多いであろうが、とにかく漢字が読めて書けて意味が分かって使えないと話にならない。何かを理解させたり教えたりすることができない。
だが、実は漢字学習は誰でも得意になることができる類いのことであることは、大人になれば誰でも分かることである。しかし、その正しい学習方法が世に示されていないのが問題だと考える。また、その事柄の解決に夏休みほど相応しいものはない。
てなわけで、今日午前、猛暑の中、5人家族でそれを学びに来た一家があった。夏休み初頭に漢字の正しい修得方法を家族で学んで、子どもたちを漢字ができる子に変身させようという作戦である。彼らに幸あらんことを!
音読、作文、同様、だれでも漢字を学習しながらしかも知能も向上させるメソッドがある。これまた学ぶ人(指導する人)が増えて欲しいと思うところである。