音読法について | JOKER.松永暢史のブログ

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先にもお知らせした通り、来週20日午前に「子どもを持つ親のための音読講座」を開講します。
その意味をいささかここに考察したいと思います。
私は子どものアタマをよくすることに協力する教育コンサルタントです。その私からすれば、とどのつまり、大学などの専門分野へ進む前に、日本における教育で最も身につけるべきことは、日本語了解能力、数学的論理思考能力、英語了解能力の3つであると言えます。特に、日本語了解能力は、あらゆる学問を学ぶ上で、そしていかなる日常生活を送る上でも役立つ子どもに何が何でも体得させたい大切な能力です。授業も日本語で行われます。テキストも日本語です。おまけに試験も日本語です。数学や理科だって、参考書は日本語で書かれています。面接試験だって日本語能力だ。日常生活のコミュニケーションや情報収集も日本語だ。なによりも世の中は法文社会である。結婚も就職も日本語による契約である。もちろん当然のように裁判は日本語で行われる。大人になっても法文が読めるようにならなければ子どもと同じことである。我が国で生活して、後々まで永遠に役立つ能力は日本語の了解能力である。アタマが良いとは日本語了解能力が高いことと言い換えても良いほどだ。しかし、この能力は現行の学校教育では与えられない。もちろん進学塾でも教えてくれない。彼らは「国語」は教えてくれる。でもそれは多くの場合、単なる知識で、日本語を了解する能力そのものを高めようとするものではない。全ての学習に欠かせない日本語了解能力、この能力を与えようとしないで、日本語で教育するのはどこかおかしくないか。当然このように気がついてしまえば絶対にオカしい。でも変わらない。最初わざとそうされているのではないかと疑ってみた。日本人の子どもの国語力が伸びることは支配する側にとって不都合なのでこれを与えないようにする。しかし、人々の国語力が伸びなくても別に誰も気づかないし不自由にも思わない。だいいち、教えるはずの先生が本当に日本語了解能力に優れるのかどうか保証できない。だが、そもそも、「日本語了解能力」などという観点をこれまで誰も持ち出さなかった。つまり多分このことが全ての学習のコアにある何よりも子どもに与えるべきものであることに気づいてない。分っていない。こうして全ての学習の柱になるはずの日本語了解能力の教育は永遠に与えられないことになった。ということは、もし親が子どもに学問させたいと望むなら、まずその基の日本語了解能力を高める教育を自前でしなければならないということになる。でもそれって何なのか?いったいそれにはどうしたら良いのか?その答えこそがこの音読講座なのです。
この講座は、できたら子どもを作る前に受けておいて欲しい。もしすでに子どもが生まれているならできるだけ早く身に付けていただきたい。日本語の正しい発声方法を親が知る。日本語の正しい読み方をまず親が知る。そして、その親が、日本語了解能力増強の最初の要となる読み聞かせを正しいやり方で子どもに行う。そうしてやがて子どもが自ら始める時に教えてやれば、その子どもは間違いなく日本語了解能力に優れる子どもに育つ。この受験業界で常識の、受験に成功する親たちの共通点である、日本語了解能力に優れること、これをまず親御さんたちに身に付けていただこうとするのがこの音読講座です。
私の音読法は最強ですが、それはどなたでも体得できるという普遍的なメソッドであることからも証明されると思います。日本語を一音一音切って、古代から現代へ向けて名文を読む。実はこれは簡単なことですが、その正しいやり方を誰かから直接学ぶ必要があります。そうしてこれを知った人は全て、どうしてこれまでこれを知らなかったのか、どうしてこれを学校で教えてくれないのかと口にします。
私も全くもってそう思います。私なりに努力もして来ました。それに当然すぐに広まると思っていました。しかし、一部に理解者は現れても、それがすぐには広まりません。そこで、最初は自分の子どもを対象として音読の指導をし、その上でよその子どもの音読の指導もできるお母さんやお父さんを育てようと考えるに至ったわけです。20日は、解説と基礎発声を行うので、それだけでも興味のある方は参加してみて下さい。また周囲の方へも是非お声掛け下さい。詳しくは、このブログからもリンクされているブイネット教育相談事務所のHPで。