最早ソフィアの追求というよりも、ヘクテモロイ(没落市民)にならないようにする場と化しつつあるリベラルアーツは、相変わらずの妙な活気の中、新約聖書『マタイ伝』(福音書—岩波文庫)を読んでいる。これはイエスの言葉以外はとんでもないありえないないことばかり書かれている書物で、生徒全員予想通りタマゲたが、歴史的に見ればこれらの書物があったからこそキリスト教が大きく発展し、近代西洋知性の基が作られて、その結果今日の西洋支配が実現しているわけだから、キリスト教徒たちがここから何を得ることになったのかを考察することは重要である。次回は後半部、いよいよ死者の復活についての記述を読む。席上たまたま生徒の一人から、筑駒高の1年でこのリベラルアーツと極めて似た授業が行われていることを知らされた。彼の友人の話によると、『論語』『韓非子』と読んだとのことである。参加者で筑駒に進むものはいないと思われるので、かえっていい気分になれた。私はこの授業ほど生徒の言語能力を高めるものはないと確信(実感)するので、真の教養を求める中高生の参加を積極的にお勧めする。この後、『旧約聖書』、『ブッダの言葉(スッタニパータ)』、『法華経』、『禅』と進む予定。第2第3第4土曜日の18時より。
9月11日に開催したパズル教室は盛況だった。次々に出される課題をみんなが懸命になって取り組む。
親も子も集中しろと言われないのに勝手に集中して、「できた!」「やった!」の叫び声。思惑通りここにも「学校」の逆がある。好評につき、第2回を25日に開催することに決定。定員があるので、強く参加を望まれる方はお早めにお申し込み下さい。
10月3日に開催される予定だった焚火の会は中止。10下旬以降まで延期になった。