さ行が言えない悩みをお持ちの生徒さん。
「会社で聞き返されることが多く、さ行の発音がしづらい為、早く治したいです。」とお越しになりました。
お悩みを話して頂く間、さ行の発音で横から空気が漏れる等、発音がしづらそうです。
子供の頃から、さ行が言えないとのことで、社会人になってから、周りに指摘され、改善を考えたとのことでした。
さ行が言えない理由は、主に3つあります。
1、舌先の位置の間違いで「s」の発音を「th」と発音してしまう
2、歯並びの影響
3、空気の量
1、「s」の発音は、「滑舌トレーニング【さ行の発音理論】」の通り、歯茎摩擦音の無声子音の「s」の作り方が重要です。
上下の歯から舌が出てしまうのは、舌先の位置の間違いがあり、発音の仕方が「s」の作り方ではなく、「th」の作り方になりますので、この点の滑舌改善が必要です。
2、歯並びの影響
歯並びの影響で、空気の漏れが多くなり、しゃししゅしぇしょに聞こえる場合があります。ただし、滑舌qa「歯並びが悪いと、滑舌は悪くなるの?」の通り、歯並びにより影響はあるものの、開咬の方や受け口の方、出っ歯の方、過蓋咬合の方、切端咬合の方も、舌の位置を調整することで、さ行の発音改善が可能です。
3、空気の量
空気の量は、多く出し過ぎると発音がしづらくなります。「s」は吐く息を強く!とのイメージが強いようで、さ行の練習の際に、強く発音する方が多いのですが、実際に、「s」を強くすると、綺麗な音には繋がりづらく、雑音の原因にもなります。鮮明な音に繋がる息の量の調整が必要です。
以上のことから、3つの理由とそれに合わせた改善点が重要ポイント!ですが、
生徒さんの場合は、上記の理由にはない、第4のポイントも含まれ発音のしづらさが起きていました。
理由は4つあるのかい!とツッコミが入りそうですが。笑
さ行が言えない場合は、上記3点の「s」だけが原因の場合と、「s」の間違いに加え、母音の「い」「う」が原因で言いづらい場合があります。
生徒さんの場合は、後者に当てはまるため、子音と母音それぞれの改善が必要でしたので、
早速滑舌トレーニング開始です
トレーニング中は、頭では分かっていても思うように動かない舌に
「う~~~ん」と頭を抱える生徒さん。笑
最初は動かなくとも、調整ができるようになりますので、
上記の原因に効くよう、ジャス特有?ソフトスパルタで・・・
いえ、ガンガンと舌のトレーニングを行いました。
トレーニング後、文章をお読み頂きますと、「言いやすいです軽く感じます」と。
ブラボーです!
この時点で、まだ「さ行」は練習を行っていませんでしたが、さ行も言いやすく、最初よりも明瞭な発音になったという流れです。
「s」を作るには、舌の位置が重要ですから、「舌」を整えると、発音が楽になります。
この状態を固定して頂くため、ご自宅でのトレーニングをして頂きまして、
さ行の滑舌トレーニングを行いましたところ、
「空気が横から漏れていません。いつもと空気の出る場所が違います」とのこと。
素晴らしいです~!
生徒さんの場合は、空気が横から漏れていた理由は舌に力が入っていたことが原因でしたので、舌の癖を取ることで、結果、正しい位置から、「s」の空気が出るようになり、発音が明瞭になった、というものです。
最近の調子を伺いますと、「話していて、さ行の発音が以前よりも楽です」とのこと!
今までは、発音しようとして、余計に力が入っていたものが、正しい発音の場合は、頑張らなくとも、軽く発音ができるようになるため、楽になったということ。
正しい発音の仕方を身につけた生徒さんは、サクサクと苦手な言葉をクリアされています。
このまま、難関の「ち」をサクッとこなして頂きたいと思います
【滑舌の専門家が分析】「さ行」が言えない5つの原因も併せてご参照ください。
母音の「いきしちに」など、い段が言えない場合は、側音化構音と言います。下記もご参照ください。
日本初、滑舌トレーナーによる
滑舌矯正、滑舌トレーニングを行う東京・渋谷の滑舌教室です
滑舌の診断も行っていますので
詳しくは下記HPをご覧ください