プリファブ・スプラウトのサウンド・イメージに大きく貢献していた女性Voのウェンディ・スミスはこのアルバムの録音に参加するも、続いて開始されたツアーには同行せず、残念ながらそこで脱退しました。いわゆる黄金期最後のアルバムという事になるんでしょうか。
ウェンディのやや無機質で透明感あふれるVoは単なるバックコーラスではなく、クールな音像の中核をなし、叙情的なメロディとの見事な対比を醸し出す事でバンドの中では非常に大きな位置を占めていた存在だったと思います。
このアルバムはそもそもそれまでの作品とは異なりトーマス・ドルビーのプロデュースではないため、それまでにあったひんやりした冷たい手触りはかなり薄れています。
このため下世話に普通のポップになったのでは?と評価する向きもありますが、そこはパディ・マクアルーンの相変わらずセンスある曲がカバーし、逆にメロディがぐぐっと表面に出て引き立っている印象があります。クオリティは決して低くないどころか曲の魅力が増しているようにも思えます。
もう少し傾くとベタになってしまいそうな一歩手前で留めている見事な佇まいです。
前作からかなりの時間が空きましたが各曲の完成度は高いです。
本当に印象的で良い曲が並んでいると思います。捻りに捻ったコード進行はスティーリー・ダンのポップス版とも言われているようですがもはやこのバンド独自のものでしょう。
パディのソングライティング能力に衰えは全く感じられません。
一つだけ気になったのがこのアルバム意外とサックスが使われている場面があるのですが、ソプラノ・サックス以外はこのバンドにあまり似合わないな~という事。
なぜでしょうか。人声に近いアルトサックス等でメロディラインをなぞられると楽曲の邪魔になると感じてしまいます。但しこれは極めて、個人的な感想なんですけどね。
では、収録曲をご紹介!極めて完成度の高い楽曲群をご体験下さい。
Andromeda Heights
イントロからがらっと雰囲気が変わり3拍子で曲が始まる。この辺りの洒落加減がプリファブっぽいなあ。ジャケットのイメージそのままの曲です。
A Prisoner of the past
シングルカットされた曲、TVショーの口パク映像ですがこのときはまだウェンディがいますね。分厚いバッキングが最高です。
Life`s A Miracle
ん~これも良い曲です。
The Fifth Horseman
これも・・・参ったな、本当に捨て曲なしですよ・・・
アルバム・・・う~む!現在は廃盤ですね。何故に入手しにくい状況が続くのだろうか?紙ジャケット盤が少し前に発売されていたようですがあれも限定流通のようで。
Andromeda Heights/Prefab Sprout

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こっちなら入手可能ですかね。
Original Album Classics/Prefab Sprout

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このセット買うと、Swoon (1984), From Langley Park To Memphis (1988), Protest Songs (1989), Jordan: The Comeback (1990) ,Andromeda Heights (1997)と一気にアンドロメダ・ハイツまでの5枚のアルバムが手に入る。2ndのスティーヴ・マックイーンは抜けてるけどかなりお得かも。
(ご注意)但し、どうも「jordan: The Comeback」は曲順も異なるオミット版みたいです。ん~やっぱり少しだけ落とし穴がありますねえ。