Amazon MP3がDRMフリー(自由にコピー可能)のMP3販売を開始するようです。
販売されるMP3のビットレートは256kbps、単純に考えればデータ量は1/5・・・
256kbpsのMP3ファイルはiPodなどの「携帯音楽プレイヤー」に附属されているあまり質の良くないイヤホンには十二分な音質なのかもしれません。
・・・これについては音楽を聴くスタイルの多様化への対応、という事で(一応)理解はできるのですが、何だか音楽自体の扱いが安っぽくなる感じがして仕方ないのです。私が年寄りだからでしょうか?
正直私の場合、余程のことがない限り圧縮処理された音源を金出してまで買いたくありません。少なくとも提供されている最高の形で発売されているものが欲しいと単純に思うだけです。
世の中がCD時代になりレコードにあったA面・B面という概念が消え、更に収録時間も延び1枚のCDをコンセプトを持った「アルバム」として成立させることが難しくなり、やがてはアルバムでは無く曲単位の切り売り時代となる。
曲のバラ売りが通例となればやがてCDは売れなくなり、そのうちアーティストや音楽事務所も「アルバム」という概念を捨ててしまうのでしょうか?
そんな事はない、CDアルバム派はCDを買えば良いし、バラ売りで欲しい人はネットでDLすれば良い、選択肢が増えただけだよ、と単純に喜べれば良いのですがCDを選択しようにも出来ない時代が来るのではないか?と思うと少々暗いです。いつの時代でも少数派は淘汰される運命なので。
聞いた話では今時はCDを購入した後、PCへコピーし、そのままジャケットごとさっさと捨ててしまう方もいるようです。置いておくのが邪魔だという事で。
小さな容量にたくさんの情報を入れる容量優先主義に走りすぎると失ってしまうものも多いと思います。30cmLPのレコードジャケットが発していた何とも言えない存在感。今や12cm程度の小さなCDとなってしまってはいますがそれでもジャケットに含まれている主義主張は音楽にプラスαを加えてくれていると思っています。
年寄りくさい事を書きますが、昔-それこそ10代の頃、少ない小遣いを工面して好きなアーティストの新譜を買い、まずはジャケットをしげしげと堪能。スリーブからうやうやしくレコードを出し盤面の状態を確認。慎重にターンテーブルへセット。針をゆっくり下ろし最初の音が発される、あの瞬間の期待に満ちた感覚は何物にも代え難いものでした。
本当に期待を込めた新譜を聴く前には身を清めた(まあ風呂に入っただけなのですが・・・笑)ものです。
まあ音楽が「アルバム」で提供されなければならない必然性も無いでしょうし、音質だって再生系に依存する部分が大きい事も事実です。
要するにこう言った選択肢を増やすことで逆に表現手段が狭まってしまうような事さえなければOKなのです。
音楽を楽しむのに制約なし。以上、懐古に走った年寄りの戯れ言でした。