景気が後退し、解雇のニュースが飛び交う昨今、私自身も「働く」という事について考える機会が多くなったような気がします。
働くに際し、人にはそれぞれ資質のようなものがあり、当然向き不向きもあると思います。但し、同じ努力をしたからと言って同じ能力が獲得できるかと言うとそうではないですよね。だとすれば能力が獲得できない人間はどうしても苦しくなる。今の社会システムの中で生きていく上ではどうしても弱い立場に置かれることになる。
今の世の中、人間の持つ資質のバランスと仕事の供給バランスがまるで合致していないと感じます。「こういう資質を持つ人にはこういう仕事」、という選択肢が少なすぎる。また能力のない人(これがどういう状態を指すのかはさておき・・)が底辺で苦しむことのないような生き方を選べないのも問題でしょう。
また、合っていない所にいる人が多いから心身のバランスが崩れる人も多くなる。これは当たり前の事なのかもしれません。
食うために働く。働かざるを得ないのは事実ですが、もう少しだけ選択できるようになるともう少し人の心は豊かになるのかもしれません。
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で、そんな不器用な人たちが登場し、なにがしかの充実感を味わい生きそして死んでいく、おなじみ伊坂幸太郎の小説の映画化です。
伊坂さんの作品は映像化率がかなり高いのですが、残念ながらどれもあまり良い出来とは思えません。その中でこの作品は金城武といういかにも~な俳優を使いながらも原作のエッセンスが良く出ていると思います。
原作から骨格の部分をうまく抽出出来ていると思いました。恐らくこれが最初で最後の作品となる「藤木一恵」の歌も効果的でした。
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