12月9日(火) THE NEW MASTERSOUNDS(NMS)のライブに行って来ました。場所は本当に久しぶりの渋谷クアトロ(CLUB QUATTRO)。まず驚いたのが建物がPARCOじゃなくなっていたこと!いや~知らなんだ・・・ほぼ本を買うならBOOK OFF!ビルと化しておりました。年取る訳だ・・・・
平日のライブは皆様と同様に仕事の関係でほとんど行くことが不可能なので諦めていたのですが、今回彼らのLIVEに行くぞ!と決意した日から当日は半日でも休暇をとるんだ!と決めていました。流すしかない有給休暇もたくさんあるし・・・
予想通り時間通りには仕事は終わりませんでしたが、予定より数時間遅れでやや殺伐な雰囲気を残しつつ職場にサヨナラ!!しました~~そんな訳で開場時間の18:00少し前には到着していました。
クアトロは開場時間に既に集合している者を整理番号順に入場させるシステムです。ライブに行こうと決意したのが割と遅かったので私のチケットの入場番号は400番台後半でしたので入場は最後の方だな~と思っていたのですが・・・
・・・が、あまり人がいません。あれよあれよと番号順の入場が進み、会場に入った時には恐らく30名程度しかいなかったと思います。この状態、アイドルとかチャートをにぎわせているようなバンドではあり得ませんね。これまた言ってみれば一つのファンキーな状態です。
ご存じの方もいらっしゃると思いますがクアトロの会場内には数カ所カウンターが設けられている部分があり、ここに陣取ることが出来ると楽なんですよ~。年寄りなもので長時間、体をあずけるものも無い所で立ったり揺れたりするのは非常に辛いのです。
客の少なさもあり、うまい具合に件のカウンターに陣取ることができました。混んでいる時は諦めてしまう1ドリンクも余裕でゲットできました。
・・・が、やはり演奏が始まる頃には会場は満杯。
さて、肝心の演奏の方ですが約70分弱演奏、15分休憩、約100分弱演奏という二部構成でした。いや~長かった。普通は二部の方が短いもんですよね。少しだけジャズ寄りのファンクという事で「多彩な展開」がある訳ではないため色々な意味でディープでした。はあ。
一部は一気にインスト・ファンクで押しまくりの70分。
二部では最新スタジオアルバムの「Plug & Play」にも参加していたDionne CharlesがVoとして加わってのステージ。いやこの人、良いキャラクターです。元気あります。客を煽るのがウマイ。というよりコレが本人のノリの良さなのでしょう。途中咳き込む場面がありましたが、そこはプロ、歌の時にはソウルフルな響きを聴かせてくれました。
ステージを体験して感じたこと。このバンドの重要な要素であるリズムの要はDrのSimonである、ということ。ファンクというよりロックのドラミングに近いですが、リズムのコアを産み出しているのは間違いなく彼でした。わかりにくい表現ですが、正にビートが立っている感じ。基本的にハードヒッターなのですが、打ち込まれるリズムの頂点がくっきりしていて強烈な中にもビートのメリハリを感じさせるプレイ・スタイルという印象でした。この感覚は彼らのLIVE-CDでも分からなかったなあ・・・
「音圧」って、CDでは一番伝わりにくいものですね。
そしてKeyのJoe。この人はほんとテクニシャンだな~。熱い演奏の中にいながら冷静な部分も併せ持っている、そんな雰囲気でした。特にハモンド・オルガンでのプレイは白眉。
中心人物のGのEddie。ギブソンES335をワウペダル以外はほとんどギミックなしのサウンドでかき鳴らすスタイルは潔く格好良い。いわゆる昔風の速弾きなのですが、トリッキーなリズムの時のプレイはさすがです。鬼のようなカッティングもストラト系のシングルコイルの音とはまた異なる味わい(ES335はハムバッカー)で良い。
で、怒濤のタンバリン叩き!ヒジを固定して腕を左右に振るあのスタイル、今度マネしてみたいけど相当な体力が必要かも。KeyのJoeもたまに振ってましたがCDのクレジットでタンバリン担当なのはEddieのみでしたね。あのリズムもこのバンドには重要なファクターの一つです。一部、タンバリンの角でギターのコードもかき鳴らしていたように見えました。
ベースのPete。関係ないけどメンバー中一番背が高くてしかも引き締まったマッチョ。彼は唯一このメンバーの中ではソロらしいソロをとりません。きらびやかなプレイはないけどボトムを支えるのに徹している職人。彼の他のメンバーに対する指示もかなり多かった事を考えると冷静に全体を見ているのでしょう。
構成の単純な(と言ってもNMSの場合、楽曲にトリッキーなリズム・パターンが多いのですが)アドリブの際、あまり尺を決めずに演奏していると思われ、とにかく演奏中のアイコンタクトが頻繁でした。GからKeyやBへ、BからDrへと次々に合図が出されていましたね。
曲の途中でレゲエのようなスカのような二拍子リズムになるシーンも数曲でありました。
割とフォーマットのある楽曲の場合、ミュージシャンとしてたくさんの引き出しを持っていないとすぐに演奏の底が見えてしまうのですが、彼らはストック多いですね。色々なパターンを持っています。
演奏終了後、恒例のサイン会の席にて・・・
Simon Allen(D) 陽気で気さくなお兄さん。メンバーの中で一番英国の若者っぽい印象でした。「名前なんていうの?」と聞かれ、サインに名前を入れてくれました。ハードヒッターですねえ、興奮しましたよ、と伝えると、目を丸くして「今日はボクもすごく興奮したよ!」と
Eddie Roberts(G) 神経質そうな印象でした。というよりステージで消耗し、ようやく過度の緊張感から開放され虚脱状態というのが正解でしょう。少々上の空の彼に演奏の素晴らしさを伝えると一言「Thank You」思えばステージ上でのアイコンタクトを一番神経質に行っていたのも彼でした。
Pete Shand(B) ちょっと強面ですが、私もベースを弾く事を伝えると破顔して「いぇ~い君もベーシストなのか?」、隣のエディに「彼もベーシストなんだってさぁ」と。どうやら私の少し前にいた女性もベース弾きだったようで。
Dionne Charles(Vo)ステージそのまんまに明るく元気な女性。タフでキュートですね~と伝えると笑顔。喉の調子を尋ねると色々あって一時的に調子悪くなったことを一生懸命話してくれました。お大事にと伝えるとこれまた破格の笑顔で「Thank You」!
Joe Tatton(K) う~む、思った通り知的な印象。あなたのプレイからは力と同時に知性を感じました、と伝えると大きくうなずいて握手してくれました。
過剰な演出もなく、楽器も生音に近く、ステージとの距離も近く、色々と満足のライブではありました。以上、おぢさんのライブレポでした。・・・しかし、体力ないなあ自分・・・
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という訳で今回と同じメンツでの最新ライブ盤を紹介。格好良いですよ。


