- Friday Night in San Francisco/Al di Meola
- ¥975
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いわずと知れた超名盤。アコースティック・ギターに興味のある人なら避けて通ることはできないアルバムです。というより避けたら損しますよ、コレは。楽器の持つ可能性に感嘆します。そして、もちろんそのポテンシャルを引き出す名手たちの存在。
アル・ディ・メオラ(Al Dimeola)、ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)、パコ・デ・ルシア(Paco De Lucia)の3人が繰り広げる80年のライブ演奏が収録されています。
まずは力業でねじ伏せるパコとメオラ、知的でウィットに富みロック的な要素も見せるメオラとマクラフリン、パコに敬意を表しつつも彼の新しい側面を引き出すように演奏を聴かせるマクラフリンとパコ等の組み合わせでステージが進んで行きます。
ラリー・コリエルが加わったトリオもあるけれどやはりこの3人での演奏の衝撃は凄まじかったなあ。
この頃はメオラが売れ筋のソロ・アルバムで結構人気があり、フュージョン界での人気度は一番高かったのでは?と記憶してます。右手をミュートしながらスケールを上下に駆けめぐる聴衆受けしそうな彼独特の早弾き。何かのインタビューでバークレーにいる頃の彼は「いかに早く弾くか?」という事に主眼があったようです。
・・・が、しかし、マクラフリンの知的で華麗なピックさばき、それに何と言っても一人ガット・ギターを使用しているパコの超絶とも言える指弾き!の前ではメオラすらかすんでしまいます。
この作品を聴く以前、友人にクラッシック・ギターのうまい奴がいて彼からパコ・デ・ルシアの音源は借りて聴いていたのですがその時はここまで鮮烈な印象はなかったような記憶があります。(但し、何かの映像でパコの演奏している姿を見た時、その友人と「・・・あのさ、弾いてる指・・・見えないよね・・・」などと会話していた事を思い出します。)
ライブならではのほとばしるエネルギー、そしてメオラとマクラフリンが音で感じさせるパコへの敬意。音楽への敬意。これがこのアルバムを聴いているとおもわず顔がにやけてしまう遠因なのかもしれません。
このアルバムは発売当初は当然LPで購入しました。時代とともに本作もCD化となり、すぐにCDショップへ購入に行きましたがその時の店員さんがそれはうれしそうに「これ、これ、最高ですよね。やっとCDになったんであたしもすぐに買ったんですよぉ~」と興奮気味の笑顔で包装してくれたのが印象に残っています。こういうアルバムってあまり無いですよね。
このアルバムは恐らくこの後続くアンプラグドを含むアコースティック・ギターによるステージの先駆けのようなものになったと思います。(蛇足:が、しかし、実は私の愛するバンド、Gentle Giantは既に70年代中盤からライブのセットの中にギタリストとベーシストの2人がアコギ2本で超絶バトルをするコーナーを設けていたんですよ~)
SACDも発売されているので再生可能な環境にある方は是非そちらをお勧めします。