Calling Card / Rory Gallagher | 音楽見聞録

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コーリング・カード(紙ジャケット仕様)/ロリー・ギャラガー

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 もしも活動が継続していればクリームと並ぶ存在だったかもしれないブルース・トリオの「テイスト」をあっさり解散後、ソロになったロリー・ギャラガーが76年に発表したアルバム「コーリング・カード」。ライブを含めれば通算8枚目のアルバム。


 なんと言っても驚くのはプロデューサーがロジャー・グローヴァーということか。この人、他にもプロデュース作品があるのだが、ディープ・パープルでの発言力の無さから考えるとそっち方面に才能があったのかと驚く。




 何と言ってもロリーはライヴが最高(例えばIRISH TOUR 74とか。フィルムも最高!)なんですが、スタジオ録音盤でも佳作があります。一番有名な作品は73年の『Tattoo』だと思いますが、私はこちらのアルバムの方が圧倒的に好みです。


 いつもの3人編成ではなく、キーボードにルー・マーチンを加えた4人編成。いや、4人とも良いプレイしてます。キーボードが入る必然性がありムダな音が無い感じ。


 楽曲もギミックなし。プレイもギミックなし。シンプルな直球勝負で気持ち良い。





 1曲目のドラムの入り方からもう世界が完成している。ピックで弦をひっかけるように弾くギターの音は私にとってはストラトキャスターが出す「良い音」の見本です。





 全体の音の印象は乾いたイメージもあるが、この人のギターにはやはり米国のブルースものとは異なる香りがある。正にそこがアイリッシュたる所以なのかもしれない。




 個人的には1,2,4,5,9あたりが好み。実はこのアルバムかなりハード・ロック入ってます。ロジャー・グローバーがプロデュースした事と関連がありそう。もう少しそちら側へ寄ってしまうと「どうかな」という一歩手前で止まっている所が良い。


 そんな訳で尚更ジャジーなタイトル曲4はかっこ良く輝く。





 お馴染みのボロッボロのギター、その辺のお兄ちゃんみたいな格好。この人は本当に自然に好きな音楽をやってる人だった。昨今はこういうミュージシャンが減ったような気がする。アイルランドのごつごつした岩がむき出しの海岸に打ち寄せる冷たい波。