- フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル(全曲)」/モッフォ(アンナ)
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私はクラッシックもロックやポップスと同じスタンスで聞きます。楽しめるから。
これはエンゲルベルト・フンパーディンクによるオペラ「ヘンゼルとグレーテル」オペラ作品としてはベルディやワーグナー、モーツアルト等と比較してしまうとかなりマイナーなものかと思います。
このアルバムはクルト・アイヒホルン指揮、ミュンヘン放送管弦楽団。歌い手は有名な所ではディトリッヒ・フィッシャー・ディースカウ、アンナ・モッフォなどが参加してます。
オペラの場合、私は何と言っても「序曲」である程度の評価を決めてしまいます。そのオペラの重要な部分や素晴らしい旋律はここに表現されてしかるべきだと思っているからです。そしてそれを実行してくれている作曲家も多い。
ヘンゼルとグレーテルの序曲は思い切りゴージャスです!!もう鳥肌もののメロディがこれでもか、これでもかと詰め込まれて演奏されます。ここで既に合格点である。よ~し!
このオペラは少年、少女を主役に据えているためか全体的に重苦しい雰囲気はありません。最後も希望的に終わるし。
そして何と言っても中間部で歌われる「夕べの祈り」として有名な「夜になってわたしが眠りにつくと」がねえ。もうこれは絶品ですね。なんと美しいメロディなんでしょう?複雑にからみあう二人のコーラス(祈り)が天へ向けて流れて行く・・・・どのような言葉を尽くしても語り切れない感動があります。
オペラは全体的に長くて敬遠する人もいるが、要は自分が好きな所だけ聴けば良いのでは?ハイライト版もたくさんあるし、何も決して難しい顔をして黙って行儀良く座って聴くものではないと思う。これはクラッシック全体に言える事。特権階級の音楽なんありません。絵画もそう。芸術は万人の前に平等に開かれているはずだし、ましてやその価値を決めるのは受け手側個人の判断で良いと思う。本当に良いものは必ず残っていくしね。
クラッシックがリスナーにとって身近じゃないから「ひらはらナンタラ?」が歌うホルストの「ジュピター」のまがい物みたいな曲までもが新鮮に受け取られて売れる事になるんだろうなあ。
ほとんど見ていないのですがTVドラマでやってた「のだめ」も少しは裾野を広げる役に立ったのかな?
クラッシックは国内盤のCDも安いし(但しあまりにも酷い楽団のものもあるので要注意)、同じ曲でも指揮者や楽団によってかなり印象も異なるので自分の好きな曲から集めてみても面白いかも。
下のカラヤンのも良いよ~。これは序曲しか聴いた事ないけどそのうち欲しい1枚。
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