Legends of King Arthur / Rick Wakeman | 音楽見聞録

音楽見聞録

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Rick Wakeman
Myths & Legends Of King Arthur & The Knights Of The Round Table

 タイトルが長すぎて見出しに入りませんが、正式には「The Myths and Legends of King Arthur and The Knight of The RoundTable」です。要するにアーサー王と円卓の騎士。Yesでおなじみのキーボード・プレイヤー、リック・ウェイクマンのソロ・アルバム。

 これは1975年の作品でリック・ウェイクマンとしては「地底探検」に続くテーマもの第3弾のソロ・アルバムとなります。

 題材はアーサー王と円卓の騎士たちの物語をベースとしており、円卓の騎士もの好きの私としては避けて通れないアルバムである。題材で惹かれてしまう。


 ウェイクマンの流麗なキーボード・ワークにアレンジされた大げさこの上ないオーケストラと大コーラス隊・・・まさに舞台はそろったという感じ。この手の音楽の場合、大袈裟であればあるほどウレシイ。もっともっとやれ!


 ウェイクマンの場合、シンフォニックな系統の曲を作らせるとまあそれなりにカッコ良く仕上がるのだが、余りにも叙情性を前面に押し出そうとしたものや変に自分の本来の範疇でないロックアレンジをしようとしたものは後年の「ホワイト・ロック」以外は何故かしょぼくれててカッコ悪いものが多い。この人の作曲者としての限界がこの辺りにありそうです。


 そしてこのアルバムの一番の難点は何と言っても起用しているヴォーカリストの下手さ加減!いやまあホント下手です!

 地底探検に引き続き起用されているアシュレイ・ホルトのVOは特に最悪!ホント下手!このアルバムのVO部分の全てをコーラス隊のものに差し替えたヴァージョンを聴いてみたい。なんでこの人を起用したのか真意が分からない。せっかくコーラス隊で気分良くなったところに音程のあまり良くないしわがれ声はないだろう。周囲の反対がなかったのだろうか??


 ストーリー構成の方はアーサーが「かな床」から剣を引き抜き全イングランドの王となるところから最後のモルドレッド等との闘いまでが描かれている。時間的に厳しいだろうけど個人的にはトリスタンとイゾルデのエピソードや聖杯探求のパルシファルのエピソードも是非とも取り上げて欲しかったな~

 このアルバムの発表時期は「オレはソロで行ける!」という自信満々の時期から、「やっぱりグループの方が良いかな~」とちょっと自信を砕かれ、Yesに復帰するまで(この後もたびたび離散集合くりかえし)の間の活動期間にあたります。その最後の輝きと言った印象。

 この作品も確かバレエの振り付けがあったりしてエライことになっていたと記憶しています。