- The Beatles
- The Beatles (The White Album)
ビートルズ。私のそもそもの洋楽との出会いは彼らの音楽だった。当初聴いていたのはなぜか「アビーロード」と初期のベスト「オールディーズ」。体に沁みてくるサウンドだった。
ビートルズは最早私ごときが云々するバンドではないが、単体の曲ではなく作品として「1枚だけ」・・・選ぶとなると1968年のこのアルバムをチョイスする。
このアルバムについてはトータル性が無いとか散漫とか言う向きもあるが、恐ろしいまでの4人のエネルギーの固まりを感じませんか?あのジョージ・マーティンでさえ、「2枚組でなく1枚にまとめていれば良い作品になった・・・」などと述懐しているが、この詰め込まれた混沌さがすっきりしたアルバムとは異なり良いんだよな~ここまで来ると趣味の問題なんだけど。
ホワイト・アルバムは、どちらかと言うとメンバーが一丸となって作った曲はほとんどなく、個々の持ち寄った作品に別のメンバーが色を付け加えて完成させているようなイメージであるが、そこがかえって本作の良いところに繋がっていると思う。
4人がそれぞれ遠慮する事なく自分の曲を発表し、それまである種の枷になっていただろう「The Beatles」を演じる事からとりあえず解放されている。ビートルズらしいサウンドではなく自分自身のサウンドを追求した結果。しかし、これが決してソロの寄せ集めには聞こえないのが不思議な所。やはり完成品にはしっかりとBeatlesの香りがある。これが「バンド」の持つ不思議な力なんだろうな。
この方法がもしかしたら行き詰まりを見せ始めたバンドにとっては最良の方法だったのではなかろうか?この時期、敢えてこれ以上「バンド」を演じ続けようとすればするほど自分たちの首がしまって行き失敗するという意識はメンバー間や周囲にはなかったのか?バンドにはこういうラフな雰囲気の時期も大切なのでは?欲を言えばこの雰囲気でのアルバムをあと1枚くらい聴いてみたかった。
曲順がバラバラなようでいて、A・B・C・D面(レコード当時)と、なんとなくカテゴライズされた連なりも感じる。やはり天才集団なのでしょう。ポールのベースの音なんて革新的だよね。芸達者ぶりが堪能できます。しかし何と言ってもとにかくジョンがひたすら格好良い!わるいけどビートルズ初期のジョンはたまに「アホ」に見える事があるんだけど、この頃のジョンの輝き・カリスマ性はたまらない。それはジョンの創る楽曲にも表れている。ジョージの曲もこれまた佳曲が多いよねえ。
外部ミュージシャンもたくさん加わっているし、正に新たなステップという印象がある。