- Peter Gabriel
- Security
- このアルバム、以前は俗に「ガブリエルⅣ」と呼ばれていたが、この4枚目までのソロ作品は全て「Peter Gabriel」の表記しかない。最近「Security」 というタイトルで呼ぶこともあるらしいが、少なくとも発売当時はそういう呼び方は無かったはずと記憶する。
私の使用するHNの「ゲイブリエル」は彼から頂戴した。とにかくジェネシス時代~ソロ時代にかけての彼の大ファンである。従ってこのブログでの紹介第一号はやっぱり彼のアルバムになる。
ソロ1枚目で示したソロ・アーティストとしても十分やっていけるだけの器用さ、2枚目で示したそれはそれは強靱なロック魂とアグレッシブな毒、そして3枚目で導入したエスニックなリズムアプローチそれとニューウェーブの香りとエレクトロニック。どれもが当時は最先端だった。とりわけエスニックの導入についてガブリエルがロック・ポップス界全体に及ぼした影響についてはかなり大きいのではないだろうか?また、ドラムへのゲート・エコー等の使用についてもプロデューサーの影響もあるだろうが先導して行ったのは彼なんだろう。
そしてこのアルバムⅣ。1曲目の「The Rhythm of the Heat」からアフリカン・パーカッションが炸裂する。- 曲の内容は、心理学者のユングが調査でアフリカに赴いた時、就寝時に耳にきこえてきた現地人の太鼓の音に理由もなく胸がたかぶり、そのリズムが自意識の中にみるみる入ってきてしまったという抑えがたい経験を歌っているらしい。
- 理論では語れない原初的なもので興奮させられていく自分を再発見した事に対する知識人であるはずのユングの驚き。これは「リズム」が持つ力へのガブリエルなりの賛歌そして宣言であるとも言える曲。
そして続く名曲!!「San Jacinto」 ああガブリエル以外の誰にこんな曲が作れるだろうか?南アメリカのパースペクティヴな風景がど~んと眼前に浮かんでくる。なんと感動的な曲なんだろうか。初ソロ・コンサートで来日した時、武道館でもこのナンバー歌ってくれたが、ライブはもうそれだけで満足だった。
- その他にもこのアルバムには重要な曲が含まれている。他者とのコミュニケーションをいかにも直接的に歌った「I have the Touch」や「Lay your hands on me」などガブリエルらしい曲が並ぶ。これは必聴盤でしょう。
あとは3rdの「Biko」も忘れられない曲です!南アフリカのアパルトヘイト政策へのいち早い戦闘宣言!淡々と語られる人種差別による「死」の光景。そしてそれへ決然と掲げられた反旗。ロックという音楽の存在意義がまた一つ増えた瞬間ではないだろうか。 - へえ~2ndアルバムは「Scratch」、3rdアルバムは「Melt」って言うんだ。そのまんまやんけ!だったら「So」あたりは「Nice Guy」ってところかな・・・
- Peter Gabriel
- Peter Gabriel 2: Scratch
- Peter Gabriel
- Peter Gabriel 3: Melt