多様な運動で死亡リスク低下
BMJグループが発表した研究によると、長寿のカギは「運動量」だけでなく「運動の種類」にある可能性が示されました。この研究は医学誌『BMJ Medicine』に掲載されています。
30年以上にわたり10万人以上を追跡した結果、同じ運動を続けるよりも、複数の種類の運動を組み合わせて行う人の方が死亡リスクが低いことが明らかになりました。特に、運動のバリエーションが多い人は、総運動量を考慮しても、死亡リスクが約19%低い傾向にありました。
一方で、運動量の効果には上限があることも判明しています。週20MET時間を超えると、それ以上運動量を増やしても健康効果は大きく上乗せされない可能性が示されました。つまり、「やればやるほど良い」わけではなく、適度な運動量+多様性が重要と考えられます。
具体的には、ウォーキング(死亡リスク−17%)、階段昇降(−10%)、テニスやラケットスポーツ(−15%)、筋トレ(−13%)など、さまざまな運動が死亡リスクを低下するという健康効果と関連していました。
研究者は、「最も重要なのは活動的な生活を維持すること」としつつ、異なる種類の運動を組み合わせることで、より大きな健康効果が得られる可能性を指摘しています。
単調な運動習慣に頼るのではなく、「歩く・鍛える・遊ぶ」など動きを変えることが、結果として寿命を延ばす近道になるのかもしれません。
【出典】 Han Han, Jinbo Hu, Dong Hoon Lee, Yiwen Zhang, Edward Giovannucci, Meir J Stampfer, Frank B Hu, Yang Hu, Qi Sun. Physical activity types, variety, and mortality: results from two prospective cohort studies. BMJ Medicine, 2026; 5 (1): e001513 DOI: 10.1136/bmjmed-2025-001513
