全乳のプレーンヨーグルトが、ニンニクを食べた後の口臭を消すのに最も効果があることが、米国オハイオ州立大学の研究で明らかになり、2023年7月の「Molecules」に研究成果が発表されました。

 

リンゴ、ミント、レタス、牛乳などはそれぞれの持つ酵素によって、にんにくの臭いの元である硫黄ベースの化合物の悪臭を消す効果があります。

 

しかしこの研究では全乳のプレーンヨーグルトが生ニンニクを食べた後の口臭のもとになる硫黄ベースの揮発性物質を99%削減できることが明らかになりました。

 

さらに、脂肪よりもタンパク質がニンニクの消臭に効果があることも明らかになりました。また、ニンニクを食べた直後に高タンパク質のヨーグルトを食べることが、口臭の予防につながることも指摘しています。

 

研究者はフルーツ風味のヨーグルトも消臭効果を発揮するだろうと予測する一方で、ギリシャヨーグルトなどの高タンパク質のヨーグルトがより高いニンニクの消臭効果を発揮すると述べています。

 

【出典】 Manpreet Kaur, Sheryl Barringer. Effect of Yogurt and Its Components on the Deodorization of Raw and Fried Garlic Volatiles. Molecules, 2023; 28 (15): 5714 DOI: 10.3390/molecules28155714