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高校数学教師(宮城県)を退職し、全国のデモクラティックスクール、
北欧デンマークの教育を学んだ後、仙台から教育革命をしている伊藤真結です。

2020年4月からAKIU SCHOLĒ(アキウスコレー)という新しい学校🏫を仙台市秋保町に創っています。

全日制の学校に行っていても、通信制高校に行っていても、不登校でも、全ての中高生が、自分の選択で自分の人生を切り拓く力を育みます。

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8月31日(土)

 

今日はSIACキックオフday!朝一、けっこうな雨の降る中秋保で散歩をして、INTILAQへ!7月は中学生、8月は高校生、そしてこれから半年は、大学生と社会人に伴走しますにっこり感謝です。職業「伴走者」です。にっこり
 
そういえば、再度読み始めた「悪い夏」、やはりとことん悪すぎて、心がどんよりしますが、でもこうやってほんの少しのボタンの掛け違いで、人生は変わってしまう。これはもちろん良くも悪くも。「悪い夏」では、悪い方の掛け違いが連鎖します。だからこそ思う。人間が弱くて愚かだからこそ、声をかけあって気持ちを伝えあわないといけない。
そんな悪い夏について書いた記事が、なんと人気記事10位!ニコニコ感謝です。
 
 
さてそんな8月最終日の今日は、昨日の続き。

給特法の改正と、先生方の働く環境について。

 

 

 

教職の特殊性

 

 
給特法を巡る議論の中で、「教職の特殊性」という観点が気になりました。労働基準法ではなく、教師に特別の法律「給特法」が定められ、教師の仕事がある意味で「特別」に扱われている状況です。
給特法の枠組みを維持して今後も二重基準を続けるのか、それとも給特法を廃止して二重基準を撤廃し、教員の労働条件を労働基準法の下で定めることにするのか。これが給特法の見直しを巡る基本的な論点だ。
 
教職の特殊性については、明確にこの言葉を使わずとも、ブログの中で触れてきた気がします。色んなお仕事があるけど、私も先生のお仕事は、特殊だと思っています。それが今、教員の働き方に関する議論のブレーキになっているとも感じています。
 
事実、1972年に施行された給特法は、教職の特殊性が理由で生まれたとも言えるものです。教員の労働条件を労働基準法の適用除外とする理由として「教職の職務と勤務態様の特殊性」が挙げられているのです。
 
ここで言う教職の特殊性とは、以下のようなもの。
 
政府は「子供の人格の完成を目指す教育を職務とする教師は、極めて複雑困難で高度な問題を取り扱い、専門的な知識技能を必要とされ、また、そのために絶えず研究と修養に努めることが求められるなど、個々の教師の判断・責任に委ねられている側面があり、どこまでが職務であるのか切り分け難いという職務の特殊性のことを指す」(2024年2月27日、衆議院予算委員会分科会における盛山正仁文科相の答弁)
 
どこまでが職務であるのか切り分け難い、これは本当にそうだと思います。だからこそ、そもそもの働く枠組みやルールは重要なポイントです。ただ、これだけの改善では不十分だとも思います。
 

 

先生方が心を病む原因は、長時間労働だけなのか?

 

先生方、とりわけ20代30代の若い先生方の置かれている状況が深刻度を増しています。なぜそういったことが起こるのかについて、教育研究家の妹尾さんがこのように書いていました。
 
・1年目なのに学級担任などの重責を負わされ、周囲の同僚のサポートは少なかった。
・保護者の理不尽な要求、もしくは支援が必要な子へのケアや児童間のトラブルで悩み、苦しんでいた。
・校長や指導者役が、新任教諭を守るどころか、むしろ傷つけ、精神的に追い込んでしまう側面もあった。
・授業準備に加えて、初任者研修の準備、指導案の作成、事務、学級運営など、さまざまな業務が重くのしかかった結果、長時間労働が続き、睡眠時間や休息を犠牲にした。その結果、心と体を壊すほどになってしまった。
 
長時間労働は、教員だけでなくすべての人間にとってストレスになります。勤務間インターバルの導入は、学校の先生もまずは取り入れるべきです。そして、特に深夜仕事による睡眠不足は、先生にとっても子どもたちにとっても良いことを招かないから、何よりも厳しく、ダメなものだとしていく必要があります。
 
「そんなこと言っても…」というのがまさに現場の実情だろうけれど、私たちの仕事は子どもたちの成長を支えることだ、というところに立ち返り、だからこそその為には、何よりも自分自身の心身の健康が第一だ、という点を個人間、職員室、教育委員会レベルで何度も何度も確認し合い、そうだと納得し、実践できる環境をみんなで作っていかなければならないと思います。
 
 
先生方の表情や使う言葉、態度は、子どもたちの生きる環境そのものなんです。
 

 

その為に自分ができること

 

 
言うは易く行うは難しです。
 
給特法を巡る議論や記事を読んでいて、改めてまた考えました。
学校に要求されることが増え、子どもだけでなく、先生方、学校現場は悲鳴をあげています。
 
スモールステップは何か。
しっかり向き合い続けたいと思います。
 
 
 
おやすみなさい!
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

今日も、

能登半島地震の被災地のみなさんが

少しでも安心してあたたかく過ごせますように。

令和6年1月能登半島地震 災害緊急支援寄付

 

 

 

 

 

メディア掲載情報

 

2021年6月 仙台サポセン「パレット6月号」

「仙台市市民活動サポートセンター通信 ぱれっと 6月号」に掲載していただきました。

 

2020年10月28日 毎日新聞朝刊

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