蜃気楼ボールで向かう所敵なしの飛雄馬
そんな中あるスポーツ紙が大物外国人選手来日の
情報を掴む
その選手の名はゴスマン
元メジャーリーガーだが、乱闘事件でメジャーを
追放となり、その後も各地の野球界で問題を起こしていた
そのゴスマンから飛雄馬に挑戦状が届く
しかしゴスマンの悪い噂を聞いた王選手から
相手にするなと忠告される
一方ゴスマン来日を待ち受けたマスコミだったが
空港にゴスマンは現れず
なんと密輸船で密入国
カープとの試合中にグラウンドに乱入してきた
ゴスマンゆっくりとマウンドの方へ歩いてくる
場内は悲鳴と罵声が飛び交う
ちなみにこれは旧市民球場で起きた
忍者男事件より前である
「ほぉぉぉぉぉぉぉっ」
奇声を上げて飛雄馬の頭上を飛び越えるゴスマン
「はぁぁぁぁぁぁーーーーっ」
こいつ出るアニメ間違えてるし・・・・
「何が勝負だこいつめっ
早く出て行かんと威力業務妨害でしょっぴくぞ」
「くっ、どの国もポリスマンはウザイぜっ」
「仕方ない、ヒューマ・ホシ
この場は引き揚げるが、次はこうはいかんぞ」
その翌日の夜
『スタンドは、再発防止のために
10mごとに警官が配置されるものものしい状態です』
『球場内ばかりではありません
後楽園周辺も警視庁が厳重に警戒しております』
「ったく、あのキ〇ガイめっ
とっとと捕まえて死刑にすりゃいいんだ」
「こんな事は言いとうないんじゃが・・・あいつ
アメリカでも同じような騒ぎ起こしたそうじゃ・・・」
「しかも標的になった選手にしつこく付きまとう
という噂じゃ・・・全く厄介なやつよ、、、、」
「そ・・・その付きまとわれた選手って
どーなったんで?」
「良くて病院送り、酷いと再起不能じゃ。。。。」
「うへっ、ゴ・・・・ゴスマンっっっ」
「な・・・何しに来たっ」
「やっ・・・野郎っっっ、この前の復讐ってわけかっ
許せんっ」
「おいっ、ゴスマンはどこ行った」
「下流の方へ雄たけびあげて走ってったぞ」
「ゴスマンの野郎見なかったか?」
「えーっ、ゴスマン!?
さあ・・・あたしら今来たところだから・・・・」
この事を寮の飛雄馬に伝えに行くサチコたち
「なんだって、丸目がっ」
「それであいつどこへ?」
「なんか下流の方へ走ってっちゃった」
「さもないとまた犠牲者が出るぞ
ゴスマン・・・・あの野郎っ」
「ううんっっ、チクショー、、、、
あいつ半端なくつええ。。。。」
「無理するな、ケガしてるじゃないか」
「クソォ~ゴスマンの野郎っっっっ」
それに気が付いた丸目、その手紙を
こっそり拾ってポケットに・・・
飛雄馬、手紙の通り多摩川の河川敷にやってきた
ゴスマンもそこにいた
「ふふふっ、よく来たなヒューマ・ホシ
これでゆっくり勝負ができる」
「ひとつ言っておくが、俺に負けたら素直に
帰ってくれ・・・勝負はフェアで行こう」
「いいだろう・・・しかしこっちにも条件がある」
「なんだ?」
「ユーはこの勝負に何を賭ける?」
「賭け?
ふざけるな、俺は賭け勝負なんかしない」
「そうはいかんな・・・俺は負けたらこの場で死のう
つまり本当に命を賭ける・・・ユーは、そうだな・・・」
「丸目っ、何しに来た?」
「何って決まってるでしょ・・・・」
「いいえっ、俺もこの野郎にやられたんだっ
俺にとってもこいつとの勝負ですっ」
「どっちでもいいわ!
それより俺様が勝ったら勝手に大リーグの
名前使ってるそのクソ魔球を今後一切投げるな!
投げる時は俺に土下座して許可を得てもらう」
『メジャー追放になったお前が言うなよ』
ちょっとキレる飛雄馬
「なるほど、肉眼ではどれが本物の球か
確かに見分けがつかん」
ゴスマン、バンダナを外すと額に3つ目の目が・・・
「しかし俺のこのゴッドアイなら見抜いて見せるぜ
これは俺の心眼だ」
「まやかしの魔球なぞ、このゴッドアイにかかれば
ただのド甘よ」
「舐めるなよ
これは俺様がインドの山奥で修行して
開眼した神眼だ」
「あ・・・べ・・・・しっっっっ」
ゴスマンそのまま崩れ落ち昇天
「こ・・・これ野球なのか・・・・・
あいつ最初からバット投げて俺殺すつもり
だったんじゃ・・・・?」
「星先輩・・・あいつどうします」
「とりあえず多摩川に流せば故郷のアメリカに
流れ着くんじゃないか・・・・」
この数日後東京湾に身元不明の外国人とみられる
腐乱死体が発見されたとかされなかったとか(嘘)
つづく
次回
「飛雄馬の恋」