オールスターでの飛雄馬の右投げ返球は波紋を呼んだ
一方その頃、阪神コーチのビル・サンダーはタブチとカケフに
謎の猛特訓を開始
また飛雄馬のライバル左門も、飛雄馬が右投げで
マウンドに立つ事を予想し、その打倒に燃えるのであった
しかし当の飛雄馬は、コントロールに苦心していた
球の威力はあるが、ストライクが全く入らないのだ
「いや、そのね・・・・・ちょっと内密に
相談したい事が・・・・・」
「別にここでなくてもよかろう!
老人のささやかなひと時をぶち壊すな」
「ま・・・まあそう言わずに」
「失礼しまーーーーす」
ザップーーーーーン
「・・・・・・・・・・」
「じつはですな、星のやつが右投手としての復帰のため
本格的に練習はじめましたんじゃ」
「ふん、そんな事はわかっておるわ」
「そうですか・・・・ならグダグダ説明はいりませんな」
「御背中流しますよ、星コーチw」
「その言い方はやめろっ、昔の事だ」
「いやぁ、こうしておやっさんと風呂に入るの6年ぶりですな」
「伴よ・・・・・」
「あの毛唐にわしのマネさせてどういうつもりじゃ?
お前わざとあいつを阪神のコーチにさせて
スクリューなんとかを破らせたじゃろ」
「いやね、星のやつにいろいろ試練を与えて強くなって
もらおうと・・・」
「つまり右投手での復帰を前倒しさせたわけじゃな」
「そ・・・・そこまで気付いてましたか・・・・恐れ入りました」
「おい星っ、すこしはマトモな球投げろよ、、、、、
1球もストライクどころか、バッターボックスのはるか向こうに
来てるぞっ」
「くそぉ、オールスターでは遠投でタブチさんのミットに
突き刺さったのに、なんでマウンドに立つとそれが
できんのだっっっっ」
「星、もう少し力を抑えて軽く投げたらどうだ?
力むからコントロールが乱れるのとちがうか」
「いえ、それでストライク入っても意味ないんですよ・・・
全力投球でストライク取らなきゃ」
「ならちゃんとここに入れてみろっ
俺もボール拾いは腹いっぱいだぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・
ボンカレーゴールド食べたいな・・・・・」
「それでですな、右投げ解禁になったはいいですけど
ストライクが全く入りませんのじゃ」
「このままでは、今期中の右投手としての復帰は
絶望的かと、、、、、」
「はいっ、何をすればいいですかいのう?
金がかかるのは、うちの親父がうるさいんで最近
厳しくなっちょりますが、、、、」
「これだけ投げ込んでも一向にマトモにミットに入らんのか、、、
とても阪神戦での登板は無理だ。。。。」
「ひぃっ、恐ろしい球だ、、、、、
ミットで捕るならまだしも、顔や頭に当たったら
死ぬぞ、こりゃ」
「す・・・・すみませーん、こんなに遅くまで」
「いや、いいよ
乗りかかった船だ」
「見てのとおりですよ・・・・かなり厳しいですね」
「うーーーーーーん、そうか」
「しかし星は後半戦のいわゆるひとつのうちの切り札だよ
試しに何度か登板させようかと思ってるが・・・・」
「マジっスか・・・・・・乱闘になりますよ
死人が出るかもしれません、、、、」
「笑い事じゃないですよ、、、、、
これじゃあスクリュースピンを壊した意味がありません」
「このまま星が代打や代走で使われても
前へはなかなか進みません、、、、ヘタしたら来季の契約
してもらえないかも・・・・」
「そんな心配はあるまい・・・・・
長嶋は飛雄馬を嫌でも登板させるはずじゃ」
「はっはっはっは、バッターの一人二人死球で殺せば
別の意味で相手から恐れられるじゃろう」
「とにかく、今のわしには何にもできん
ノーコンはやつ自身の力で乗り切るしかないのじゃ」
「コラーーーーーッ、早く投げろー星ぃぃぃぃぃぃっ」
「遅延行為すんなーヴォケーっ」
しかし、その投球は・・・・・
「しっ・・・しまったぁ、気が付いたら投げてたっっっっ」
「ひ・・・・非常に、斎藤学君ですかぁぁぁぁぁ」
斎藤学って元中日のピッチャーね
「非常に骨折ですっっっっっ、うぎぁぁぁぁぁーーーーっ」
10年後にこの光景が現実になり、掛布さんはその2年後に
引退を決断しましたなぁ、、、
「遠いなぁ・・・・・ヤマトの波動エンジンなら行けるかもしれんが」
数年後古谷さん徳川太助役でヤマトⅢに出ますw
「俺は代打屋や、代走屋で終わりたくないぞっ
それじゃあ巨人の星に登れないっっっっっ」
「ああ、この3連戦は3タテしてやろうぜ!
あれだけムチャな特訓したんだ
巨人のピーなんて楽勝よ」
「あっ星さん、長嶋監督がお待ちですよ!
杉下コーチや黒江コーチ、横山やすしみたいな顔した
国松さんも来てます」
「うーん星、調子はどうだ?
打つ方じゃなく投げるほ方の事だよ、いわゆるひとつの」
「あ・・・・・はあ・・・・・・頑張ってはいるんですが・・・・」
「おい星っ、近いうちにお前を登板させようと思うんだ・・・ハイ
しっかり準備の用意をですね、しててくれ、ええ」
「自信ないなら言ってくれ
無理にとは言わん」
「いっ・・・・いえっ」
『やったぜっ!
とりあえずこれで右投手での復帰が確定したぞっっっ』
『コントロールは・・・・・まあなんとかなるだろう、、、ははっ』
につづく