ついに飛雄馬とカケフの対決の時が来た
スクリュースピンが破られるという不安を持ちながらも
長嶋監督の逃げを許さない采配によって
飛雄馬はサードカケフにスクリュースピンを断行
するとカケフも同じくスクリュースピンで挑んできた
ビル・サンダーのスクリュースピン打倒策は
なんと同じスクリュースピンだった
両者はベース上で激突、一時意識を失うも
先に目を覚ましたカケフのタッチが一瞬早く
とうとうスクリュースピンは敗れ去ってしまう
野手全員阪急の選手で、セ・リーグ対阪急
みたいな場面もあった気がする(笑)
第1戦は、大洋横浜移転で揺れた川崎球場
大洋に代わってロッテの本拠地になったせいか
この試合のホームはパリーグです
飛雄馬も代打代走ながらオールスターのファン投票で
選ばれましたが、ポジションはどこなのか不明
まあ外野手かな?
しかしスクリュースピンもカケフに破られ
守備もできない事から飛雄馬は当初
長嶋監督に辞退を申し出ます
ところが・・・・・
「監督っ、俺にオールスター出ろとおっしゃるんですか!?
でも俺はスクリュースピンも破られたし、第一
あんなのオールスターでやったら大ヒンシュクですよ、、、」
「う~ん、今日はですね
私の耳ホリデーなんで聞こえませんよ・・・ええ」
「星っ、私は去年最下位監督なんで
ベンチにも入れてもらえませんね・・・・・
それに比べたら、出れるだけラッキーですよ、ハイ」
「まあ久々のオールスターだし、楽しんできなさい、ええ」
「し・・・しかし、、、」
「せっかくファンが選んでくれたんですよ
ファンを裏切っちゃいけませんね、ハイ」
「監督・・・・・」
「実は私にいい考えがあるんですよ
お前の再起にふさわしいサプライズです」
「サ・・・サプライズ!?
スクリュースピンも破られた俺に・・・??」
「オールスターをもってお前の右投げ完全解禁です
あとはセ・リーグ監督の古葉ちゃんに任せてますよ、ええ」
「み・・・右投げ解禁・・・・
まさか登板しろとでも、、、無理ですっ
ストライク入れる自信ありませんっ」
『あれ以降長嶋さんは何も答えてくれなかった・・・
一体俺に何をやれと・・?』
ここはオールスターのセ・リーグのロッカールーム
何故か中畑さんがいますwww
『巨人軍の背番号3・・・・・こんな形で
オールスターに復活とはな・・・・・
ヘタな事はできないぞ、、、、』
「星さん・・・・非常にっ」
「カ・・・カケフさん」
何故か年下のカケフにさん付けの飛雄馬
「非常に頑張りましょう・・・・ええ」
「・・・・・・なんなんだ、あの人」
「君ばライバルと認めたとですよ
もはや古臭いライバルのわしの出番ば
なかとですね」
「そんな・・・・左門さん」
「いや、わしはまたもスクリュースピンば
カケフ君に先ば越されたばってん・・・・・
世間はそう思うちょるとですよ」
「ライバルって・・・・俺スクリュースピン
破られたんですよ、、、、」
「恥ずかしくって、スクリュースピンはもう
できないかも、、、、」
「ははは、なんば言っちょる
カケフ君以外には破られてないし、パリーグの
野手には十分通用するとでしょ?」
「俺は完璧主義者なんです
一度敗れた技なんて、俺の中ではすでに
終わってるんですよ」
「では次の技ば考えればいいばってん!
秘打でも秘盗でも・・・・
わしはそれに挑戦しますけんっ
わしにとっては星君ば永遠のライバルじゃ」
「君ば不死鳥です!
わしはその可能性に期待しよっとですよ」
「左門さん・・・・」
「うっ、ほ・・・星君っ・・・・君の右手・・・・!」
何かに気付く左門
「こっ・・・・これはボールだこじゃあなかとですか・・・・?」
「ははは、いやだなぁ・・・・・
素振りしてたらこんなもんいくらでもできますよ
左門さんにもあるでしょ?」
「じゃあ俺特異体質なんだ・・・・・
あ、ユニフォームに着替えますんでまた後で・・・・」
『ま・・・まさか右投げの星君・・・・・
い・・・いや、さすがにそれはなかとですな・・・・』
『しかしあのボールだこには何か恐ろしい秘密ば
あるとですっ!
わしのこのカンは外れた事ばなかとですよっ』
一方前年最下位のため、オールスターは自宅観戦と
なった長嶋監督のもとに何故か記者が集まっていた
「ん~皆さんも意地が悪いですね・・・・ええ
私のこんなとこ取材しても何もないですよ(苦笑)」
「チョーさん・・・・聞いてますよ
オールスターの解説断ったらしいじゃないですか?
何か隠してるでしょ」
「そうですよ、長嶋さんオールスターは大好きでしたし
いつもなら頼まれなくても行くでしょ?」
「う~ん、私は嘘がヘタですね、、、、」
「じ・・・・じゃあやっぱり何かあるんですね!?」
「オールスターの解説で言えない事となると・・・・
誰かの大物トレードとか?」
「南海の野村巨人移籍の噂もありましたよね!?」
「そういや太平洋が身売りって話もありますよね・・・
まさかそれに乗じて東尾獲りに行くとか・・・・」
「全てブ~~ですよ
いわゆるひとつのヒントとしては、宮崎キャンプの時
私記者会見しましたよね?」
「ああ、星への背番号3譲渡のあれですな」
「もしかして星と関係ある事ですか?」
「ええ・・・まあすぐにわかりますよ
いわゆるひとつの私からのサプライズ・・・・
シーズン終了後の結果が少し前倒しになったという
事ですね・・・ええ」
「星のやつの守備が上手くなったとかですか?」
「あの肩じゃ無理ですよ・・・(笑)」
「星の守備を笑っていられるのも残り数時間という事ですね
プレスの皆さん、おそらく私と星に土下座する事に
なりますよ・・・ハイ」
しかしその後はパの投手陣に抑えられ追加点奪えず
パに1点返され、1点差のまま終盤へ・・・
「どうって・・・・俺オールスターでそんな活躍した事ないし
実績は左門さんの方が全然上で
俺は窓際族ですよ(苦笑)」
「とかなんとか言って・・・・大リーグボール3号
こっそり投げてたじゃなかとですか」
「ここでヒットば打てば、おそらく代走は星君ですたいっ
派手にスクリュースピン決めてくんしゃい」
『スクリュースピンか・・・・・
よく考えればあれほどオールスターの空気読まない
プレーもないよな・・・・ヘタしたら乱闘だぜ』
『なっ・・・なんだ?
古葉監督ものすご俺の事見てるが・・・・・・』
『気のせいか?
ただもう終盤だし俺の出番はあるとは思うが・・・』
『ふふっ、これで星君の出番ばできましたとたい
わしはこれでお役御免ですな』